Red Hat Linux 7.2
Red Hat Linux 7.2について
- Red Hat Linux 7.2は、2001年10月31に発売されたRed Hat Linuxの最新版です。7.1に比べてカーネル等が以下の様に変わっています。
項目 |
Red Hat Linux 7.1 |
Red Hat Linux 7.2 |
備考 |
カーネル |
2.4.2 |
2.4.7 |
. |
glibc |
2.2.2 |
2.2.4 |
. |
Xfree86 |
4.0.3 |
4.1.0 |
. |
GNOME |
1.2.4 |
1.4.0 |
. |
ファイルシステム |
ext2 |
ext3 |
選択可 |
ブートローダ |
LILO |
GRUB |
選択可 |
ファイルマネージャ |
GMC |
Nautilus |
選択可 |
- Red Hat Linux 7.2の詳細については、以下のページを参照して下さい。
・Red Hat Linux 7.2
- ここでは、Red Hat Linux 7.1からRed Hat Linux 7.2へのアップグレードインストール手順について紹介します。Red Hat Linux 7.2インストール手順の詳細については、以下のページが参考になります。
・Red Hat Linux 7.2オフィシャルインストールガイド
Red Hat Linux 7.2のアップグレードインストール
- Linuxマガジン2002年1月号付録CD-ROMを使って、アップグレードインストールを行いました。CD-ROMブートが出来るので、非常に簡単に進められました。
- CD-ROMブートで起動すると、インストーラメニューが表示されます。そのままEnterキーを押してグラフィカルモードによるインストールを行います。
- 「Language Selection」が表示されるので、「Japanese」を選択し、「Next」を押下します。
- 「キーボードの設定」画面が表示されるので、デフォルト設定(モデル:Japanese 106-key、レイアウト:Japanese、デッドキー:有効にする)を確認し、「次」をクリックします。
- 「マウスの設定」画面が表示されるので、「Generic 2 Button Mous(PS/2)」を選択し、「3ボタンマウスのエミュレーションを設定する」にチェックを入れて、「次」をクリックします。
- 「ようこそ」画面が表示されるので、「次」をクリックします。
- 「インストールの種類」画面が表示されるので、「既存システムのアップグレード)」を選択し、「次」をクリックします。
- 「アップグレードテスト」画面が表示されます。「アップグレード中−パーテション /dev/hdb5」になっている事、および「アップグレードするパッケージをカスタマイズする」がチェックされていないことを確認し、「次」をクリックします。ここで、「アップグレードするパッケージをカスタマイズする」をチェックした場合は、アップグレードするパッケージを自分で選択できますが、依存関係で問題が発生する可能性があります。
- 「ファイルシステムを移動」画面になり、ext2からext3へファイルシステム移行できる旨のメッセージが表示されます。ext2のインストール場所が表示されるので、「/dev/hdb5 - ext2 - /」にチェックを入れて「次」をクリックします。
- 「ブートローダの設定」画面が表示されます。「GRUBをブートローダとして使用」を選択し、ブートローダをインストールする場所を「/dev/hdaマスターブートレコード(MBR)」を選択します。パーテション「/dev/hda1」を「標準のブートイメージ」としてチェックを入れ、ブートラベルを「DOS」とします。そして、「次」をクリックします。
- 「ブートローダパスワードの設定」画面が表示されますが、何も入力しないで「次」をクリックします。
- 「パッケージ情報を読み込み中」、「アップグレードパッケージを検索中」、「インストール対象パッケージの依存関係をチェック中」とのウィンドウが表示されてしばらく時間が掛かります。
- 「アップグレード準備完了」」画面が表示されるので、「次」をクリックします。
- 「パッケージのインストール」画面が表示されます。「インストールの準備中」がしばらく続いた後、インストールが開始され、進行状況が表示されます。
- しばらくすると、「続行するには、ディスク2を挿入して下さい」のメッセージが表示されるので、CD-ROMの2枚目を入れて、「OK」をクリックします。引き続きインストールが始まります。CD-ROMの1枚目と合わせてパッケージのインストールには約1時間程度掛かりました。
- 「起動ディスクの作成」画面が表示されるので、FDを挿入して「次」をクリックします。FDへの書き込みが行われます。
- 「おめでとうございます。インストールが完了しました。」画面が表示されるので、「終了」をクリックします。システムがリブートされます。
- リブート後、システム情報を表示してカーネルバージョンが「2.4.7」となっている事を確認します。
$ uname -a
Linux taro.home 2.4.7-10enterprise #1 SMP Thu Sep 6 16:48:20 EDT 2001 i686 unknown
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ファイルマネージャの設定
- 再起動後の最初のログイン時に、「GNOME Desktop Upgrade」画面が表示され、ファイルマネージャの選択が出来ます。「次」をクリックします。デフォルトではNautilusが選択されます。
- ファイルマネージャとして、従来と同じGMCを使用する場合は、選択画面で、「Keep the Midnight Commander file manager」にチェックを入れ「次」をクリックします。 「keep current Panel settings」をチェックし「次」をクリックします。最後に「完了」をクリックします。
GRUBの設定
- Red Hat Linux 7.2から、標準ブートローダがLILOからGRUBに変更になりました。GRUBについては、以下を参照下さい。
・GRUB
ALSAの再インストール
- アップグレードした後、サウンドが再生できなくなりました。ALSAの本体は、kernel module なので、kernel を入れ替えたら再インストールが必要になる様です。私の無知をさらす様ですが、以下のMLのやりとりを参照下さい。
・Red Hat Linux 7.1 にアップグレードでALSAが動かない
- インストール方法の詳細は、ALSAのページを参照下さい。インストールは、以下の3つを「./configure」と「make install」し、「./snddevices」でデバイスファイルを作成しました。modules.confは、現状のものをそのまま使っています。
・alsa-driver-0.5.12
・alsa-lib-0.5.10b
・alsa-utils-0.5.10
- 上記のALSAの再インストール作業にあたり、「/usr/src/linux」のシンボリックリンクを変更しないと、エラーが発生しインストールできません。シンボリックリンク先を以下の様に変更しました。
linux-2.4.2 ->linux-2.4.7-10
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