久々にアニメネタ

 

久方ぶりにアニメネタです。

また面白いアニメに出会いました。
題名を「air」といいます。

もともとは「ゲーム」から出たものですけれど。最近、BS-iで「TV放映」された作品だそうです。
ちょっと気になってDVDで購入してしまいました。得意の「衝動買い」というヤツです。そういえば、以前にも同様の「買い方」をして「ハマった」アニメもありましたが、今回も同じですね。

まず、ストーリーがいい。もとは「ゲーム」から始まったとはいえ、映画としての基本であるストーリーはなかなかのもの。しかも「映像」は見事の一言に尽きます。

近頃流行のデジタルアニメで、ところどころ3DCG(3次元CG)で描かれており、画面の奥行きといい、色の使い方は抜群です。その上でストーリーがしっかりしていれば、これはもうアニメファンには「たまらない」出来具合だといえます。

ストーリーは「伝奇物」に分類されるかと思います。母体である「ゲーム」は恋愛シミュレーション物ですから、出てくるキャラクターは「女の子」ばっかりです。主人公とごくひと握りの数しか「男性」は出てきません。まあ、そういう意味では「男性諸氏」にはいいのかもしれませんね。でも、そういう「枝葉末節」は「ぶっ飛んでしまう」ほど、作品としては完成度が高いでしょう。

ストーリーを紹介すると、夏休みが始まる頃、一人の旅人がとある町を訪れます。旅人は、「方術」を使って小さな人形を動かせる能力を持ち、それによって「人形劇」をしながら旅を続けてきました。旅人は翼を持ち、空を飛ぶ孤独な少女を探していたのです。
その町で旅人は何人かの少女と出会います。そして、その出会いの中で「翼を持ち、空を飛ぶ孤独な少女」の実体に気付いていくのです。

このストーリーはある意味「難解」な部分があります。途中で「時間軸」が跳び、別の視点でもう一度「物語」を復習するようなところがあって、それによって最初の「不思議な」物語がよりいっそう深い意味を持っていることに気付かされるのです。そして、最後には「泣き」が入ります。

そうです。

実はこの『物語』は「能天気なキャラ」がシリアスなテーマを示しながら、最後には「悲しいラストシーン」を迎えるのです。しかし、その悲しいラストシーンも、もっと最後には「明るい未来」を暗喩するようになります。

各30分全12話で「盛りだくさんのエピソード」ですよ。濃密なそれで居て多少「軽く」て、最後には総てが明らかにされるといった「展開」は、久々に「鳥肌物」という感じがします。

テーマは「家族」ですね。このアニメを見た後、自分の中でもう一度「家族」というものの存在を考えるのもいいかもしれません。

中高生以上にオススメですな。子供にはちょっと難しいかも。
それもしょうがありませんな。もともとは18禁の「ギャルゲ〜」ですから。でも、アニメ自体には「アダルトシーン」は無いので安心して鑑賞できます。

私もラストシーンには泣かされました。主人公の健気な姿というか、一生懸命に生きようとする姿、そして、直接血は繋がっていない親子ではあるけれど、絆を深く繋げて行こうとお互いに努力をする姿に「感動」を覚えます。

キーワードは「1000回目の夏」ですな。その「千年」に思いを馳せるとなおいっそう、この物語は味わい深くなるのではないかと思います。機会があったら是非、鑑賞してみてください。

公式サイトを紹介しておきます。今年一杯は公開していると思いますので、興味ある方はどうぞ。

http://www.bs-i.co.jp/anime/AIR/

舞雨 寛
(2005年9月14日発表)



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