FreeBSD 4.3R


FreeBSD 4.3Rについて

  • FreeBSD 4.3Rは、2001年4月20日にアナウンスされたFreeBSDの最新版です。
  • FreeBSD4.3Rでは、サウンドドライバの組込みにカーネル再構築の作業は不要になりました。詳細はこちら。
  • FreeBSD 4.2Rから4.3Rにアップグレードすると、次項の手順の最後にある様に、/etcには全ての古い/etcファイルがそのままリストアされますので、基本的な設定等は変更する必要はなさそうです。


FreeBSD 4.3Rのインストール(4.2Rからのアップグレード)

  • UNIX USER2001年7月号の付録CD-ROMを使って4.2Rからのアップグレードインストールを行いました。CD-ROMブートが出来るので、非常に簡単に進められました。
  • インストーラを起動すると、「Kernel Configuration Menu」が表示されます。特に設定する必要は無いので、「Skip kernel configuration ...」を選択します。
  • 「LocalizationMenu」が表示されるので、「Japanese」を選択します。
  • 「/stand/sysinstall メインメニュー」では、「Upgrade:既存のシステムをアップグレードする」を選択します。
  • 「アップグレード」に関する注意事項が表示されるので、「OK」をクリックします。また警告メッセージが表示されるので、「Yes」を選択します。
  • 配布ファイルの選択画面になります。ここでは、「X-Kern-Developer:全バイナリ、文書、カーネルのみのソース、X Window Systemを含む」を選択しました。
  • portsコレクションのインストールの選択 −>「Yes」を選択します。
  • XFree86 3.3.6配布ファイルの選択 −>「Exit」(デフォルトのまま)を選択します。
  • 再び配布ファイルの選択画面に戻るので、「X Exit」を選択します。
  • ディスクラベルエディタに移動しますのメッセージが表示されるので、「OK」をクリックします。ディスクラベルエディタが起動され、以下の様に表示されます。
      区画  マウント位置  容量 Newfs
     ados1    none          5004MB DOS
     ad1s1a   none          7010MB *
     ad1s1b   swap           128MB SWAP
    
  • 今回の対象のFreeBSD4.2がインストールされている「ad1s1a」を選択し、「M=マウント位置」を「/」(ルート)に設定します。「Q=終了」でディスクラベルエディタを終了します。
      区画  マウント位置  容量 Newfs
     ados1    none          5004MB DOS
     ad1s1a   /             7010MB UFS N
     ad1s1b   swap           128MB SWAP
    
  • ファイルシステムのチェックが開始されます。「/usr/srcが既に存在している。/usr/srcには何も書きこみません。」とのメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。
  • 「/etcの内容をどこに保存するか?」とのメッセージが表示されるので、デフォルトの「/usr/tmp/etc」のまま「OK」をクリックします。保存が行われます。またカーネルの書き換えが行われ、古いカーネルが「/Kernel.prev」に入っている旨表示されるので、「OK」をクリックします。
  • インストールメディアの選択 −>「CDROM」を選択します。
  • この後、インストールが実行されます。portsのインストールに結構長い時間が掛かります。「アップグレードは完了しました。全ての古い/etcファイルがリストアされました。手動で/etcファイルをアップグレードする際に参照するために、新しい/etcファイルは/etc/upgredeに入っています。」のメッセージが表示されインストールは終了します。
  • 再起動後に、システム情報を表示して「FreeBSD 4.3-RELEASE」となっている事を確認します。
    # uname -a
    FreeBSD taro.home 4.3-RELEASE FreeBSD 4.3-RELEASE #0: Sat Apr 21 10:54:49 GMT 2001
         jkh@narf.osd.bsdi.com:/usr/src/sys/compile/GENERIC  i386
    



カーネルソースの更新(2001年7月28日追加)

  • 上記の手順にある様に、ファイルシステムのチェックの段階で、ソースファイル「/usr/src」の更新を行いませんでした。従って、このままでは将来カーネルの再構築を行う事ができません。事前に、「/usr/src」ディレクトリを削除するなり、リネームしてからインストールする事が望ましかった様です。そこで、今回は、改めて、ソースの更新を行います。
  • まず、古いソースをリネームしてバックアップします。(後で使う必要性は無い様な気もしますが、念のため)
    # mv /usr/src /usr/src.old
    
  • UNIX USER2001年7月号の付録CD-ROMを挿入し、「/stand/sysinstall」を起動して、次の順序でソースを展開します。

    「Custom」−>「カスタムインストールオプションの選択」で「6.Media」−>「1.CD-ROM」−>「5.Distributions」−>「B.Custom」をSPACEで選択−>「src」をSPACEで選択−>「sys」をSPACEで選択−>「OK」−>「カスタムインストールオプションの選択」に戻り「7.Commit」を選択−>インストール実行。


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