MIDIによるBGMの組み込み


MIDIによるBGMの組み込みについて

  • MIDI用のプラグインには、MIDPLUGや、QuickTime等がありますが、このプラグインや、Webブラウザ(IEやNN、NC等)によって、ホームページへの組み込み方が変わってきます。
    しかし、ページを見てくれている方がどのプラグインやWebブラウザを使っているかは判りませんので、どれかに的を絞って組み込む事になります。
    またプラグインについては、MIDPLUGを使っていたのに、後からQuickTimeをインストールしたら、QuickTimeの方が有効になったりして、困ってしまう事があります。

    以下に、一般的に良く使われているプラグインに対応した、組み込み方を紹介します。

MIDI用プラグインについて

  • 一般的によく使われているMIDI用プラグインとして以下のものがあります。残念ながら、MIDPLUGは2002年11月28日で配布が中止されてしまいました。

    プラグイン MIDPLUG
    MIDPLUG
    QuickTime
    WQuickTime
    WindowsMedia
    WindowsMedia
    ホームページ
    MIDPLUG QuickTime WindowsMedia
    備考 2002年11月28日で配布中止 −−−−− −−−−−


MIDPLUG用の組込み方

  • 自動スタートで繰り返し再生する場合の組込み例は、以下の様になります。基本的には、Netscapeのプラグインに対応した記述ですが、IEでも問題ありません。
    <EMBED SRC="songname.mid" WIDTH=150 HEIGHT=40 AUTOSTART=TRUE REPEAT=TRUE>
    

    ・操作パネルを表示しない場合は、「WIDTH=2 HEIGHT=2」を指定します。

  • EMBEDタグの使い方の詳細は、以下にあります。

    EMBEDタグオプション一覧
    『MIDPLUG コントロール 1.0 β』の使用法


QuickTime用の組込み方

  • 自動スタートで繰り返し再生する場合の組込み例は、以下の様になります。基本的には、Netscapeのプラグインに対応した記述ですが、IEでも問題ありません。
    <EMBED SRC="songname.mid" WIDTH=150 HEIGHT=40 AUTOSTART=TRUE LOOP=TRUE>
    

    ・繰り返しの指定は、「REPEAT」では無く「LOOP」となります。また、操作パネルを表示しない場合は、「HIDDEN」を追加指定します。

  • EMBEDタグの使い方の詳細は、以下にあります。

    QuickTimeコンテンツを組込む

  • QuickTimeをMIDIのプラグインとして使用するか/しないかの設定ができます。
    ・QuickTimePlayerの「編集」→「初期設定」→「QuickTime環境設定」を選択。
    ・QuickTime設定画面のプルダウンメニューから「ブラウザ・プラグイン」を選択。
    ・「MIME設定」をクリック。
    ・オーディオの+マークをクリックし、MIDIfileのチェックを付けるか外すかで設定。

WindowsMedia用の組込み方

  • 前述のMIDPLUGやQuickTime用に組み込んでも、いずれのプラグインもインストールされていない場合は、WindowsMediaが使われる様です。
  • WindowsMediaを明示的に使う場合は、以下の様に組込みます。IE用のActiveXコントロールとNetscapeのプラグインに対応した記述を行います。
    <OBJECT ID="MediaPlayer" WIDTH=150 HEIGHT=40
      CLASSID="CLSID:22D6f312-B0F6-11D0-94AB-0080C74C7E95"
      STANDBY="Loading Windows Media Player components..." 
      TYPE="application/x-oleobject"
    CODEBASE="http://activex.microsoft.com/activex/controls/mplayer/en/nsmp2inf.cab#Version=6,4,7,1112">
      <PARAM name="autoStart" value="False">
      <PARAM name="filename" value="songname.mid">
      <PARAM name="LOOP" value="TRUE">
    
    <EMBED TYPE="application/x-mplayer2" 
        SRC="songname.mid"
        NAME="MediaPlayer"
        AUTOSTART=0
        LOOP=1
        WIDTH=150
        HEIGHT=40>
    </EMBED>
    </OBJECT>
    

  • EMBEDタグの使い方は、以下にあります。

    Adding Windows Media to Web Pages
    OBJECTタグでWebページにコンテンツを埋め込む


組込みサンプル

  • 【例1】MIDPLUGとQuickTimeの両プラグイン対応、自動スタート無し、繰り返し

    MIDPLUGとQuickTimeの両方に対応するために、共通のタグ以外はそれぞれのタグを記述しています。サポートされていないタグは無視されます。いずれのプラグインもインストールされていない場合は、WindowsMediaが使われます。


    以下の様に組込んでいます。
    <EMBED SRC="songname.mid" AUTOSTART=FALSE REPEAT=TRUE LOOP=TRUE width=150 height=40>
    

  • 【例2】WindowsMediaプラグイン対応、自動スタート無し、繰り返し


    組込み方は、前項の説明のとおりです。

  • 【例3】タローのページのBGM

    MIDPLUGとQuickTimeの両方のプラグインに対応しており、以下の様に組込んでいます。但し、実際にはJavascriptを使って実現しており、フォームから曲名を選択した時点で、以下の埋め込みタグが実行される様になっています。自動スタートで繰り返し、パネル無しです。

    <EMBED SRC="songname.mid" AUTOSTART=TRUE REPEAT=TRUE LOOP=TRUE width=2 height=2 HIDDEN>
    

    ・タローのページのBGMのJavascriptはこちらです。



MIDI音源について

  • MIDIを演奏するためには、楽器に相当する音源が必要です。その音源には、ハードウェア音源と、ソフトで実現するいわゆるソフトウェアシンセサイザーがあります。私のマシンを例に紹介します。組み込まれている音源を確認するには、WindowsXPの場合は、コントロールパネルからサウンドとオーディオデバイスのプロパティを開きます。但し、QuickTimeのソフトウェア音源はここに表示されない様です。

  • ハードウェア音源

    一般的なサウンドカードには実装されている様です。私のWindowsXPマシンで使っている「SoundBlaster Live! Value(CREATIVE)」には、上記のプロパティに表示されている、「SB Live! MIDI Synth」が実装されています。A:とB:が表示されていますが、違いは判りません。

  • ソフトウェア音源

    インターネット上にはいろいろありますが、私は、以下の音源を使用しています。ソフトウェア音源は、ソフトで実現しているため、それなりのCPU性能が必要です。

    ソフトウェア音源 説明
    Microsoft GS Wavetable SW Synth WindowsXPには標準で組み込まれています。
    コントロールパネルのサウンドとオーディオデバイスのプロパティで、「バージョン情報」を表示すると判りますが、「RolandのSoundCanvasデジタルサンプル」が使われています。
    CPUの使用率は、PenV733Mマシンで2〜20%程度です。
    QuickTimeミュージック・シンセ QuickTimePlayerをインストールすると組み込まれます。
    QuickTimePlayerの「編集」→「初期設定」→「QuickTime環境設定」→プルダウンメニューから「ミュージック」を選択すると確認できます。QuickTimePlayer6のREADMEによると、「Roland社からライセンスされたインストルメント・サウンドセットが含まれており、GM(General MIDI)に対応」との事で、Microsoft GS Wavetable SW Synthと同じく、Rolandのものが使用されています。
    CPUの使用率は、PenV733Mマシンで40%程度が連続的に使用されています。
    YAMAHA SoftSynthesizer 私は、PC-9821/Win98マシンで使用しています。
    残念ながら有償です。また、S-YXG50以外は、2002年11月末で販売終了となる様です。



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