オプトニュース1999 No.5 エキシマレーザーと眼科医療 の一部 光産業技術振興協会発行より
工キシマレーザー手術装置の認可
平成11年12月8日付けで 中央薬事審議会は新規医療用具として
工キシマレーザー手術装置の使用が承認されている。治療対象は治療的角膜切除術(PTK):角膜表層の病変部の切除
および角膜屈折矯正手術(PRK):遠視及び遠視性乱視を除く屈折異常の矯正 である。
レーザ屈折矯正手術の問題
一方、PRKとLASIKとの比較からい
えることは上皮層の温存は自覚症状、
他党所見の改善での利点がある。従っ
て角膜上皮を剥離し、角膜フラップを
作製するのではなく角膜上皮をインタ
クトに保ったまま実質層に焦点を合わ
せて切削できる方法、レーザの開発は
新しい屈折矯正手術法と成りうる。
しかし、佐藤氏手術の経験を有する
我が国では屈折矯正手術に対して慎重
な立場をとる眼科専門医も多く、手術
の角膜および眼組織への直接、間接の
影響および長期経過の重要性が重視さ
れている。また屈折異常は一つの結像
系での問題であり、物を両眼で正しく
認識するという視機能全体で考えるこ
との重要性から、非可逆的手術に対す
る問題点への認識も重要である。屈折
矯正手術が我が国でうけいれられるに
はこうした問題の認識と解決が不可欠
である。
エキシマレーザー手術装置