ウーパールーパーを飼おう(6月5日版)
「ウーパールーパー」って何?
メキシコの川に住む両生類です。カエルやイモリの仲間ですが、一生を水の中ですごします。「手足がはえても、大人にならないオタマジャクシ」と言ってもいいでしょう。
日本では、20年ぐらい前にテレビで紹介されて人気者になり、今では水族館やペットショップで見かけます。大人になると20cmぐらいの大きさになり、何年間も生きます。
飼い方
今いるウーパールーパーの子どもは、卵からかえった日が4月22日〜29日です。大きさは3cm〜4cmです。これを1〜2匹、家で飼う場合について、説明します。
ぜったいに必要なもの
1)
生き物を愛する心、責任を持って世話をする心
2)
水そう
今は、横はばが30cmぐらいのプラケースでも飼えます。大きくなってきたら、45cm以上の水そうに入れてあげたほうがいいでしょう。
水そうは、日光が当らない涼しいところにおきましょう。ウーパールーパーは暗いところが好きです。また、暑さに弱いです。
水そうの底には、砂やじゃりは入れません。
3)
水
水道の水には、消毒用の薬が入っています。人間にはなんともありませんが、ウーパールーパーにはあまりよくありません。お店で売っているカルキ抜きを使うか、2〜3日くんでおいた水を使いましょう。
ウーパールーパーは、きれいな水が好きです。水がよごれてきたら、すぐに水をかえてあげましょう。特に暑くなる夏は、水がよごれやすくなります。気をつけましょう。
4)
空気
ウーパールーパーの顔の両側のフサフサは、エラです。このエラで、水の中の酸素を取り入れています。水の中の酸素が足りないと、水面まで上がってきて肺で呼吸するようになってしまい、エラのフサフサがなくなったり、弱ったりしてしまいます。
特にこれから暑くなると、水の中の酸素が不足します。
ですから、空気をたくさん水に入れるために、ブクブクが必要です。エアーストーンまたは投げ込み式のフィルター(水作エイトとか、ロカパルという名前で売られています。一番小さいものでいいです。)を用意しましょう。
この時、空気の力が強すぎると、ウーパールーパーが流されてしまいます。クランプや、分岐用の金具を使って、空気を弱めます。
5)
エサ
自然のウーパールーパーは、水の中に住んでいる、虫やエビや小さな魚を食べています。
家で飼う場合は、固形の飼料が一番簡単です。固形の飼料は、お店で売っていますが、量が多いので、友達と分けるといいかもしれません。私も、余っている時には分けてあげられます。
売っている固形飼料には、浮くものと沈むものがあって、ウーパールーパーが食べるのは、沈むものだけです。つぶが小さなものから、ランチュウのエサ、半生タイプの赤虫、キャット(ナマズ)のエサ、コリドラスのエサ、などがあります。
3〜5cmぐらいのウーパールーパーには、ランチュウのエサか、半生タイプの赤虫やキャットのエサをくだいたものをやります。
エサをやる時には、ピンセットか、はしでエサをつまんで、目の前に持っていって動かして食べさせます。ウーパールーパーは目がとても悪いので、なかなか自分ではエサを見つけられません。
大きくなってきたら、キャットをひと粒、そのままやります。大人になれば、コリドラス用のエサもひとのみです。
エサの量は、ウーパールーパーの大きさや、食べるようすを観察して、自分で工夫してみて下さい。だいたい、子どものうちは一日一回、大人は一日おきぐらいでいいようです。エサは、やればいくらでも食べようとしますが、おなかがいっぱいで、飲み込めずにはき出してしまうこともあります。そうならないよう、気をつけましょう。エサのやりすぎは、死ぬ原因になります。
また、食べ残しのエサは、すぐに捨てましょう。水がよごれます。
固形飼料以外のエサでは、冷凍赤虫、イトミミズ、生きている虫やエビや小魚、生のレバーなど、よろこんで食べます。いろいろためしてみましょう。ただし、上に書いたように、目の前で動いているものしか食べないので、やり方に気をつけましょう。また、水をよごさないよう、気をつけましょう。
とりあえずこれだけあれば、飼うことができます。できれば、あったほうがいいものは、
6)
かくれが
上の「4)空気」のところで書いたように、小さなウーパールーパーは、水の流れが強いと、流されてしまいます。また、明るい光も、にが手です。小さな花びんや、植木ばちで、かくれがを作ってやると、よろこびます。
7)
大き目のスポイトかピペット
食べ残しのエサや、フンをとるのに、あったほうが便利です。
8)
冷却用のファンなど、暑い日のたいさく
もともと、寒いところに住んでいる生き物です。冬の寒さはヒーター無しでも、大丈夫ですが、夏の暑さには弱いです。暑い日には、水温を下げてやるほうがいいです。水温を下げるには、氷を入れる、エアコンのある部屋におく、水そう用のクーラーを使う、冷蔵庫に入れる、などの方法がありますが、一番いいのが冷却用のファンです。熱帯魚店などで売っていますが、小さな扇風機です。これで風を当てると、水温が少しだけ下がります。そのかわり、水がじょう発してどんどん減るので、水を足すのを忘れないようにしましょう。
9)
フィルター
上の「4)空気」で書いたように、投げ込み式のフィルターでもいいですし、上部フィルターでもいいですが、あったほうがいいです。
そのほかの注意
※
2匹以上で飼うと、とも食いをすることがあります。上のエサのところに書いたように、目の前で動くものは何でもたべてしまうので、仲間でも食べてしまうのです。手足は、食べられても、またはえてきますが、元通りにならないこともあります。
※
オスとメスは、大人にならないと判別できません。オスとメスで飼うと、冬から春にかけて、産卵することがあります。
※
インターネットで調べると、いろいろな人が飼い方を紹介しています。参考にしてみて下さい。ここ(うーぱーふりーく)やここ(ぴんくぱ)やここ(うーぱーるーぱー前線要塞基地) など。私も、できるかぎりサポートします。