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Aquarium World あほエンゼル
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熱帯魚
あほエンゼル
現在、ディスカスがいる水草水槽(90×45×45cm)に、ダイヤモンドエンゼルの成魚が2匹が、またプレコがいる45cm水槽(これにも一応、水草が植わっている)に成魚1匹が泳いでいます。
2年前(だったと思う)に幼魚を6匹買い(たしか、全部で1,000円だったと思う)育てた生き残りです。はじめは皆、45cm水槽で育てていましたが、みな元気に成長し、うまい具合に3ペアができました。しかし、喧嘩がひどいので一番つよい1ペアを45cm水槽に残して残りはディスカスのいた(既に死んだ老齢のペア)90cm水草水槽に移しました。一番つよいオスが他の個体をいじめまくっていたので、もし分けなかったら、のこり4匹は殺されていたでしょう。
90cmに移された2ペアもしょっちゅう喧嘩をしていましたが、結局、すべてのペアが産卵しました。もっとも、飼い主の方は増やそうという気が全くないので、そのまま放置。何度も産卵はしたものの繁殖には成功しませんでした。エンゼルの方も、子供より食い気みたいなところがある奴らだったせいもあるような気もします(ほったらかしにして置いても、増える魚は勝手に増えますから・・・)。
そうこうする内、45cm水槽の♀があまり産卵しなくなり、なんと相手のオス(一番強かった個体)がメスをどつきまわして、メスは目を痛め、放置しておくと殺されそうな雰囲気になりました。
そこで、次にこのメスを試しに2ペアがいた90cm水槽に入れてみましたが、他のペアから総攻撃を受け危険な状態になりましたので、結局、このメスは主にカラシンが入っていた50cmの水草水槽(といっても、生えているのはリスのしっぽばっかりですが)に移動させ、一命を取り留めました。考えてみれば、このメス、かつて45cm水槽にいたときにはこれら4匹をいじめまくっていましたから、そのしっぺ返しを受けたようなものです(怖い、怖い・・・)。
その後、90cm水槽でもペアの夫婦喧嘩が始まり、1メスが死亡(殺されたと言った方が正しいでしょう)。で、老齢ディスカスも死んでしまったので、ディスカスの幼魚6匹を90cm水槽に入れ、約1か月後にさらにディスカスの幼魚3匹を買い足したのですが、いきなり前の6匹と一緒にするとまずいだろうと判断して、45cm水槽の一番強いオスエンゼルと50cm水槽にいたメスエンゼル(片目がつぶれた個体)を90cm水槽に移し、45cm水槽にディスカス3匹を入れてみました。
ところが、やはり片目がつぶれたメスエンゼルは他のエンゼルからいじめられまくり、これはいかんとディスカス3匹の入った45cm水槽に移動させました。しかし、このメスエンゼル、弱い魚には実に意地悪でディスカスたちを追い回してどつきまわします。そういえば人間にもこういう性格の奴がいますね。ほんと、やな奴です。
それで、仕方なくディスカス3匹を50cm水槽に移してやったのですが、こいつはこいつらで喧嘩を始める始末。で、2日後にはディスカスも90cm水槽に集めることになりました。
ちょっと話がややこしくなりましたが、結局、45cm水槽に片目のメスエンゼルが、90cm水槽に4匹のエンゼルと9匹のディスカスの幼魚が生活することになった訳です。でも、これでエンゼルの性格が直る訳もなく、再び闘争が始まりました。はじめの2日くらいは、先住のエンゼルが威張っていましたが、45cm水槽から移したオスエンゼルがいちばん大きかったせいもあり、結局、こいつがNO.1になり、逆襲に出ました。その結果、90cm水槽に前からいた最後のメスエンゼルが殺されてしまいました。
その後、3匹のオスエンゼルが残り、このままの力関係がしばらく続いていましたが、だんだんディスカスが大きくなり、成長のはやい個体はエンゼルよりも大きいくらいになってきました。ちょうどその頃、NO.1だったオスエンゼルが体調をこわし、えらに腫瘍のようなもの(たぶん、腫瘍。人間で言えばガンに相当すると思いますが、魚の場合これがかなり大きくなっても自然治癒することもあります。今までいちばんすごかったのは、カージナルテトラで尾びれの基部付近にできた「腫瘍」がどんどん大きくなり、やがてその部分から先が全部とれてしまったにもかかわらず、やがて尾が再生してその後1年くらい生き続けたこと個体でしょうか)ができて元気がなくなりました。その途端にそれまでいじめられていたエンゼルたちが、この弱ったオスをどつきまわし、これはやばいかなと思っていると3日ほどで、本当にあっと言う間に死んでしまいました(これまた「復讐」という表現がぴったり・・・かな?)。
この水槽に残った2匹のオスエンゼルのうちの1匹もえらからのどにかけてに「腫瘍」ができており、これが大きくなってからは口を閉じることもできず、餌もほとんど(あるいは全く)食べることができなくなってきました。それで、もう死ぬだろうと思っていたのですが、口を開けた状態でしぶとく1か月以上も生き続け、さらに腫瘍ができたのどの部分が脱落して、のどの所に大きな穴まで空いてしまったので、今度は本当に死ぬと思ったのですが、さらに1か月半以上生き続けています。
ただ、こいつも丁度今日、ひっくり返って下に沈みましたから、あと1日か2日の命でしょう。
ディスカスも喧嘩をしますが、このエンゼルたちほどひどくはありません。ほんとどうしようもない「あほエンゼル」たちです。人間たちと似ているところも、また嫌なところです。
このエンゼルたちはたぶん兄弟姉妹で、しかも近親交配で生まれた個体なのだと思います。2個体に同じ「腫瘍」ができたことからもたぶんそうなのでしょう。エンゼル全部がこいつらみたいな「あほ」だとは思いたくはないので、「これは家系(遺伝)だ」ということにしておきましょう。
でも、当分エンゼルフィッシュを飼おうとは思いませんね。
不謹慎だというエンゼルファンもおられるでしょうが、今は、ただ残り2匹が早く天寿を全うしてくれることを願うばかりです。
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