いま、ハマっているもの-2


先日、といっても2002/05/06だから5ヶ月くらい昔のことですけれど、
「いま、はまっているもの」と題してアニメの話をしました。

今回はその続編です。

例の「まほろまてぃっく」が意外と高い人気を得たようで「続編」が作られましたね。題名も新たに「まほろまてぃっく -もっと美しいもの-」というふうに「洒落た」モノに変わっていました。

現在、毎週金曜日24:30からbs-iで放映中だそうです。

私個人としては「大歓迎」ですな。
そもそも、今年度のTVアニメでは「第一」なんではないかという思いがする作品ですから。出てくるキャラクターといい、設定がしっかりしていて面白く、かといって肩こりしない作品は近年非常に少なくなっていますな。

しかもこの原作なんですけど「コミックガム」という月刊誌に掲載されているんですが、これがまた「マイナー」な漫画雑誌で、私も読みたいが故に本屋に駆け込むんですが、なかなか手に入らないんですよ。

近頃の「原作」ってこんな『マイナー』な雑誌から取っているのでしょうかね。昔は「少年マガジン」「少年サンデー」「少年ジャンプ」といった三大誌あたりから取ってくるのがほとんどでしたっしょ?
ところが、ネタ切れなのかそれとも三大誌に魅力的な作品が無いのか、こういった『マイナー』な雑誌から原作を得る事が増えているようです。

最近見つけた面白い「アニメ」のひとつに「フィギュア17 -つばさ&ヒカル」というのがあります。これも原作が「電撃大王」なるマイナーなコミック誌に連載されているものです。

これも主人公が小学校4年生の女の子。椎名つばさ。内気でおとなしい彼女は、父親の仕事の関係で東京から北海道に移り住んできた。しかし、彼女はその性格が災いしてか、地元の子供たちと仲良くなれず、一人ぼっちになっていた。そんなときにそらから一隻の宇宙船が現れて、つばさの家の近くに墜落してきた。その宇宙船は実は、6体の生体兵器「マギュア」の卵を運搬している途中で卵が孵化。孵った「マギュア」によって破壊され、地球に墜落してしまったのだ。
しかもその際、残り五体の卵もばらばらに飛び散って行方不明に。
宇宙船を操縦していた青年は、宇宙船のそばで倒れていた。青年をみつけたつばさは青年を介抱しようとしたが、共に卵から孵った「マギュア」に襲われる。青年は必死に戦うが「マギュア」に翻弄され気を失ってしまう。「マギュア」は残ったつばさに襲い掛かるが…。

この作品は「北海道」を舞台とした「SFバトルアドベンチャー」であるが、決して単なるドタバタではないところがいい。主人公の「椎名つばさ」と同級生たちの人間ドラマとしての側面も事細かく描かれており、それだけでも見甲斐のある作品に仕上がっている。

アニメはCSで放映されていたが現在は終了。DVDとして発売されている。
興味のある方はオフィシャルサイトがあるので参照されたい。
http://www.figure-17.com/

ともあれ、こういうようなドラマ性をもったアニメ作品が出来てくるのは非常に喜ばしい。どんどん作ってもらいたいものである。

アニメはいまや、わが日本国から発信された「文化」のひとつとなっている。所謂「ジャパニメーション」として、世界に誇れる「文化」になっているのだ。アニメが生まれた「アメリカ」ではいまだに「子供の見るもの」として、映画に比較して一段低いメディアと思われているが、「ジャパニメーション」はその枠をこえた一つの「メディア」として歩き始めている。もっともっと、素晴らしい作品が世に出ることを期待してやまない。

いうなればこれも、「アニメおたく」ならぬ「アニメおやじ」の一方的な思い込みかもしれないけどね。

「まほろまてぃっく −もっと美しいもの−」も、DVDとしてパイオニアから12/6に発売開始となる。全12話の予定らしいが、月1巻2話構成で全6巻の予定だそうだ。今から楽しみである。(^O^)
http://www.mahoro-matic.com/index.html

2002/10/19発表

舞雨 寛


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