Fedora Project

Fedora Core 6


Fedora Core 6について

  • Fedora Core 6は、2006年10月24日にリリースされたFedora Coreの最新版です。Fedora Core 5に比べてカーネル等が以下の様に変わっています。

    項目 Fedora Core 6 Fedora Core 5 備考
    カーネル 2.6.18 2.6.15  
    X Window X.org X11R7.1 X.org X11R7.0  
    GNOME 2.16 2.14.0  
    KDE 3.5.4 3.5.1  

  • Fedora Core 6の詳細については、以下のページを参照して下さい。
    Fedora Project

  • ブラウザを起動したディスクトップです。

    fedoracore6.png


Fedora Core 6の新規(上書き)インストール

  • ここでは、Fedora Core 6の新規(上書き)インストール手順について紹介します。

  • Linux Fan Vol.7付録DVD-ROMを使って、インストールを行いました。
  • DVD-ROMブートで起動すると、インストーラメニューが表示されます。「boot:」プロンプトが表示されたら、そのままEnterキーを押してグラフィカルモードによるインストールを行います。
  • 「CD Found」の画面が表示され、CDの破損チェックを尋ねられますが時間が掛かるので、Tabキーで「Skip」を選択し、チェックをスキップします。
  • 「インストーラの起動」画面が表示されるので、「Next」を押下します。
  • 「言語の選択」画面が表示されるので、「Japanese(日本語)」を選択し、「Next」を押下します。
  • 「キーボードの設定」画面が表示されるので、「日本語」を確認し、「次」をクリックします。
  • 「アップグレードの検証」画面が表示されます。「インストール Fedora Core 」を選択します。
  • 「ディスクパーティションの設定」画面が表示されます。上書きなので、「選択したドライブ上のLinuxパーティションを削除してデフォルトのレイアウトを作成します」を選択します。インストールに使用するドライブのチェックボックスから該当するもの以外のチェックを外します。私の場合は、hdaのチェックを外し、hdcのみチェックします。(尚、hdbは壊れておりケーブルを外しているため表示されません)。「パーティションレイアウトの再確認と変更」にチェックを入れます。「次」をクリックします。
  • 「次のドライブにあるすべてのLinuxパーティションを削除することを選択しています。/dev/hdc。本当にすべて削除しますか?」と聞かれるので「はい」をクリックします。
  • 「ディスクの設定」画面が表示されるので、内容を確認し、「次」をクリックします。
  • 「ブートローダの設定」画面が表示されます。「GRUBブートローダは/dev/hda上にインストールされます」を選択し、「高度なブートローダオプション」にチェックを入れて「次」をクリックします。
  • 「ブートローダの記録をインストールする場所」として、「/dev/hdc1 ブートパーティションの最初のセクタ」を選択し「次」をクリックします。
  • 「ネットワークの設定」画面が表示されます。「ホスト名」は「DHCP経由で自動設定」を選択します。「次」をクリックします。
  • 「タイムゾーンの選択」画面が表示されます。デフォルト設定「アジア/東京」を確認し、「システムクロックでUTCを使用」のチェックを外します。「次」をクリックします。
  • 「Rootパスワードを設定」画面が表示されます。Rootパスワード欄と確認欄に入力し、「次」をクリックします。
  • 「パッケージインストールのデフォルト」画面が表示されます。「オフィスとプロダクティビティ」を選択し、「次」をクリックします。
  • しばらく「インストール対象パッケージの依存関係のチェック中」の表示が続いた後、「インストール準備完了」」画面が表示され、ログが「/root/install.log」ファイルに格納される旨表示されます。「次」をクリックします。
  • インストールが開始され、進行状況が表示されます。
  • 「おめでとうございます。インストールが完了しました。」画面が表示されるので、「再起動」をクリックします。システムがリブートされます。
  • リブート後、「ようこそ」画面が表示されます。「進む」をクリックします。
  • 「ライセンス同意書」画面が表示されます。「進む」をクリックします。
  • 「ファイヤーウォールの設定」画面が表示されます。「有効」が選択されている事を確認し、「進む」をクリックします。
  • SELinuxの設定画面が表示されまう。「Enforcing」となっている事を確認し、「進む」をクリックします。
  • 「日付と時刻」画面が表示されます。正しく設定し、「進む」をクリックします。
  • 「ユーザーの作成」画面が表示されます。一般ユーザの設定を行い、「進む」をクリックします。
  • 「サウンドカード」画面が表示されます。「サウンドテスト」の開始ボタンをクリックし、音が再生される事を確認します。「終了」をクリックします。
  • 「ログイン」画面が表示されるので、「ユーザ名」を入力します。
  • 「ログイン」画面で、「パスワード」」を入力します。
  • 正しくログインできると、ディスクトップ画面が表示されます。


ブートローダについて

  • 最初は以下の様なディスク構成でGRUBを使うつもりでした。
    ・/dev/hda  -->WindowsXp -->GRUBインストール
    ・/dev/hdc1  -->FedoraCore
    しかし、なぜかGRUBがうまく動きませんでした。そのため、ブートローダとして「System Selector 2」を使う事にしました。

  • 次に、「ブートローダの設定」画面で「ブートローダはインストールされません」を選択してインストールを行いました。しかし、「System Selector 2」ではちゃんとメニューに表示されるものの起動しようとすると、起動ができませんでした。

  • 最終的には、「ブートローダの記録をインストールする場所」として、「/dev/hdc1 ブートパーティションの最初のセクタ」を選択してインストールを行いました。この場合、「System Selector 2」からLinuxを選択すると、まずGRUBが起動されて、そこからFedora Coreが起動される形になります。

  • GRUBの設定ファイル「/boot/grub/menu.lst」は、以下の様になっています。

    【/boot/grub/menu.lst】(/dev/hdc1)
    # grub.conf generated by anaconda
    #
    # Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
    # NOTICE:  You have a /boot partition.  This means that
    #          all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
    #          root (hd1,0)
    #          kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00
    #          initrd /initrd-version.img
    #boot=/dev/hdc1
    default=1
    timeout=5
    splashimage=(hd1,0)/grub/splash.xpm.gz
    hiddenmenu
    title Fedora Core (2.6.18-1.2869.fc6)
    	root (hd1,0)
    	kernel /vmlinuz-2.6.18-1.2869.fc6 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet
    	initrd /initrd-2.6.18-1.2869.fc6.img
    title Windows
    	rootnoverify (hd0,0)
    	chainloader +1
    


IPv6を無効にする(2007年6月9日追加)

  • ブラウザ(Firefox)で画面を開く時間が掛かっており、ステータスバーを見ると、アドレス解決に時間が掛かっている事が判りました。以前Windowsでも同じ状況があった事を思い出し、IPv6を無効にし解決しました。

  • 具体的なやり方は、ipv6を無効にするを参考に行いました。

    確かにipv6が有効になっていました。
    [root@localhost ~]# lsmod |grep ipv6
    ipv6                  267489  17 ip6t_REJECT
    

    そこで、「/etc/modprobe.conf」に以下の2行を追加しました。
    alias net-pf-10 off
    alias ipv6 off



感想など

  • 日本語入力(Anthy)もマイクロソフトIMEとほぼ同じ使い勝手です。ブログのエントリーも「Fedora Core 6」上のFirefoxで書いてみましたが、特に違和感も無く使えました。


参考図書

  • Linux Fan Vol.7 2007年7月1日発売


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