K-1 JAPAN シリーズ
K-1 SURVIVAL 2003 〜JAPAN GP 決勝戦〜
開催日時 : 2003年9月21日(日)
会場 : 横浜アリーナ
決勝 藤本祐介 vs 武蔵
@ 必殺技の不足
村上竜二(士道館)の左アッパーや、佐竹雅昭選手(正道→元k−1)の左ハイ。
アンディーフグ(極真→K−1)の踵落しとか・・・
の:黒崎氏(極真)のローキック。松井章圭の後回し蹴り。
正道の柳沢選手の膝蹴り等もありますね。
へ:得意技は、その存在が問題ではなくて、そこに持っていく為のプロセスを持っていることが、非常に重要なんじゃない?
それがない選手は、「勝ちパターンがない」ということになると思うんだけど。
の:全くその通りです。何か作っていかないと、いけないと思います。
藤原敏男(元ムエタイチャンピオン)氏のような倒す為のキックなんかも良いですね。
A ミドル級の体系??
へ:ウエイトも問題なんじゃない?
の:そうですね。かなりひ弱に見えますね。
へ:減量すれば、K−1のミドル級にも出場できそうだよね(^^;
の:筋肉のバランスは良いと思うけど、外人選手と当たり負けしそうですしね。(現に負けてるけど)
へ:コンタクトスポーツの場合、体重や筋力の差はとても重要だから。肉体改造も必要かもね。
B 技術的に卓越したものがない
へ:攻撃力だけに主眼が置かれがちだけど、防御はどうなの?
の:あんまり特徴がないですね。インに入るのでもなく、思い切りアウトに出るわけでもない。
へ:捌きを中心にしているわけでもないしねぇ。
の:そうですね。体の小さい空手をやっている人は、捌きを覚える者ですが、、、。
例えば、芦原実戦空手や、円心会の技術を導入したら、驚きますよね。
勿論極真や伝統派の空手などでもいいわけですけれども、なにか、真新しいことを
導入しても良いと思いますね。
C 新しい技の開発が必要では?
の:そもそも、正道会館は、独自の理論で、沢山の大会を制してきたわけですよね。
へ:そうそう。例えば、鎖骨パンチ。左のミドル。筋肉パンチなどが有名だよね。
そういった意味では、最近驚くような事柄がないなぁ。石井館長が、現場から離れたからじゃないの?
の:そうですね。佐竹の全盛期つまり、K−1の創世記以来、他の方面に行ってしまいましたね。
佐竹さんには、それを開発する可能性があると思います。金泰永選手や、後川選手、柳沢選手、といった名選手も居ましたよね。
そういう人たちが、開発してもいいと思うのですが、あまりにも、なさ過ぎる。
正道の顔面理論をきいても、何の面白みもない。新しくないんです。
へ:?角田師範代では駄目ということかなぁ?
の:それに近いですね。それは、きっと本人も気が付いているのではないでしょうか?
佐竹は、尊敬されていますよ。ある意味、日本の空手家からも尊敬されているはずです。
へ:それが、角田師範代にはないと?
の:ないですね。尊敬される要素がない。でも、マネイジメントはうまくやれますけどね。
D 本人のせいにするのは問題だ。
へ:ちょっと方向が変わってきちゃったけど、武蔵選手の成長を止めたのは、指導者の問題も多いということかなぁ?
の:そうです。はっきり言って、角田師範代の指導者としてのレベルが、武蔵選手のレベルと考えて良いと思います。
そういった意味では、佐竹選手を招聘するか、そのほかの道場に連れて行くしかないと思います。
そうしないと、どうしようもないのではないでしょうか?
E 日本人選手に明日はあるのか?
の:勿論、総合の分野で、柔道の吉田選手が活躍していますね。一緒だと思います。
何かの分野で、秀でた成績を納めた人を一から鍛えた方がいいと思います。
へ: スカウトも必要だということだね。
の:そうです。例えば、バスケットボールの選手で、実業団にいけない位の選手。
ラグビーやアメフトも良い気がしますが、実際に大成する人は少ないです。
柔道やレスリングも良いでしょう。他から集めるのも手ではないでしょうか?
そういえば、長嶋一茂みたいな逸材を発見できれば、かならず、チャンピオンが
出てくると思います。
F 編集後記
先月の正道会館における全日本体重別で、軽量、中量級のチャンピオンを他流派に
とられてしまいました。以前は、「最強」をめざし、「大会荒らし」の異名を
取ったことが懐かしい。それは、本人達の問題ということではないと思う。
数多くの技術本で、正道のテクニックを公開し、普及した結果なのである。
果たして、顔面ありのk−1から、フィードバックできた技術があっただろうか?
皆無に等しいと思う。そこで、提案としては、例えば、骨法のテクニックで、
下半身に膝蹴りを入れるものがある。これは、ショートレンジで、非常に
有用である。是非、顔面なしで、実験し、顔面ありで利用して欲しい。
あと、捌きの導入である。これは、極真の松井総裁や、芦原氏、円心の二宮氏
などに、意見を聞いても良いのではないか?。オープンなところが、正道の
良いところであったと思うので、「日本人が勝つ為に、空手が何が出来るのか?」
というテーマをプロジェクトとして、やっても良いのではないか?
勿論、カウンター理論をプロテクト系や伝統派から、研究をしても良いと思う。
空手界には、大山総裁亡き後も逸材は沢山居る。その人たちの意見も聞くことがあっても
良いのではないか??。
<K−1公式HPより抜粋>
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藤本祐介 Yusuke Fujimoto
日本/モンスターファクトリー/空手
Japan / Monster Factory / Karate
◇所属 : 正道会館
◇出身地 : 京都府
◇生年月日 : 1975年7月22日
◇身長・体重 : 178 cm / 106.5 kg
武蔵 Musashi
日本 / 正道会館 / 空手
Japan / Seido Kaikan / Karate
◇出身地 : 大阪府
◇生年月日 : 1972年10月17日
◇身長・体重 : 185cm / 101.0kg
K-1 JAPAN シリーズ
K-1 SURVIVAL 2003 〜JAPAN GP 決勝戦〜
開催日時 : 2003年9月21日(日) 開場15:00/開始16:00
会場 : 横浜アリーナ
入場者数 : 10,200人
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