★ホストファミリーのこと(Faridabad)★

 最初のステイ地、Faridabadの家族は、お父さん、お母さん、長男とその奥さんと息子、長女とそのご主人、次女、計8人と、犬が2匹の大家族。調査表には6人しか書いてなかったんだけど、それは調査表の家族の枠が6人分しかなかったからではないかと思う。
 パパはエルゴヘルメットという会社の社長で、長男夫婦も、そこで働いている。ホームページはwww.ergohelmets.com。従業員50人ほどで、ヘルメットの製造、販売をしている。今作っているヘルメットの中には、ドイツ警察用のもあった。パパは週末には800ccの大きなオートバイでツーリングすることもあるそうだ。日本には4回ほど行ったことがあると言っていた。ママは音楽とかが好きで、僕が持っていったリコーダーで、即興で演奏してくれたりした。
 ホームステイで一番仲良しになれるのは、その家の一番小さい子供、というのはよくある話。僕も、4才になるジュニィと一緒に折り紙をしたり、市内の公園に行って遊んで、仲良くなった。ジュニィは最初は恥ずかしがっていたけど、慣れてくるととてもおしゃべりで、こちらがほとんど分かってないのに、どんどん話しかけてきてくれて、おもしろかった。
 家はとても広くて、ホテルのようだった。パパが家の中を案内してくれて、この台所は自分でデザインした、こんなに機能的なんだ、と引き出しのひとつひとつまで開けて見せてくれたし、年頃の娘さんの部屋のバスルームまで、見せてくれて、申し訳ないほどだった。
 朝は、パパとママの寝室におじゃまして、一緒にチャイを飲むのが習慣だった。とても快適で、料理も美味しくて、居心地のいい家だったけど、一昨年の夏に青少年交流で韓国に行ったサルという子の感想と同じで、僕にはちょっと広すぎて豪華すぎだったかもな、とも思った。

★写真左:Faridabadの家での夕食。★
★写真右:パパとジュニイ。★

★ホストファミリーのこと(Pune1軒目)★

 僕にとって、一番思い出があるのがこのファミリー。それは、20世紀から21世紀に変わる瞬間を過ごした家族であるとか、唯一、ほかの日本人に会わずに過ごした1日を過ごした家族であるとか、そろそろインドに慣れてきたとか、そういうことも関係しているかもしれない。
 家族はパパ、ママ、12才の娘、8才の息子。家は街外れの住宅街の一軒家で、僕の寝室は12才の娘さんの部屋を貸してくれた。偶然、彼女が持っていた本に”Make room for Elephants”という、象が私の家に来たら、どうしよう?というような詩が載っていて、まさに僕のことのようでおもしろかった。パパは、やはり日本に研修で来た事があるそうで、僕達のリストを見ていたら、僕のFaridabadのパパと一緒に行った、とのこと。すごい偶然。
 「どこに行きたい?」ときかれて、名跡、遺跡、歴史的な所は行きたくない、とわがままを言ってしまってごめんなさい。でも、子供達の学校や、近所の小さなお寺、市場、そういうところに連れて行ってもらって、とっても楽しかった。


★写真左:食事の風景。毎回、僕の食器のまわりを花や砂で綺麗に飾りつけてくれました。今回のステイ中、パーティをのぞくと、食事はすべて家で、ママの手づくりでした。街を見ても、あまりレストランや食堂が無く、台湾や中国では屋台で食事が当り前だったのと対照的でした。★
★写真右:ホテルのような子供達の学校で。授業は英語で行なわれているそうです。★

★ホストファミリーのこと(Pune2軒目)★

 一泊しかできなかった上、その夜はThanks Party。2人の子供達が学校から帰ってくる前にPartyに出かけて、帰ってきたら寝ていた。Partyに子供達が来てくれれば良かったんだけど、いろいろ事情があったのか、子供達は来られなかった。子供達と過ごせたのが、翌朝学校に行く前の数十分と、最後に空港に向かう車の中だけだったのが残念。
 パパは建築事務所のオーナー。夫婦そろって音楽が好きで、僕が笛が好きだと言ったら、楽器屋に連れて行ってくれたし、インドの音楽もいろいろ聞かせてくれた。家は3階建てのアパートの1階。そこに夫婦と子供2人、お父さん夫婦の6人が住んでいて、近所に住んでいる兄弟もしょっちゅう来ていて、とてもにぎやかな家だった。
 一緒に住んでいるパパのパパは、Puneの郊外に樹木園と小さなお寺を持っていて、連れて行ってもらったんだけど、とてもすてきな所だった。

★写真左:対面式で。★
★写真右:樹木園の中にある、木製のガネーシャと。ガネーシャはPuneのシンボルともいえる神様で、あちこちで見かけました。

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