チーフ：「お客さんから戻ってきたバラスモモの容器が壊れていたから、売り物にならないし、みんなで食べようってことに・・・」
私：「やだやだ。俺は認めんぞ！こんなもの！」
チーフ：「なんでですか。おいしいじゃないですか」
私：「お菓子ってのは甘いものを言うの！すっぱいものや辛いものはお菓子じゃないの！」
チーフ：「じゃあ、ポテトチップはどうなんですか」
私：「スナック系はＯＫ！」
チーフ：「そんな無茶苦茶な」
といいつつスモモを手で摘み、口に放り込むチーフ。
チーフ：「うーん。カップスモモと違って固いね」
私：「まずい？」
チーフ：「いや、固い方が好きだから」
他の連中も次々とスモモを頬張る。
ヨッシー：「固くて甘い。僕、柔らかいのが好きなんだけどな」
レミー：「Ｇｒａｉｔ！」
私：「え、Ｒｅａｌｌｙ？本当にグレイト？」
レミー：「Ｙｅｓ。サワー＆Ｓｗｅｅｔ」
うなずくレミー。そして２個目にトライするヨッシー。
ヨッシー：「あ、２個目は柔らかいや」
私：「何だ、それ」
どうやら、一つのビンの中でも仕上がり方がバラバラらしい。
そのとき私と同じくスモモに全く手を出さないトミーに気づく。
私：「食べないの？トミー」
トミー：「梅干しは食えるんですけど、スモモは駄目」
私：「うーん」
本当は食べる気がなかったが、試食コーナーを作ろうと言い出したのは私なので仕方なく手を出す。
目を瞑ってスモモを口に放り込む私。
私：「ん。・・・・思ったより甘いや」
チーフ：「そうでしょう」
私：「うん・・・食えるけど。２個目はいらないな」
そんな私の言葉など無視して盛り上がるチーフ。
チーフ：「そうだ！この前レミーの持ってきたレミーの島のスパイスにつけたら旨いんじゃない！」
レミー：「ＯＫ、ＯＫ」
そういって、棚から怪しげなスパイスを持ってくるレミー。そのスパイスは塩と唐辛子がふんだんに入ったものだ。
スモモにそのスパイスをかけるチーフとレミー。
チーフ：「うん！旨い！旨い！」
レミー：「Ｇｏｏｄ！］
私：「ほんと？」
こうしてなんだか分け分からない内に第一回駄菓子試食会は終了した。
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