フォトエッセイ：日本風景散歩

　「今週のフォトエッセイ」を改め、今回から「日本風景散歩」という新シリーズとしてやり直すことにします。
　このシリーズでは、日本各地の風景を紹介します。できるだけ毎週更新したいと思いますが、さてどうなりますか。
　なお、不正使用を防ぐ意味もあり、写真の画質は落としてありますので、ご了承下さい。原版あるいは類似カット（原則としてブローニーまたは４×５のポジ）のレンタルをご希望の場合は、電子メールで、pen@mvd.biglobe.ne.jpまでお問い合わせ下さい。

奈良県大宇陀町：本郷の又兵衛桜

　大宇陀町本郷にあるこのしだれ桜は、最近注目を浴びるようになった桜です。
　この桜はその枝振りの美しさもさることながら、周囲に植えられた桃や菜の花、それに後方にある竹林の若葉などとの、色の調和が美しいのが特徴です。
　日当たりがいいためか、近郷にあるソメイヨシノなどよりも早く咲くようで、今年は４月４日に満開になっていました。

　少し不便な場所にあるので、自動車を利用して行くことになりますが、花のガイドブックなどで紹介されたり、駅のポスターになったりしたため、特に祝日には非常に混雑します。

　写真を撮る立場からいうと、人はいない方がいいので、早朝撮影するのがいいのでしょうが、私はどちかというと、あるていど陽が高くなった晴天の日の桜の色合いの方が好きです。
　この写真を撮影したときも、周囲には大勢の花見客やカメラマンがいましたので、この写真では桜全体を撮影することは諦めて、桜そのものをややアップ気味に撮影しました。
　カメラマンや花見客の中には、周囲の田圃の中に入り込んでいる人も散見されましたが、これはマナー違反。農家の方々に迷惑をかけないように気をつけたいものです。

　この桜、樹齢200年と書いてある本もあるようですが、どう見てもそんなに古い桜ではありませんね。まだ、割と若くてピチピチの元気なしだれ桜です。

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