韓国日記 その14 (2000年5月15日〜19日)

5月15日(月)
 朝5時に目がさめてしまった。ちょっと寒いし、明日は試験だし、なんとなく精神的に不安定な感じ。9時から1時まで授業のあと、帰ってから昼寝。昨日から、引越したくなっていて、近所を散策。最初の下宿探しの時、一度見た下宿を探して歩いてみると、簡単に見つかった。しかもアジュマ、アジョッシも覚えていてくれて、まあ、夕ご飯でも食べてお行き、ってなわけで夕食をご馳走になり、しかも部屋がちょうど一部屋空いたばかりということで、見せてもらうと前の部屋よりも広くて、うーん、ここに引っ越そうかなぁ、となかば決定。窓からの眺めも、新村の駅まで見渡せるし、部屋に机があるのも大きな魅力。ねっころがってパソコンを使ったり、勉強したりするのは疲れる。
 さらに、前よりもいい点→駅から近い、食事の時間が自由、食堂にいつもアジュモニとアジョッシがいる、アジョッシがおもしろい、台所でラーメンをいつでも作って食べられる、アリが出ない、部屋に机がある、などなど。ファジャンシル(トイレ&シャワー)が少ないという欠点を補っても、あまりある。とうわけで、ほとんど引っ越しのことばかり考えつつ、試験勉強もちょっとして寝た。

5月16日(火)
 またまた朝6時に目が覚めてしまう。鼻はつまってる、頭はぼーっとしている状態で中間テストを受けて、午後はまた引越候補の下宿へ。パソコンと携帯電話を持参して、64kbpsで接続できるか試してみたところ、OK。さらに、ここに下宿している唯一の日本人と話をしていたら、なんとアーシャの同級生であることが判明。この世界(韓国に留学している人の世界)はせまいとはいえ、偶然である。もう、ここまでくると、この下宿に引っ越さない手はない。引越はアジョッシの車を出してもらえるということで、金曜日あたりにすることにして、とりあえず下宿費を払って、部屋を確保。
 下宿を確保して安心したところで、次は国鉄の新村駅に行って、今度の土日に天安に行くために、特急の切符を買った。今度の下宿はこの駅にも近くて便利。ソウルから約1時間、特急の指定席で4500ウォン。日本円だと450円で、うそのように安い。
 切符を買ってさらに安心したところで、今までの下宿に帰る途中、薬屋で風邪薬を購入。5回分で3500ウォン。そして下宿のそばの顔なじみの中華料理屋へ。かぜをひいたので、何か体にいいもの、と言ったら、辛いものがいい、と言われた。しかし、辛いものは食べたくないので中華料理屋へきたのだが(^^;)。で、辛くないもので、ということで出てきたのがサムソンウドン。
★左:サムソンウドン。ウドンと言っても、ラーメンです。フカヒレ、エビ、など海鮮がいっぱい入っていて、たしかに栄養はありそうでした。ちょっと高いけど、と言われたけど、4000ウォンぐらい。
 薬も飲んで、5時、家に帰るなり寝る。起きたら8時半。これが朝の8時半なら、風邪もなおりそうなものだけど、夜の8時半。実に生活のリズムが狂っていて、夕食を軽く食べるつもりで外出して、隣のアヒョンの駅まで歩いてしまった。アヒョンの駅前はちょっと昔の韓国風で、なかなかおもしろかった。が、結局食事はしそこねて、地下鉄に乗って李大に戻って、マンドゥクッを食べたのが夜11時。

5月17日(水)
 やはり、ちょっと風邪気味で体調がよくない。9時から1時まで授業。
 今週も1時半からクリスティーナと会って、ククスを食べて、李大キャンパスを散歩しつつ、日本語をあれこれ教えたり、おみやげは何がいいかを相談したり。
 夜はパソコン通信の友人の黄氏の会社へ。会うのは8年ぶりだか6年ぶりだかだったけど、あまり変わってなかった。変わっていたのは社長になっていたことと、6才の息子がいたことぐらいか(^^;)。会社の専用線を借りてホームページの更新をさせてもらって、社員のみなさんと一緒に近所のイタリアンレストランへ。ちょっと名の知られた店らしく、とても美味しかった。正直なところ、今回韓国で食べたなかで一番美味しかった。(一番高かったけど。)
★左:イタリアレストランで。★
★右:メインディッシュのエビと鮭。このほか前菜、スープからデザートまでのフルコースでした(^^;)。★

 帰宅して、夜の10時に携帯電話が鳴った。最初、誰だかぜんぜん解らなかった。なんと、順天 市のムニリからだった。彼は井内Fのゲンキのホストで、昨年夏ゲンキを受け入れて、この前の冬休みに日本に来た時にゲンキの家にステイして、その時僕も一緒にステイしたり、一緒にファミリーに行ったりしたのだった。ゲンキのオンマのサヤエンドウが、ムニリに電話して、僕の携帯電話の番号を教えたらしい。その光景(四苦八苦して電話番号を伝えようとしているサヤと、その横にいるゲンキと妹のナナちゃん)が目に浮かぶようで、また、ムニリの「順天へ オセヨ」の声を聞いて、がぜん、順天へ行く気になってきた。とりあえず、また電話するね、と言って切ってから、どうやって行こうか、電車か飛行機か、いつ行こうか、と思案するのであった。

5月18日(木)
 9時から1時まで授業。おもしろいのは、新しい単語が出てきて、それが漢字語で、先生も説明するのが難しいような場合(たとえば、「道徳」という単語)。日本人の生徒には文章の前後関係とドトクという音から漢字が直感的にわかって、「あ〜、道徳だ。」と納得。それをちょこっと書いて台湾のエニーに見せると、今度はエニーが納得。それを中国語で読めばジャニー(台湾生まれ、アメリカ国籍)が納得。そしてエニーとジャニーが英語だとこうかな、ああかな、と訳すと、カナダのハンスとアメリカのトニーが納得。こういう、伝言ゲームのようなことがたまに起こって、おもしろい。
 午後は、いい加減に髪の毛が伸びてきたので、床屋へ。美容院に行って流行の髪型にして、ちょっと染めてもいいかなと思ったけど(^^;)、普通の理髪店に行くことにした。大学の中の理髪店、入口が2つあるけど、中はつながっているので、どっちでもいいのかと思って入って、普通に切ってもらって、洗髪してもらって、6000ウォン。しかし、あとからわかったのだけど、2つの入口は、片方が学生用、片方が教職員用なのだった。そう言われると、そう書いてあった(^^;)。で、僕が入ったのはたまたま教職員用だった。学生用は3500ウォンぐらいで、そのかわり洗髪はセルフサービスだそうだ。
 夜はサダリーのファミリーへ行って、みんなで夕食を食べて帰ってきた。
★左:サダリーのファミリーで。★

5月19日(金)
 9時から1時まで授業。午後から、急に曇って、大雨、雷雨になった。今日引っ越す予定だったが、新しい下宿のアジョッシが忙しくて車を出せないということで、明日、朝にすることにした。
 夜は、果川でモモと待ちあわせて、安養のエニーのファミリーへ。実は、今日がエニーのファミリー、最後の日であった。モモのメヒコの話を聞いたり、新しい人にポミ(旧ヌゥルンジ)がHIPPOのことを説明したりした。
★左:エニーのファミリーにて。★
 帰りに、明日の下見をしておこうと、ソウル駅で下車、駅の中を散策。途中、日本から電話がかかってきてびっくり。最初は誰だか全然わからなかった。熊谷のHIPPOのメンバー、ケイタからだった。
 駅の売店で時刻表(3000ウォン)を買った。これが、今回韓国に来て初めて買った本だ。辞書もまだ買ってない(^^;)。鉄道、飛行機、バス、船が載っていて、これがのちのちも、とても役に立ったのだった。


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