HTML+TIME(HTML+SMIL)
HTML+TIME(HTML+SMIL)とは
- 『HTML+TIME』は、マイクロソフトが提唱している規格で、SMILの最新規格のサブセット『HTML+SMIL』をサポートしています。簡単に言うとHTMLの中にSMILで記述する時間情報等を埋め込み、ブラウザ(IE)上でSMIL相当の機能を実現すると言った感じです。対応ブラウザは、最新のIE5.5以降で、NetscapeCommunicatorではサポートされていません。
Internet Explorer 5.5 の DHTML の新機能
サンプルビデオ
- タローのビデオ集のSMILビデオを「HTML+TIME(HTML+SMIL)」で作ってみました。
サンプル1:タロー1998年写真集
- ビデオは、最新のIE5.5以降でないと正常に見る事ができません。NetscapeCommunicatorでは、全ての写真と説明文がベタに表示されてしまいます。
コンテンツの作り方
『HTML+TIME』とSMILの関係について
- そもそもSMIL勧告案が発表された1998年4月9日時点では、Microsoftも検討メンバに参加していました。(Digital Equipment Corporation, Bell Laboratories, Lucent Technologies Inc., Microsoft Co., Ltd., Philips Electronics N.V., RealNetworks, The Productivity Works. Inc.等が参加)
SMIL 勧告案の公開について
- ところが、SMIL勧告1.0が公開された2ヶ月後の1998年6月15日時点では、Microsoftはなぜかメンバから抜けています。代わりにネットスケープコミュニケーションズが参加しています。(Digital Equipment Corporation、 Bell Laboratories、 Lucent Technologies Inc.、ネットスケープコミュニケーションズ、 Philips Electronics N.V.、 RealNetworks、 The Productivity Works. Inc.等が参加)
SMIL 1.0 の公開について (W3C 勧告)
- その3ヶ月後の1998年9月に、Microsoftは「HTML+TIME」をW3Cに提案しています。この提案には、Compaq Computer Corp.とMacromedia Inc.も加わっています。
Microsoft and Industry Leaders Cosubmit HTML+TIME Multimedia Extensions Specification to W3C
Timed Interactive Multimedia Extensions for HTML(HTML+TIME)
- その結果、「HTML+TIME」は、SMIL-Boston仕様(最新は、2000年6月22日4th public Working Draft)の中では、15章に「HTML+SMIL」と言う形で取り込まれています。
SMIL Boston Specification
- 私見ですが、以上の経緯を見ると、Microsoftは、SMILに興味を持ちながらも、RealNetworksやネットスケープコミュニケーションズと歩調が合わず、独自路線の「HTML+TIME」に進んだものと思われます。それがようやく「HTML+SMIL」として規格化できたと言うところではないでしょうか。但し、「HTML+SMIL」が浸透するか否かはもう一つのメジャーブラウザNetscapeCommunicatorのサポート如何に掛かると思われます。
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