SLY CLUB GIG 97 "JUNP INTO CHAOS"


2/26 新宿リキッドルーム

 昨年の暮れの中野サンプラザのイベントから2ヶ月。こんなに早く、またSLYさんに会えるなんて、すごくうれしい。 しかも、今回のツアーは、仲間(スラ友)もいっしょなのです。
 私たちSLY仲間の三木、奥野、錦織、宮本は4時に新宿で待ち合わせました。途中、偶然会った宮本さんと私は ちょっとライブ会場の下見をしようと言うことで、新宿リキッドルームに向かいました。ここで、ハプニングがあったのです。リキッドルームはビルの7階にあります。 やっと、エレベーターを見つけた私たちは地下から上がってきたエレベーターに乗り込みました。そこで、あることに気が付きました。同じエレベータ内にどこかで見たような 男の人が乗っている・・・・。な、な、なんと二井原さん!何故、どうしてこんな時間に楽屋入りなの!?いつもは3時なのに! 不思議に思ったところでもう遅い。エレベーターの ドアは閉まってしまった。気が動転しすぎて、かえって平静を装った私は、普通の挨拶をしてしまった。「二井原さん、こんにちは」・・・(いかん、変な女だと思われた)。 誤解を解くために次に私は自己紹介してしまった。(ああ、益々変な奴になってしまっている)。二井原さんも警戒して私と目を合わせてくれない(;;)。 最後にエレベーターをおりるときに彼は手を振ってくれたが、絶対気味悪がっていたに違いない。私だって、こんな形で憧れの人に会いたくなかった。スターが素の時なんて見たくない。 二井原さんは小ちゃくって、目線が私と同じであった(私は10cmヒールを履いて165cmくらい)。ヒゲも剃っておらず、普段着で、普通のおじさん状態であった。
 まあいいや、気を取り直そう。ライブ会場の階で偶然奥野さんと錦織さんに会った。二人も下見に来ていたようだ。そこでしばらく、リハーサルの音を楽しんで、 私たちはお茶を飲みに行った。開場は6時なので、少し前に戻った。私のチケットはなんと整理番号82番!何でこんなに遅いの?でも、スラ友さんのおかげでなんとか前から2列目になった。 赤坂ブリッツよりも狭いせいか、ステージがよく見える。開演までの1時間、今日は一人じゃないので寂しくない。奥野さんと顔なじみのさいとうけいこさんに会う。錦織さんも隣の女の子と仲良くなっているようだ。
 7時開演。SEと共にメンバー登場。1曲目は「MASS MEDIA」。うわさのシャラの衣装がすごい。でも、新宿のライブについては話したくない。環境が最悪だった。ライブが始まると同時に、後ろにいた長髪の男が、連れの彼女を 連れて、1列目に割り込んできた。そして、周りの迷惑も考えず頭を振るので、髪が当たると痛いし、フェンスによじ登るので後ろの人がステージが見えなくなり、錦織さんは彼を引きずりおろしていた。奥野さんは奴の 振り上げる腕が当たり、必死で戦っていた。ライブの途中で興奮した別の男が飛び込んできて暴れ回った。私は左へとばされた。目の前に凄く背の高い男がいて、全くステージが見えなくなった。アンコール前にやっと元の場所に戻った。 とにかく、じっくりライブを楽しむどころじゃなかった。これだから東京のライブは困る。後ろでゆっくり見るに限る。
 ライブが終わったとき、汗でせっかく巻いた私の縦ロールの髪は、すっかりまっすぐになっていた。実は、私たち4人はライブの後に楽屋に行くことになっていた。 1月の有明のイベントをすっぽかしたお詫びにと樋口氏が招待してくれたのです。(さすが親父さん、優しい)。一般客が出ていった会場ロビーは有名人が多い。元VOWWOWの厚見さんや元アースシェイカーのメンバーとかもいたらしいけど、私はよくわからない。 でも、さすがに東京のライブはゲストが多い。こんなんで樋口氏に会えるのかしらという不安がよぎる。さすがに打ち上げ会場は人混みなので、ファンクラブの金子さんに連れられ、私たち4人は別の個室へと通された。
 錦織さんは小6からの樋口ファンなので凄く緊張していた。「どうも、どうも」と言いながら、オヤジ登場。(この人が樋口さんかぁ。偉大すぎて実感がわかない)。ソロアルバムもリリースされ、機嫌が良さそう。 ともかく握手してもらって、私たちのプレゼントも渡した。「会報でお嫁さん募集してましたよね」と言ったら、「ああ、あれ冗談や」と笑い飛ばされた。まぁここまでは和やかであった。問題は記念撮影。 「では、一人づつ記念写真を撮りましょう」と、金子さんが言ったので、まずは一番近くにいた私からとなった。
 突然オヤジが言った。「胸触っていい?」(!な、なにぃ?いかんオヤジギャグに動揺しちゃあ)。私は平静を装い「じゃあ、寄り添っていいですか?」と聞いた。次の瞬間、ガァッと肩をつかまれ引き寄せられた。 私は遠慮して両手をオヤジの脇に添えていた。すると、オヤジは「違う」と、わざわざ私の腕をつかんで自分の胴に巻かせたのであった。その結果、冒頭の写真のようになったのである。
 恐るべし、オヤジ!!どうせ私の顔など覚えていないであろう(胸しか見ていなかったようだ)。
 記念写真を撮り終え、楽屋を出た私たちは出待ちをするべく駐車場の出口に向かった。そこで、メールフレンドの渡辺さん(GINAさん)に初めて出会った。 しばらくすると、樋口オヤジが事務所の社長さんと向かいのビルに入っていくのが見えた。(樋口氏の出待ちはボツ)。もうしばらくたって、宮本さんが「あっ、カマロ」と叫んだ。カマロはニイちゃんの車である。あれ、助手席に女性がいるぞ!  よく見ると後部座席にシャラが乗っている。その隣には子供が2人。どうやら石原シャラ一家を乗せているようである。(シャラは無免許らしい。いつも他人の車に乗っている。)私たちに気づいて、ニイちゃんとシャラが手を振ってくれた。 シャラは後ろを振り返ってまで手を振ってくれた。そう、これがファンとスターの理想的なあり方なのよ。満足。
 寺沢氏は何時出てくるかわからなかったので、私たちがあきらめて帰りかけたときであった。誰かが「ユーノスだ」と、言ったので振り返ると、てらちんの車が出てくるところであった。しかし、遅かった。私たちの間には 距離があった。寺沢氏は誰も見送ることなく去っていってしまった。悪いことをしてしまった。後悔。ごめんね。

3/1 札幌ペニーレーン24

 首の筋肉痛に耐え、はるばる来たぜ札幌。奥野さんと早朝の便で到着。去年の暮れのイベントで知り合った、札幌の佐藤桂子さんとの待ち合わせ場所へ向かう。なんか、札幌の人の視線が気になる。たぶん、私の着ている豹柄の フェイクファーコートのせいだ。二井原さんが豹柄を好きだという情報を得て、勇気を出して着てきたのだ。しかし、茶髪の私が着るとお水にしか見えない(トホホ)。
 地下鉄を乗り継ぎ会場駅へ到着。そこで地元SLYマニアの一人である菅原真由美さんが待っていた。前日2/28の樋口氏のドラムクリニック(&二井原さんとのトークショー)で、佐藤さんと菅原さんは知り合っていたのである。 外は吹雪いていた。遭難しそうになりながら私たちは会場に到着(2時20分頃)。そのまま入り待ちとなった。会場に張り紙があり、4時に一般チケットの整理券を配布するらしい。(私と奥野さんは一般チケット)。私たち4人の他には誰もいない。この雪だから 仕方ないかも。
 3時近くなっても樋口さんが来ない。いつもは2時半入りなのにどうして? すると、突然ライブ会場のスタッフが現れ、私たちは追い出された。ここにいないように言われた。理由は言わない。私たちは直感で 「メンバーが来る」と思った。しかし、民家の間に建っているような会場で、隠れ場所がない。仕方なく私たちは裏道を走り、会場の反対側に回り、角から様子をうかがっていた。会場前には数人のスタッフが出迎え体制に入っている。 しばらくして、1台のワゴン車が到着した。樋口氏が降りてきて会場に入っていった。他のメンバーはいなかった。私たちは遠くから樋口氏の入りを見守った。心の中で「樋口さ〜ん」と手を振った。
 会場前に戻り、他のメンバーの入り待ちに備えた。しかし、整理券配布の4時近くになってもメンバーが来ない!遅い!何故? そのとき、会場からマネージャーの堀内氏が出てきた(彼は樋口氏と到着済み)。追いかけて聞いてみると 「あと30〜40分で来ますよ」とのこと。整理券配布の時間が来て、とりあえず抽選を引いた。2番の札をひいた。ラッキー。整理券を取りに来た人達はすぐに帰ってしまい、残っているのは私たちの他には女性3人だけであった。
 4時半頃、また会場スタッフが現れ私たちを退かそうとした。でも、今度は私たちは隣の駐車場に待機して動かなかった。そうこうしているところにさっきのワゴン車が到着した。駐車場と会場の間に スタッフが一人立ちはだかった。(たった7人のファンのために大げさな)。車からメンバーが降りてきた。名前を呼び手を振る。メンバーはこっちを見て手を振ってくれた。(二井原さん私の豹柄を見て!)。これって、一種の儀式のようなものね。 ライブ前はこれをしないと、お互い盛り上がらないわ(みんなもっと入り待ちしよう)。
 6時半開場。関東組の渡辺、松平、さいとうの皆さんも合流して会場入り。私は2列目をget。でも、前が菅原さんなのでほとんど1列目状態(彼女は小さい)。ライブは新宿とは比べ物にならないくらい良かった。 ステージが近いしよく見える。ファンは礼儀正しく無茶をしない(おとなしいわけではなく、本当にSLYを好きで来ているので、楽しもうという意識が強い)。声援も凄い。
 ニイちゃんのMCで、SLYのCDが5月にアメリカでリリースされることが発表になった。ベースソロもドラムソロもよく見える。新宿同様、ニイちゃんのバラードの弾き語りはねばっこかった。思いっきりシャラのギター使ってた。 地元のテレビ局が来ているせいか張り切っているみたい。とにかくのりのりで、ライブが終わるまでずっと楽しかった。
 さて、ライブの後は当然出待ちですね。地方は楽屋打ち上げがないのでメンバーは早く出てくるはず。外はかなり寒いけど、ライブで暑くなっているので耐えられた。さすがに入りよりもたくさんのファンが残っている(15人くらい)。 しばらくして、まず樋口さんが出てきた。「樋口さ〜ん」と呼ぶと、振り返って手を振ってくれた。(入り待ちに失敗しているだけに力が入る)。樋口氏が車に乗り込むと、次に寺沢、二井原両氏が出てきた。新宿での出待ち失敗があるので、 「寺沢さ〜ん」と、奥野さんがまず声をかける。私も、3回くらいてらちんの名を叫ぶ。寺沢氏はうれしそうに手を振ってくれた。これで新宿の借りは返したぜ。もちろん二井原さんも手を振ってくれた。ちょっと後にシャラさんが出てきた。彼は、いつもうれしそうに 答えてくれる。4人ともワゴン車に乗ったのを確かめ、私たちは道路脇沿いに待機した(車が通るときに見送るため)。車が私たちの前を通り、車の中で手を振っているのが見えた。信号でUターンした車は反対側を向いたが、そこでも一生懸命手を振っているのが見えた。 「車の中大騒ぎだね」と誰かが言った。「また来て下さいね」と札幌のファンは叫んだ。「札幌のファンはいいなぁ」と、メンバーは思ったことだろう(しかし、ほとんどが関東組SLYマニアであった)。
 ライブの余韻に浸りながら、我々SLYマニアは夜のすすきのにくり出し、夜中まで飲み明かしたのであった。(ススキノは凄い!夜中でもにぎやか。どうしてSLYさんが札幌に来たいのか理由がわかった)