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Red Hat Linux 7J


Red Hat Linux 7Jについて

  • Red Hat Linux 7Jは、Red Hat Linuxの最新版です。カーネルにVer2.2.16、CライブラリglibcにVer2.1.93(2.2のテスト版)、XにXfree86のVer4.0.1が採用されています。

  • 今まで使っていたRed Hat Linux6.2Jから、7Jにアップグレードしたところ、いままで使えていたApache(httpd)でページが表示されなくなったり、設定ファイルが変わってしまったりと、いくつか不具合が出てきました。7Jでは、ディレクトリ構造が変更されており、注意が必要です。

  • 6.2Jまでのディレクトリ構造は、FSSTND(Linux File system Structure)に準拠していましたが、7Jからは新たに発表されたFHS(File system Hierarchy Standard)2.1準拠に変更した様です。
    変更されたのは、先程のApache(httpd)関連を含めて以下の通りです。

    (6.2J)                (7J)
    /etc/rc.d/init.d  ->  /etc/init.d
    /usr/doc          ->  /usr/share/doc
    /usr/info         ->  /usr/share/doc
    /usr/man          ->  /usr/share/info
    /home/httpd       ->  /var/www
    /home/ftp         ->  /var/ftp
    
  • インターネットスーパーサーバinetdがxinetdに変更になりました。それに伴い、設定ファイルが、以下の様にサービス毎の設定ファイルに変更されています。例えばSAMBA設定のSWATを使用する場合はこのサービス毎の設定ファイルの一つであるswatに設定する必要があります。

    (6.2J)                (7J)
    /etc/inetd.conf  ->  /etc/xinit.d/(サービス毎の設定ファイル)
    
  • LILOが8GBを超える領域からの起動がサポートされました。この機能を使用する場合は、/etc/lilo.confに「lba32」と記述します。また、TABキーで表示していたOS選択メニューがグラフィカルな選択画面に変更されました。

Red Hat Linux 7Jのインストール

  • 一般的なインストール手順の詳細は、Linuxマガジンの説明等を参照して下さい。
  • 私のマシンのソニーの15インチ液晶「SDM-M51」では、グラフィカルインストールでは、画面が右にはみ出してしまい画面操作が出来なかったので、テキストモードでインストールしました。
  • FDISKの設定は以下の様に行いました。

     デバイス ブート 始点   終点  ブロック   ID  システム
    /dev/hda1   *       1    638   5124703+   b  Win95 FAT32     <-Win98
    /dev/hda2         639   3737  24892717+   f  Win95 拡張領域 (LBA)
    /dev/hda5         639   3737  24892686    b  Win95 FAT32     <-Win98データ
    
    /dev/hdb1   *       1    910   7309543+  a5  BSD/386       <-7GB:FreeBSD
    /dev/hdb3         911   1867   7687102+   5  拡張領域
    /dev/hdb5         911   1850   7550518+  83  Linux        <-7GB:Linux
    /dev/hdb6        1851   1867    136521   82  Linux スワップ    <-128M
    
  • 全てのパッケージを選択し、ディスプレイも自動検出のままで問題無くインストールは終了しました。

/etc/fstabの設定

  • Win98のデータ領域にアクセスできる様に、最後の1行を追加しました。
    LABEL=/          /                ext2    defaults        1 1
    /dev/cdrom       /mnt/cdrom       iso9660 noauto,owner,ro 0 0
    /dev/cdrom1      /mnt/cdrom1      iso9660 noauto,owner,ro 0 0
    /dev/fd0         /mnt/floppy      auto    noauto,owner    0 0
    none             /proc            proc    defaults        0 0
    none             /dev/pts         devpts  gid=5,mode=620  0 0
    /dev/hdb6        swap             swap    defaults        0 0
    /dev/hda5        /mnt/dos         vfat    defaults        0 0
    

その他の設定

  • 立ち上げ時に、sendmail起動でしばらく固まる現象が出たので、「tksysv」ツールでランレベル3とランレベル5からsendmailの起動を削除しました。
  • 立ち上げ時に、httpdの起動がエラー(cannot determine local host name. Use the ServerName directive to set it manually.)になったため、「/etc/httpd/conf/httpd.conf」の中の以下の行のコメント(#)を外しました。

    ServerName   localhost

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