1997年6月21日更新 
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今日のひとこと
1997年6月21日
昨日は台風襲来のため、びしょぬれになってしましました。この台風で被害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。
さて、６月14日のこの欄で、広島県吉和村冠高原のミナミアカシジミの新聞記事のことに触れましたが、早速、吉和村の教育委員会から問い合わせの電話がありました。
電話の内容は、よくあるパターンですが、
「新聞には地元と連絡をとっているような事が書かれているが、吉和村には何の連絡もなく記事を書かれて戸惑っている・・・。」
ということでした。
チョウなどの保護活動をしようというときには、予め地元に根回しをしておかないと話がこじれるという例が、過去にいくつか知っていますから、
「ああ、またか」
という感じです。しかし、冠高原のミナミアカシジミが貴重な個体群であることは確かですから、何らかの保護策は必要でしょう。しかし、天然記念物に指定するといったような形でなく、生息環境そのものが保全されるような保護策を考えなければならないので、そう簡単にことは進まないでしょう。
また、
あの新聞記事でかえって採集者が押し掛けるようなことにならなければいいが・・・
というのが、私の正直な感想です。
本当は、６月29日あたりに冠高原へ行きたいところですが、多忙であることと三草山の調査もあるので、ちょっと行けそうにありません。何とか都合をつけて、７月５日には吉和村の教育委員会の人と一緒に出かけてみる予定ですが、それまでに蝶屋と現地の住人（私の同級生もいますが・・・）との間でトラブルが起こらないことを願うばかりです。
いずれにせよ、関係される人たちと連絡をとりながら、私も方策を考えていこうと思っています。あのような記事が出た以上、しばらくの間は蝶屋のみなさんに冠高原での採集自粛をお願いするしかないのでは・・・と考えています。
なお、三草山のゼフィルス生息状況調査は６月29日です。これについては案内をご覧下さい。
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