コッキリのベルギー旅行記’99

(1999年5月22日〜5月24日)

西武線地域・井内F・コッキリ

★なぜベルギーへ?

 思い起こせば去年だったか、その前だったか……古い友達の“もぐら”(もちろんニックネーム)から、「今度、一緒にイタリアに行かない?」と誘われたのが全ての始まりだったのです。たしか、彼女の友人がイタリアに住んでいるから、とかいう話だったのです。僕はヨーロッパには特に興味は無かったのですが、まあ、一緒に旅行するのもよかろう、と軽い気持ちで「いいよ。」と答えたのでした。(ヨーロッパ旅行への誘い……偶然その1)
 いろいろあってその旅行の話は延び延びになっていたのですが、今年の1月、具体的に進み出しました。行き先はもぐらの希望でフランスになりました。(イタリア在住の友人が帰国しちゃったんだっけかな?) まあ、アジア専門に旅をしている僕にとっては、イタリアもフランスも同じようなもので、どちらでもよかったのですが。(行き先がフランスになった……偶然その2)
 日程は、気候のよい5月頃、でもゴールデンウィークは高くなるのではずして、僕の仕事の都合も考えて、ということで5月の21日〜29日になりました。(あとでわかったが、ちょうどベルギーでは24日(月曜日)が祭日で連休……偶然その3)
 さてさて、フランスに行くことを決める前から予定していたのですが、僕は3月にタイへ行ってきました。その帰り道、すでにフランスのことを考えていたのですが、そこでふと思い出したのが“クリス”という子のこと。彼はベルギーのブリュッセルに住んでいる14歳の少年なのですが、去年の夏に1ヶ月ほど、日本に来ていて、ヒッポを通じて川越のヒッポのフェロー、ミイ(埼玉・川越・マイマイF)の家にホームステイしていたのです。彼はベルギー人ですがフランス語を母語としており、当時、イヤーロングプログラムでフランス1年間の留学から帰ってきたばかりのソーニャ(埼玉・霞ヶ関・シャンテモアF)と、フランス語で話をしていました。僕はその横で彼らの会話を聞きながら(と言っても、まるでわからないんだけど)、なんだか、フランス語って遠い国のことばだと思っていたけど、ちょっと近づいたかな、と思っていたのでした。クリスはヒッポが大好きで、毎週ファミリーで会ったし、川越ネットの合宿も一緒に行ったし、それに、彼は唯一、我が家を訪れた韓国人以外の外国人なのでした。(クリスのことを思い出した……偶然その4)
 で、フランス語を話すクリスが住んでいるブリュッセル、いったいどこにあるんだろう、と思ったのでした。恥ずかしながら、まるで知らなかったのです。そこで、タイ航空の機内誌がちょうどあったので、ヨーロッパの地図を見てさがしてみたら……なんと、ブリュッセルとパリは、すごく近い!ソウル−プサンとか、東京ー名古屋とか、そういうレベルの近さ。あとから調べてみたら、タリス号という最新の新幹線で、1時間半で行けることがわかりました。(ブリュッセルとパリが近い……偶然その5……これは偶然とは言わないか?(^^;))
 これはもう、行くしかない!会うしかない!問題は、彼がその時期にベルギーにいるかどうか?(彼の家族はしょっちゅう、世界中を旅行しているのです。) とりあえず、ミイからクリスの住所を聞いて、手紙を出しました。が、ミイからe−mailもあるみたいだよ、とアドレスを聞いて、e−mailも出してみたところ、すぐにe−mailの返事が返ってきたのです。ホームステイに来ていいよ、という快いものでした。(e−mailで連絡がついた……偶然その6)
 というわけで、偶然に偶然が重なって、今回のベルギーホームステイが実現しました。

★成田−パリ−ブリュッセル

 今回の旅行、本来は「ANAで行くパリ7泊8日の旅」でした。5月21日(金曜日)、昼の12時に成田を出た飛行機は、12時間後にパリに到着。時差が7時間なので、パリはまだ午後5時。パリの話はまた別の機会にして、翌22日朝、メトロに乗ってパリ北駅へ。ここからブリュッセル行きの電車が出ます。切符の買い方がよくわからかったけど、もぐらががんばってくれて、無事、午前11時パリ北駅発、の切符をゲット。 WEEK ENDの割引があって287フランでした。(約6000円)
タリス号切符★写真左:タリス号の切符。実物は横幅20cmほどあり、飛行機のチケットのようです。下の方に値段が出ていますが、右下にユーロでも書かれています。★
 タリス号はとてもきれいで、特に僕たちの乗った1等車は座席も広くて、快適。途中停車もなく、12時20分、ブリュッセル南駅に到着。
タリス号内部★写真左:タリス号の中。通路をはさんで、片側は2座席、もう片側は1座席です。向かい側に座っているのが“もぐら”です。★
ブリュッセル駅:タリス号★写真右:ブリュッセル駅にて。タリス号が発車するところ。この写真では読めませんが、左の白い看板には「Bienvenue en Belgique」「Welkom in Belgie」「Welcome to Belgiumk」「Willkommen in Belgien」と、フランス・オランダ・英・ドイツの4カ国語で書かれています。★
 電車を降りると、もうそこはベルギー。でも、入国審査も何もなく、パスポートすら必要ないのでした。駅では、クリスとママが待っていてくれました。
ブリュッセル駅:クリス達★写真左:ブリュッセル駅にてクリスとママに対面。“Regarde-moi ca! La-bas,mon nom est ecrit sur une pancarte.Vite,allons-y..”★
プラカード★写真右:クリスが作って持ってきてくれたプラカード。とっても嬉しかったです。★

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