★第1段階 孵化してから、足が生え始めるまで(5月30日現在、この大きさは残りわずか(40匹ぐらい?)です。)
1)
水槽・・・30cmのプラケースに水道水(カルキ抜きしたもの)を入れ、エアレーション(空気のぶくぶく)をするだけで大丈夫です。できれば、フィルター(投げ込み式フィルターでも上部設置フィルターでもOKです。)を使うと、水換えをする回数が減って、世話が楽です。いずれの場合も、水流が強すぎると稚魚が流されてしまったり、フィルターに吸い込まれてしまったりするので、注意が必要です。エアレーションや投げ込み式フィルターは、クランプでエアーの量を調節しましょう。(家では、エアーを3分岐させる金具を使ってますが、便利です。)
また、小さな陶器の入れ物や植木鉢で隠れ家を作ってやると、水流を避けられていいと思います。明るい光を嫌うので、その対策としても隠れ家はあるといいようです。底に敷く砂や砂利は、入れません。食べてしまいます。流木や水草はあってもなくてもいいですが、ウーパールーパーの体がこすれてケガをしないようなものにしましょう。
2)
エサ・・・ブラインシュリンプという、エビの幼生を朝夕与えます。乾燥した卵と孵化器と、海水の素が熱帯魚店やホームセンターで売られています。乾燥した卵を海水に入れると、約24時間で孵化します。エサを与えるのに、スポイトとコーヒーフィルタが必要です。孵化器はペットボトルで自作もできますが、2000円以下で、専用の孵化器が買えて、便利です。海水の素は、食塩でも代用できます。
3)
温度管理など・・・この時期は、温度管理はしなくて大丈夫です。フンが水槽の底にたまるので、マメに取りましょう。長めのスポイトやピペットは必須アイテムです。園芸用の安いものでOKなので、用意しておいて下さい。
★第2段階 足が生えてきたら(体長3cm〜5cm。5月30日現在、大半がこの大きさです。成長の早いので6月初旬、遅いので7月初旬ぐらいまででしょうか。)
1)
水槽・・・上と同じ。
2)
エサ・・・冷凍赤虫(熱帯魚店で購入可能)を与えます。3cm位の小さいウーパールーパーは、まだ赤虫1匹丸ごとは飲み込めないので、凍っているうちにハサミなどで細かくきざんでからやるといいようです。4cmぐらいからは、そのまま食べられます。ウーパールーパーは基本的に動くものしか食べないのですが、冷凍赤虫にかぎっては、水槽の底に沈んでいるものでも食べてくれます。食べない場合は、目の前でヒラヒラさせて食べさせます。
生きているイトミミズ(熱帯魚店で買えます。)も、よく食べます。赤虫より細いので食べやすく、自分で動くので、やるのに手間がかかりませんが、常にイトミミズを用意することがむずかしいかもしれません。また、栄養面や、病気や寄生虫を持ち込まないか、心配もあります。
5cmになる頃までには、ランチュウ用の固形飼料や、ナマズ用の固形飼料を砕いたものも食べさせて、じょじょに固形飼料に慣らさせていきます。これらのエサは、ピンセットなどでつまんで、目の前で動かしたり、目の前に落としたりして、食べさせます。慣れてくると、自分から寄ってきて、えさをねだるようになり、とても可愛いです。
餌やりの回数は一日一回で十分です。やればやるだけ食べてしまうので、エサのやりすぎに気をつけたほうがいいらしいです。2〜3日はエサ無しでも乗り切ります。エサをやる、やらないにかかわらず、2匹以上一緒にいると、共食いすることがあります。これは、「目の前で動くものは、とりあえず食べてみる。」というウーパーの習性なので、どうしようもありません。無くなった手足やエラは、また生えてきますが、きれいに再生しないことがあります。
3)
温度管理など・・・今年はまだ涼しい日が続いていますね。ウーパールーパーは暑さには弱いので、水温が28度を超える時には、できれば、冷却ファン(熱帯魚店などで売っている。2000円ぐらい)で水温を下げたほうがいいですが、無くてもなんとかなります。暑くなってくるとコケが発生しやすくなるので、水換えはひんぱんに。金魚などと違って、水槽の水を全部取り替えても、大丈夫です。
水槽の底にたまるフンや、エサの食べ残しは、マメに取りましょう。上に書いたように、長めのスポイトやピペットが必須です。
★第3段階 足が完全にはえたら(体長5cm〜10cm、6月〜夏ごろ)
1)
水槽・・・2〜3匹ぐらいなら、まだ、上と同じでいいです。
2)
エサ・・・らんちゅうのエサやナマズ用の固形飼料(ヒカリクレストのキャットなど)を、2〜3日に一回やります。大きくなるほど、エサやりの回数は減らします。上と同じく、何日間かはエサ無しでも大丈夫ですが、2匹以上だと共食いします。長期エサをやれない場合は、仕切りで分けたり、水槽を別にしたりするとよいでしょう。
3)
温度管理など・・・上と同じ。暑さには弱い生き物なので、30度を越す日には食欲が無くなり、ぐったりします。水面に上がってきて、肺呼吸をするようになります。夏場はエアを強めにして、水換えもひんぱんにしたほうがいいらしいです。
できれば、冷却用のファンで水温を下げてやるといいですが、なくても、滅多には死にません。夏休みの間は、エアコンのある部屋に置いておくと、いいかもしれません。
★第4段階 大人になったら(体長10cm〜25cm、夏から5年ぐらい?)
1)
水槽・・・大きく育つと、体長が20cmを越えます。うまくいくと、5年以上生きます。1匹なら、45cmぐらいの水槽で。2匹なら、60cmあったほうがいいです。フィルターは、上部設置のものがいいらしいですが、私は投げ込み式でやってます。植木鉢や花瓶で、隠れ家をつくってやるといいです。
2)
エサ・・・ナマズ用の固形飼料、熱帯魚のコリドラス用の固形飼料などを与えます。3日〜1週間に1回程度で大丈夫になります。お盆休みや正月休みも大丈夫です。
3)
温度管理など・・・冬は、凍らなければ、ヒーターの必要はありません。夏は上と同じ。
4)
繁殖・・・オスメスのつがいで飼うと、冬から春にかけて、産卵することがあります。
★詳しいことは、ここ(うーぱーふりーく)やここ(ぴんくぱ)やここ(うーぱーるーぱー前線要塞基地) など、インターネットでさがすと、たくさんの情報があります。私も、できるかぎりサポートします。
★小さい稚魚は、手間がかかりますが、おもしろいです。どの段階でも、差し上げます。