Kids Wanna Rock−Rock'n Roll Crazy Night−


 1996年12月27日、音楽雑誌「ロッキンf」の創刊20周年を記念して企画されたイベントが、 中野サンプラザで開催された。イベント名は「Rock'n Roll Crazy Night」。参加バンドは、ACTION、GRAND SLAM、BOW WOW、 SLY、LOUDNESSである。ハードロック初心者の私にとって、SLYさん以外は初めて見るバンドばかり。しかも、LOUDNESSとBOW WOW以外は、 曲さえ聴いたことがないのです。ちょっと、ドキドキ。この日は平日にもかかわらず開演がP.M.4:30と早い。そのため、仕事を休んで 来ている人も多かった。後でわかるけど、4時間半もライブを演ったんだから、早いわけだわ。
 さて、一番手はACTIONです。残念ながらmikiはバンド名しか知らないのです。(詳しいライブ情報や曲目についてはロクf3月号を参照ください)。 メンバーの登場と共に、熱狂的なACTIONファンから歓声が飛ぶ。結構ノリのいい軽快なロックだと思った。知る人ぞ知るおきまりのフリがあるらしいが、 わかんない。でも、一つ思ったこと。それは、たとえ自分のごひいきのバンドでなくっても、観客は立ち上がらないとダメ。座っている人が多かったのが 私は残念に思った。場の雰囲気を盛り上げないと、自分の好きなバンドの番になってもいいライブができないと思う。 ACTIONはかなりのベテランらしいが、ステージでは歳を感じさせなかった。ボーカルの人は40歳だと自分でMCで言っていた。おじさん恐るべし。
 5〜6曲演奏し、ACTIONのライブが終わると、ステージはセットの取り替え時間、兼休憩時間になる。バンドの登場順がわからないので、SLYが何番目なのかも わからない。トリだといいなぁ。この休憩時間に、偶然隣の席になった佐藤さんというSLYファンの人とお友達になった。彼女は札幌から一人で来たそうな。 お見それしました。
 2番目に登場したのはGRAND SLAM。このバンドも名前しか知りませんのじゃ。でも、ベースのBANさんは知ってるのです。44MAGNAMのCD持っているので。 ボーカルの加藤さん、MC面白い。GRAND SLAMは解散してしまうそうな。いろいろあるんでしょうね。 曲の方はと言うと、初めて聴くにしてはのりやすい、好きなタイプの曲だと思った。それにも増して驚いたのは、GAND SLAMのファンの多さ。 私の周りの人達はかなりの人がファンらしく、踊りまくっていた。ムム、SLYさん負けてはいられないぞ!
 
 3番目はBOW WOW。まだSLYさんは登場しない。私もだんだんドキドキ度が高くなってきましたよ。BOW WOWはVOW WOWの頃の曲しか聴いたことがないのです。 恭司さんと新美さんを見るのを楽しみにしていました。新美さんが参加していたバンドのおかげで私はハードロックになじんだのです。恭司さん貫禄あるぅ! やっぱり、かっこいいわ。新美さん、ドラムセットに隠れて全然見えない。かすかに髪の毛が見えるだけ。私の好きなカキコキしたドラムの音は健在ね。 残念だったことは、あっさりとライブが終わってしまったこと。MCもなかった。 休憩時間になって、奥野さんが私たちの座席に来て「次、SLYだよ」と教えてくれた。彼女はすごい前の席(0列)なので、よく見えるのです。 ああ、とうとうSLYの番なのね。2ヶ月半ぶり。SLYさんの出番のために、あまり踊らないように力をセーブしてたのよ。がんばらなっくちゃ。 佐藤さんも上着を脱いでSLYTシャツになりました。
 「Eternally」のイントロが流れ、メンバー登場。ブリッツと同じだ。衣装もブリッツと同じだ(シャラさん以外は)。ニイちゃんの声はさえまっくているし、 演奏のまとまりはいいし、ブリッツより音がよく聞こえるし、今回は樋口さんも寺沢さんもよく見えるし、最高だぁ。それに隣にはSLYMANIA仲間もいる。 SLYの全演奏曲は、@Eternally、ASleeping Dogs、BMass Media、CGhost of The Past、DKey、ESLY、FKINGDOM COME 
 ニイちゃんのMCもさえまくっていた。MCの天才だよ、彼は。会場のノリも最高潮です。でも、ニイちゃんは癖なのか、ベース側にはあまり来てくれません。 別に寺ちゃんのことが嫌いなわけではないのでしょうが、無意識にシャラさん側ばかり行くのは、私は寂しかった。クスン。 でも、短い時間、私は全身を使って燃焼しました。SLYのライブが終わったとき、私と佐藤さんはいつの間にかとんでもなく遠くに移動してしまっていて、 通路に出てしまっていたのです。二人ともぐったりと座り込み、もうLOUDNESSを見る力が残ってないよぉと嘆いていました。
 トリはLOUDNESS。暗いステージ上にライトがあたったとき、何かが光りました。何だろうと思ってよく見ると、高崎晃の頭! 丸刈りになっているでは ありませんか! 冒頭から凄いテクニックを披露。そして1曲目の「FREEDOM」。でも、実は聴くのは初めて。アルバム「HEAVY METAL HIPPIES」は、 それ以前のLOUDNESSファンに言わせると、異色過ぎて好きじゃないとのこと。確かにエスニックすぎるのかな。高崎氏はどんどん神がかってきたようにも 思える。会場は妙に沈黙。でも、2曲目の「PRAY FOR THE DEAD」、3曲目の「SLAUGHTER HOUSE」は私もCDでよく聴いたので乗れました。でも、次の 「HOWLING RAIN」になると、再び会場は沈黙。スローすぎる。どう乗ればいいのかわからないまま時は過ぎます。しかしその沈黙を破ったのが、おなじみの 「CRAZY DOCTOR」でした。古くからのLOUDNESSファンも大喜び。それにも増してファンを狂喜させたのは、「CRAZY NIGHT」です。名曲は凄い。 会場中が大声で掛け合いに答え、合唱します。この時、ほとんどのSLYマニアが思ったことは「ニイちゃんが、飛び入りしてくれないかなぁ」でした。 奥野さんの席からは、脇にニイちゃんがいるのが見えたそうです。誰もがニイちゃんの「CRAZY NIGHT」をもう一度聴きたいと思ったでしょう。 希望はかなわなかったけど、この曲がライブで聴けて良かった。
 LOUDNESSのライブも終わり、全てのバンドの出番が終わりました。だけど、これで終わるなんて誰もが思っちゃいませんよ。ロクfの方の 司会で始まったスペシャルセッション。会場のファンはこれを待っていたのです。各バンドからパートごとに何人か代表者を選び、一大コラボレーションの 始まりです。SLYからはメンバー全員、LOUDNESSからは高崎、柴田、雅樹の3人が参加。恭司さんも参加しました。ファンにとっては夢のような光景が 目の前で展開されます。演奏曲はレッド・ツェッペリンの「ロックン・ロール」。(私にとっては初めて聴く曲なのだ。トホホ・・・)。まず目を引いたのが、 シャラさんのアムロパンツ。でっかい花柄のピタパンを着こなせるのは、彼しかいないでしょう。ニイちゃんと雅樹が抱き合い、高崎、恭司、石原の 御大3人が並んでギターを奏でる。樋口さん、赤いシャツがよく似合ってる。ニイちゃん、歌の出を間違え、シャラに指摘される。お茶目! ステージ上は みんなとっても楽しそうです。シャラさん、ず〜っと笑顔のまま、笑ってる笑ってる。たった1曲だったけど、感動の時間が過ぎていきました。 佐藤さんも涙目になってるし、来て良かったね。
 ライブ終了後、今日知り合った私たちSLY友達(略してスラ友)は、夜が更けるまで語り合ったのでした。2月のライブツアー楽しみです。 新宿と札幌のライブに行きます。また、たくさんスラ友さんに会えるといいな。