日本語入力(FreeWnn,kinput2)
日本語入力(FreeWnn,kinput2)について
- ここでは、かな漢字変換サーバとしてFreeWnnを、かな漢字変換クライアントとしてkinput2を使用する場合について紹介します。かな漢字変換サーバとしては他にCannaがありますが、ここでは参考情報として説明します。
インストールとサーバの起動確認
- FreeWnn、kinput2はいずれも「日本向け移植ソフトウエア」としてパッケージになっているので、例えば「stand/sysinstall」を使ってインストールします。尚、Cannaは今回使用しませんが、今後使用する可能性もあるので合わせてインストールします。
・ja-FreeWnn-server-1.1.1.a017
・ja-kinput2-canna+freewnn-3.0
・ja-Canan-3.2.2
- FreeWnnをインストールすると、起動スクリプトが「/usr/local/etc/rc.d/Wnn.sh」に設定され、マシン起動時に自動的に立ちあがる様になります。Cannaは、やはり起動スクリプトが「/usr/local/etc/rc.d/canna.sh」として設定されます。マシン再起動後、psコマンドで確認すると以下の様になります。
# ps -ax
(途中略)
198 ?? I 0:00.19 /usr/local/bin/Wnn4/jserver <--FreeWnnサーバ
208 ?? I 0:00.03 /usr/local/sbin/cannaserver <--Cannaサーバ
(以下略)
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環境設定
- 「~/.cshrc」に環境変数を設定します。(rootおよび各ユーザ)
XMODIFIERSは、XIM(X Input Method)として何を使うかの変数で、ここではkinput2を使用する様に設定します。JSERVERはWnnサーバを示す変数です。
setenv XMODIFIERS @im=kinput2 #4/May/2001
setenv JSERVER localhost #5/May/2001
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- ktermでの日本語入力の設定として「~/.Xresources」を新規に作成します。(rootおよび各ユーザ)
KTerm*VT100*Translations: #override \
Shiftspace: begin-conversion(_JAPANESE_CONVERSION) <--「Shift+Space」で変換開始
KTerm*inputMethod: kinput2 <--XIMはkinput2を使用
KTerm*openIm: true <--XIMをopenする
KTerm*allowSendEvents: true
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ここで、KTerm*openImを「true」にしないと、kterm上でCTRL+中ボタンをクリックし、VT OptionsからOpen Input Methodをオンにしないと日本語入力ができません。
- X起動時に「~/.Xresources」が読みこまれる様に「~/.xinitrc」に設定追加します。また、kinput2とktermを自動起動する様に設定を追加します。(rootおよび各ユーザ)
xrdb -load ~/.Xresources <--追加
kinput2 -wnn -ccdef /usr/X11R6/lib/X11/ccdef/ccdef.kinput2.egg & <--追加
kterm -km euc -sb & <--追加
exec gnome-session <--これはデスクトップ環境で既に設定済みの行
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kinput2とktermの行は、「exec gnome-session」の行の前に記述しないと起動されません。
日本語入力の確認
- 以上で、マシンを立ち上げると、ktermが自動起動されます。そこで、「Shift+Space」キーで日本語入力が出来る様になります。
- また、geditでも同様に、「Shift+Space」キーで日本語入力が出来る様になります。但し、フォントが日本語表示できる様に設定されていないと文字化けします。設定メニューからフォント設定を行います。例えば、フォント「fixed(misc)」で、フォントスタイル「jisx0208,1983-0」の中から「midium」等を設定します。
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