2種類のビックカツを取り出す、私。
私:「これ、一応メーカー違いなんです」
竹さん(以下敬称略):「あ、違うんですか」
手元には「ビックカツ スペシャルソース味(スグル製)」と「ビッグカツ とんかつソース味(菓道製)」の2つのビックカツがある。今回は「ビックカツ編」ということで、2種類のメーカー違いのビックカツを食べ比べてみることにした。
竹:「こっちしか知らないっすね」
そういう竹さんは「ビックカツ とんかつソース」を指さし、そして封を開ける。
竹:「いただきまーす」
私:「どうぞー」
ヨッシー:「ところで、なんでお菓子がいっぱいなんですか?」
私:「一応、駄菓子批評会なんですが・・・」
ヨッシー:「え?そうだったんですか」
主旨も分からず参加していたヨッシー。
私:「どうです?竹さん、ビックカツの感想は」
竹:「いや、いつも通りのおいしさで」
おいしそうにビックカツを食べまくる竹さん。私もつられてビックカツをほうばる。
私:「うーん、あんまり味の違いがないような・・・」
2種類のビックカツを食べ比べながら、首を傾げる私。
チーフ:「味の違い分かりますか?」
私:「分かんない」
味の違いが良く分からないので、竹さんに駄菓子の蘊蓄を話すことにした。
私:「ウチ(駄菓子問屋やました)はもともとスグルの方を扱っていたんですよ」
竹:「あ、そうなんですか」
私:「でもどこかの大手企業に吸収されて原価が高くなっちゃって」
竹:「へえー」
私:「それでこっち(菓道)の方に切り替えたんです」
竹:「ほお、ほお」
チーフ:「見た目的にこっち(菓道)の方はソースがかかっていますよ」
私:「あ、菓道の方はカレーの味がするような。気のせいかな」
しまじろうさん(以下敬称略):「うん、なんかひねりきいているよね」
私:「ええ」
ここらへんで、みな「ビックカツ」への批評がなくなりだす。
竹さんは「うまい棒」に手を伸ばした。
私:「(うまい棒)いっぱいありますんで、どうぞ食って下さい」
竹:「あはは」
竹さんが来る前にやっていた「うまい棒」批評の残りで、山ほどの「うまい棒」あったのだ。
ヨッシー:「これ、何味ですか?」
ヨッシーは見覚えのないパッケージの「うまい棒」を指さす。
私:「あ、それ「コンポタージュ味」。パッケージが変わったんだ」
竹:「うまい棒って今、何種類あるんですか?」
私:「現時点で14種類です」
竹:「14種類!」
私:「うまい棒は何が好きですか?」
竹:「・・・うまい棒!?・・・言われても分かんないですよー」
ここで、竹さんは更に「うまい棒」に専念し出す。話題を探す私。
私:「ところで昨日は負けちゃったんでしたっけ。ジェフは」
竹:「ええ、3対2で(悔しそうに)。ジュビロに・・・」
ヨッシー:「え?ジェフのファンですか?」
竹:「ええ」
ヨッシー:「ジェフ最近、佐藤兄弟が・・・」
しばらく関係のないサッカーの話が続くので
チーフ:「発見しました!原材料を見ると、カツじゃなくて、菓道の方は『鱈すり身』になっているんですけど、スグルの方は『魚肉すり身』になっています」
しまじろう:「カツじゃないじゃん」
チーフ:「菓道の方が香辛料きいているみたいですね」
あやさん(以下敬称略):「こっち(菓道)の方が甘いですね」
あや:「あとから甘くなってくるみたい」
この辺りでみな再び思い思いに他のお菓子を食べ出す。また、話題を探す、私。
私:「今日、川蝉さんが来ると思ったんですけどねえ」
竹:「あ、そうだ。東城さんと川蝉さんは今日はちょっと来れないそうです。なんか・・・」
しばらくウチワの話が続くので
ヨッシー:「なんかねー。(スグルの方は)エビの味がするような気がする」
みんな:「あはは」
ヨッシー:「いや、本当に」
チーフ:「じゃあ、嫌いなのか」
ヨッシーはエビが大嫌いなのだ。
ヨッシー:「これきっとエビのすり身かなんかが入ってんよ」
チーフ:「(原材料を見て)あ『魚肉』になっている」
ヨッシー:「あ、魚肉だ!」
チーフ:「というわけで、スグルの方はエビの味がするということなんですが・・・」
私:「ええー!それはないでしょう!」
ヨッシー:「でも、なんかねえ、海っぽい味はするとは思った」
私:「細かいなあ」
しまじろう:「でも、斬新な意見だね」
ヨッシー:「こっち(菓道)食べてからだとなおさらそう感じる」
私:「ああ」
竹:「俺、違い全くわかんないですもん」
といいつつ食べ比べてくれる竹さん。
竹:「でも、こっち(菓道)の方が味が濃くありません?ソースのせいかも知れませんね」
私:「うーん、なるほど」
その時、チーフ、原材料のところを見て叫ぶ。
チーフ:「こっち(菓道)、やっぱカレー粉入っていますよ!」
しまじろう:「気付かなかった」
私:「ええ、俺も」
ヨッシー:「あれ?さっき気付いてませんでした?」
私:「いや、さっきは味でそう感じただけで、本当に入っているとは思わなかった」
ヨッシー:「ああ」
みんな、そろそろ意見が出尽くしたようだ。
チーフ:「ヤスさん的に今日は大成功ですか?」
私:「はい、良かったです。みんな来てくれて・・・初め一人しかいない時はどうしようかと・・・」
しばらく泣き言が続くので、終了!
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