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Red Hat Linux 9


Red Hat Linux 9について

  • Red Hat Linux 9は、2003年4月18日に発売されたRed Hat Linuxの最新版です。8.0に比べてカーネル等が以下の様に変わっています。

    項目 Red Hat Linux 9 Red Hat Linux 8.0 備考
    カーネル 2.4.20 2.4.18 .
    glibc 2.3.2 2.2.93 .
    XFree86 4.3.0 4.2.0 .
    GNOME 2.2.0 2.0 .
    KDE 3.1 3.0.3 .

  • Red Hat Linux 9の詳細については、以下のページを参照して下さい。
    Red Hat Linux 9



Red Hat Linux 9のアップグレードインストール

  • ここでは、Red Hat Linux 8.0からRed Hat Linux 9へのアップグレードインストール手順について紹介します。
    Red Hatのインストールガイドが参考になります。
    Red Hat Linux 9インストールガイド:現在のシステムのアップグレード

  • Linuxマガジン2003年7月号付録CD-ROMを使って、アップグレードインストールを行いました。CD-ROMブートが出来るので、非常に簡単に進められました。
  • CD-ROMブートで起動すると、インストーラメニューが表示されます。「boot:」プロンプトが表示されたら、そのままEnterキーを押してグラフィカルモードによるインストールを行います。
  • 「Welcome to Red Hat Linux」の画面が表示されるので、「Next」を押下します。
  • 「Language Selection」が表示されるので、「Japanese(日本語)」を選択し、「Next」を押下します。
  • 「キーボードの設定」画面が表示されるので、デフォルト設定「Japanese」を確認し、「次」をクリックします。
  • 「マウスの設定」画面が表示されるので、「汎用 2ボタンマウス(PS/2)」を選択し、「3ボタンマウスのエミュレート」にチェックを入れて、「次」をクリックします。
  • 「アップグレードの検証」画面が表示されます。アップグレードテスト「既存インストールのアップグレードを実行」を選択し、「次」をクリックします。次のRedHat製品がアップグレードされます-「RedHatLinux8.0(/dev/hdb5)」になっている事、および「アップグレードするパッケージをカスタマイズ」がチェックされていないことを確認し、「次」をクリックします。ここで、「アップグレードするパッケージをカスタマイズ」をチェックした場合は、アップグレードするパッケージを自分で選択できますが、依存関係で問題が発生する可能性があります。
  • 「ブートローダの設定」画面が表示されます。「ブートローダの設定の更新」を選択し、「次」をクリックします。
  • 「パッケージ情報を読み込み中」、「アップグレードパッケージを検索中」、「インストール対象パッケージの依存関係をチェック中」とのウィンドウが表示されてしばらく時間が掛かります。
  • 「アップグレード準備完了」」画面が表示されるので、「次」をクリックします。
  • 「パッケージのインストール」画面が表示されます。いくつかのメッセージの後、「インストールの準備中」のメッセージがしばらく続いた後、インストールが開始され、進行状況が表示されます。私の場合は、パッケージ:993、容量:3953M、時間:4:05:13となり、4時間以上が掛かる様です。(但しこの時間表示は、その時々で変化する様です。)
  • しばらくすると、「続行するには、ディスク2を挿入して下さい」のメッセージが表示されるので、CD-ROMの2枚目を入れて、「OK」をクリックします。引き続きインストールが始まります。
  • しばらくすると、「続行するには、ディスク3を挿入して下さい」のメッセージが表示されるので、CD-ROMの3枚目を入れて、「OK」をクリックします。引き続きインストールが始まります。
  • 「ブートディスクの作成」画面が表示されるので、「はい」を選択して「次」をクリックします。「フロッピーディスクを挿入して下さい」とのメッセージが表示されるのでFDを挿入して「次」をクリックします。FDへの書き込みが行われます。
  • 「おめでとうございます。インストールが完了しました。」画面が表示されるので、「終了」をクリックします。システムがリブートされます。
  • リブート後、システム情報を表示してカーネルバージョンが「2.4.20-8」となっている事を確認します。

    $ uname -a
    Linux taro.home 2.4.20-8 #1 Thu Mar 13 17:54:28 EST 2003 i686 i686 i386 GNU/Linux


XFree86のバージョン確認

  • XFree86のバージョンは、以下の様に確認できます。他に「$ xdpyinfo」コマンドでも確認できます。

    $ X -version
    
    XFree86 Version 4.3.0 (Red Hat Linux release: 4.3.0-2)
    Release Date: 27 February 2003
    X Protocol Version 11, Revision 0, Release 6.6
    Build Operating System: Linux 2.4.20-3bigmem i686 [ELF] 
    Build Date: 27 February 2003
    Build Host: porky.devel.redhat.com
     
            Before reporting problems, check http://www.XFree86.Org/
            to make sure that you have the latest version.
    Module Loader present
    OS Kernel: Linux version 2.4.20-8 (bhcompile@porky.devel.redhat.com) (gcc version 3.2.2 20030222 (Red Hat Linux 3.2.2-5)) #1 Thu Mar 13 17:54:28 EST 2003
    


GRUBの設定

  • GRUBの設定ファイル「/boot/grub/menu.lst」(「/boot/grub/grub.conf」にリンクしています。)は、以下の内容に自動更新されました。
  • カーネルは、Red Hat Linux8.0の時と同じく、「Red Hat Linux (2.4.20-8bigmem)」と「Red Hat Linux (2.4.20-8)」の2つがインストールされました。「Red Hat Linux (2.4.20-8bigmem)」は、Red Hat Linux8.0の時と同じくコメントアウトしました。

    【/boot/grub/menu.lst】
    # grub.conf generated by anaconda
    #
    # Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
    # NOTICE:  You do not have a /boot partition.  This means that
    #          all kernel and initrd paths are relative to /, eg.
    #          root (hd1,4)
    #          kernel /boot/vmlinuz-version ro root=/dev/hdb5
    #          initrd /boot/initrd-version.img
    #boot=/dev/hda
    default=1
    timeout=10
    splashimage=(hd1,4)/boot/grub/splash.xpm.gz
    title Red Hat Linux (2.4.20-8)
    	root (hd1,4)
    	kernel /boot/vmlinuz-2.4.20-8 ro root=LABEL=/ hdc=ide-scsi hdd=ide-scsi
    	initrd /boot/initrd-2.4.20-8.img
    #title Red Hat Linux (2.4.20-8bigmem)
    #	root (hd1,4)
    #	kernel /boot/vmlinuz-2.4.20-8bigmem ro root=LABEL=/ hdc=ide-scsi hdd=ide-scsi
    #	initrd /boot/initrd-2.4.20-8bigmem.img
    title DOS
    	rootnoverify (hd0,0)
    	chainloader +1
    #
    # FreeBSD 11/Dec/2001
    #
    title FreeBSD
    	root (hd1,0,a)
    	kernel /boot/loader
    


ALSAの再インストール(Ver0.9.4)

  • ALSAの本体は、kernel module なので、kernel を入れ替えたらALSAの再インストールが必要になります。

  • 以下の2003年6月21日時点の最新版をインストールしました。インストール方法の詳細は、ALSA(Ver0.9.4)を参照下さい。

    ・alsa-driver-0.9.4
    ・alsa-lib-0.9.4
    ・alsa-utils-0.9.4

  • 上記のALSAの再インストール作業にあたり、「/usr/src/linux」のシンボリックリンクがリンク切れになっていました。シンボリックリンク先をカーネルのバージョンに合わせて以下の様に「linux-2.4.20-8」に変更しました。
    【関連部分のみ】
    # ls -l /usr/src
    lrwxrwxrwx    1 root     root           24 12月  4  2002 linux -> /usr/src/linux-2.4.18-14
    # rm linux
    rm: remove シンボリックリンク `linux'? y
    # ln -s linux-2.4.20-8 linux
    # ls -l
    lrwxrwxrwx    1 root     root           14  6月 15 23:51 linux -> linux-2.4.20-8
    


参考図書

  • 【速報】Red Hat Linux 9リリース:Linuxマガジン2003年6月号
  • Red Hat Linux 9活用術!:LinuxWORLD2003年7月号



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