K−1GP2003を考える。

の:イヤーー凡戦の連続でしたね。
へ:そうですね。あんまり面白くありませんでした。
の:アーネストホースが出なかったからですかね。
へ:ボブサップも出ませんでしたし、
  ゴタゴタで、下の選手が変わっているわけです。

  ・ステファン・レコ(金銭面のトラブル)
  ・アーネスト・ホースト(皮膚炎)
  ・ジェロム・レ・バンナ(怪我)
  ・マーク・ハント(怪我)

  →フランソア・ボタ (意味不明の登用)
  →シリル・アビティー(意味不明の登用)
  →ピーター・グラハム(仕方がない登用)

    なんか、訳が分かりませんね。去年のベスト4のうち3人も
    欠場の試合なんて、考えられませんよね。

の:主催者側の出て欲しかった選手もことごとく負けているわけです。

    ・フランシスコ・フェリオ
    ・ボブ・サップ
    ・マイク・ベルナルド
    ・サム・グレコ
    ・フランソア・ボタ

    これらの選手は、出て欲しかったわけですが、全員負けてしまいました。
    で、なんとか、ボタだけは、押し込んだ感があります。

へ:レコの話は、前代未聞ですね。


の:僕は、主催者側へのあてつけだと思いますね。
  だって、フェリオの食わせ犬的な要素があったように思います。
  しかし、勝ってしまった。。。。残念ながら、これでは、
  スポンサーがつきませんからね。ボブサップもそうです。
  ボンヤスキーをパワーで跳ね返す予定が、やられてしまった。

へ:あれも、情けない試合でしたね。反則行為がされていても、
  主催者側は、「もっと、やってほしかった」なんて、コメントを
  平気でするわけです。全く解っていませんね。

の:はじめから、ボタンのかけ違いがあったK−1は、間違えなく、
  立ち技最強ではなかったわけです。もし、ダイナマイトなどの
  他の企画のファイトマネーの方が高く、そちらの練習をしていたとしたら、
  もっと、笑えますが、、、。

へ:それはないと思います。でも、、、、。これは、大きな転機かもしれません。

の:そうですね。K−1の凋落の始まりかもしれませんね。
    と、いうことで、この試合を見てみましょう。





準々決勝 第一試合
○シリル・アビティー× フランソワ・ボタ
(3ラウンド判定)

へ:ボタが体を作っていないのではないかと思いました。
の:そうですね。絞り込めても居ませんし、体の張りもなかったです。
    勿論、パンチの切れもありませんでしたが、、。
へ:でも、ローキックが効いていたのではないですか?
の:そうですね。それにしても、時々スリップなどで、すごいディフェンスを
  見せてくれましたが、まったく、KOできるようには、見えませんでした。
へ:アビティー自信も倒しに行っているようには、見えませんでした。
の:そりゃーそうですよ。判定で良い訳ですからね。
  しかし、密着してしまうのが多すぎたようにも見えます。
へ:そうですね。レフリングの問題もあると思います。
  その話は、後ほど。




準々決勝第2試合
ピーター・グラハム × レミー・ボンヤスキー○
(1ラウンド2分58秒 KO)

の:これは、圧倒的にボンヤスキーペースでしたね。
へ:長嶋氏のトンチンカンな解説もありましたが、
  10秒で、レベルの差を感じました。
の:彼の攻撃ばかり注目されますが、ディフェンスの上手さも光っていましたね。
へ:まあ、ピーターグラハムはK−1GPに出るレベルではないと
  おもいます。これも、凡戦といえます。
の:ある意味仕方がないともいえますが、、、、。
へ:逆に、思い切って、リザーブマッチをGPにしてしまえば、
  丁度良かったかもしれません。そのくらいの英断が必要でしょう。
の:そうですね。マークハントの例もありますし。逆に頑張ったかもしれません。
へ:ピーターグラハムは、何をしたら良かったのでしょうか?
の:非常に難しい質問ですね。まず、ヒットアンドアウエイでしたら、
  確実に仕留められていたと思います。まあ、GPに出るほどの選手でないわけですから、
  ちょっと、難しいですね。



  
準々決勝第3試合
レイ・セフォー × 武蔵○
(3ラウンド判定)

の:僕はこのレフリングには、納得していません。セフォーは、足が悪いのだから、
  武蔵のような戦いで、よいなら、必ず勝てますよね。
へ:まったくです。何の為に出したのでしょうか??。そういった話なら、
  出なくても良いでしょう。武蔵が、レガースを許したところで、
  ガッチリ戦うと思いきや、なんと、怪我の足をローしたら逃げ回る
  という戦法でした。
の:勝負なので、どうしようもないといってしまえばそれまでですが、見ているほうは、
  げんなりしますよね。
へ:すくなくとも、日本代表、空手代表とは、言わないで欲しい。
の:ここで、重要なのは、セフォーは、攻撃に対して、全て返しをしていました。
  そして、前にも前進したのです。一発勝負のカウンターばかりを狙っていたわけでは
  ありません。昔彼の足と同じよな病気にロブカーマン選手がなりましたが、選手生命が
  終わってしまいました。それくらい大変なことをしている彼に失礼だと思いました。
  彼は、非常にすばらしい戦士であったと思います。
へ:そうですね。彼はがんばったと思います。あと、武蔵の試合に
  角田師範代がレフリングするのも問題ではないでしょうか?
の:そうですね。お手盛りと思われてはいけませんし、最近は、猪狩元秀師範なども
  レフリングしていませんよね。
へ:白蓮会館の杉原正康館長や真樹日佐夫氏そして、黒崎師範だっていいと思うんです。
  だれか、文句の言えないような人を呼んで欲しいものです。



準々決勝第4試合
アレクセイ・イグナショフ×ピーター・アーツ○

へ:これも凡戦と見る人が多いですね。
の:しかし、僕の意見は違います。アーツの右ストレートで、イグナショフが止まったんです。
  3発入れられたら、もう手が出ませんよ。
へ:クロスのカウンター気味に入った奴ですね。
の:そうです。そうです。
へ:伝統空手の試合で出そうなパンチでしたね。
の:全く同感ですね。ああいった技を、日本人選手は、謙虚に学ばなくてはいけません。
へ:体力的にも、技術的にも、劣っているピーター・アーツが、ひとつの技で流れを変えていく
  良い話だと思います。
の:ピーターは昔、パワーとアグレッシブさを売り物にしていた選手です。
  その彼が、こういった老獪なテクニックで、勝ち進む。すばらしいじゃないですか!!。
へ:逆にイグナショフは、何をすれば良かったと思いますか?
の:左ミドルでしょう。それこそ、武蔵のような戦法で良いわけです。そのうち、
我慢できなくなって、アーツが前に出てきます。
へ:そこを狙うと。
の:そうです。前に出てきた相手には、当り負けるわけがありませんから、必然的に、距離が
  近づいてきます。そこで、膝を合わせる。一番理想的な試合になると思います。
  しかし、これも、ピーターが、我慢できなくなって、前に出た場合のみですけど。
へ:その位、試合運びが完璧だと。
の:そうですね。非常にすばらしい試合でした。




準決勝第1試合
シリル・アビティー× レミーボンヤスキー○
(1R1分46秒 KO)

へ:これもひどい試合でしたね。KOではなく、戦意喪失といった感じでした。
の:ファイターとして問題があると思います。少なくとも、K−1には、そぐわない。
へ:それだけ、ボンヤスキーが強かったともいえますが。
の:勿論、それは、あるでしょう。でも、罰金出してもいいくらいですよ。
  KOされるまで戦うのも、お客の為ですから。
へ:まあ、選手生命のことも考えると、そういった決断も有ったかも知れませんが。
の:ちょっと、恥ずかしいですよ。あれは。
へ:あれだけ圧倒されてしまうと、どうしようもないのかもしれませんが、心は折れたいました。
の:ちょっと、悲しい話ですね。



準決勝第2試合
○武蔵× ピーター・アーツ (延長R判定)

の:これは、武蔵の試合運びが上手い試合でした。
へ:昔のピーターなら、パワーで圧倒していたかもしれませんが、、、。
  この試合の判定は、ちょっと、お手盛りじゃないかという話もありますが。
の:そう見えてしまうところが、今のK−1の問題だと思います。
  武蔵は、明らかに、倒しに行っていません。が、必ず、ローを返していましたね。
  あれは、あれをやられたら、ジャッジは、武蔵をつけざるを得ません。
へ:知り尽くした上での試合運びだというわけですね。でも、ファンは、「ドツキ合い」
    をみたいわけですよね。KOの多さも、非常に重要なファクターであると思いますが。
の:たしかに、完全決着させる為に、「肘の攻撃」を禁止しているといえます。
    非常に危険な技ですし、直ぐに額をカットした場合、K0となりますが、視聴者には
    解りにくい。そこで、肘を禁止しているわけです。ですから、今のキックよりも
    パンチ至上主義に偏るのは、解る気がします。
    ですが、今後のことを考えると、サポーターをつけて、解禁するか、クレンチの禁止など、
    大きな改革が必要かもしれません。
へ:なんだかんだ言っても、バックブローで、肘が入っているケースは、ありますよね。
    そう考えると、






決勝
武蔵 ×  レミーボンヤスキー ○
(3R判定)

なんと言っていいか、微妙ですね。
たしかに。。。。。。。









   前に戻る