ANADIGMの素子は、すべてスイッチドキャパシターのオペアンプで出来ており、抵抗は一切使用せず、コンデンサを高い周波数で

スイッチすることで抵抗を作っています。ICの中に正確な抵抗を沢山作るより、コンデンサを沢山作る方が、易しいのと、

出力イ ンピーダンスは低く出来ないが小さな容量のコンデンサでも動作するので、容積的にも有 利だと言うことです。さて、次は

バランスドミキサーですが、ANADIGMの素子の中で使えそうな素子が 3 個有ります。一つはマルチプライヤーこれは積算機で入力が

2つ有り、一方に音声、もう 1 方にキャリ アを入れると出力に変調されたDSBが出るという物ですが、キャリアを消すために二組 作り、

一方の位相を 180 度変えて合成する必要があります。 具体的にはこんな回路になります。もう一つは、ゲインステージ、ウイズ、

ポラリティコントロールという物とゲインステー ジ、スイッチアブル、インプットという名前の素子です。両者とも、入力の音声を

キャリアの周波数ごとに180 度ひっくり返すと言う方法で、DSP等のデジタル処理で使われる方法で、アナログ回路でこんな処理が

出来るのもFPAA の利点とも言えます。この回路も乗せておきます。もっと、簡単な回路が無い物か、と考えている内、スイッチング

キャパシタアンプなら、そのスイッチ周波数をキャリアの周波数にしてしまえば、アンプに入れられた音声はキャ リア周波数でオン、

オフする筈だ、と言う訳でシュミレーション結果を乗せておきます。これで、回路は簡単になり、無調整でキャリアサップレッションも

-45dB取れ、ほぼ 完璧なバランスドミキサーが出来上がりました。アナログ回路で有りながら、何方が作っても、何台作ろうが、

同じ性能が出る、この事が いかに重要であるか、は自作の経験のある方なら、痛いほどお分かりの筈・・・。この信号をフィルターに

通し、キャリア周波数を調整すれば、USB,LSBお望みの設 定が出来ます。





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