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Aquarium World あほエンゼル
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熱帯魚
カージナルくん
現在、リスのしっぽだけが繁茂している水草水槽(50×25×30cm)に、カージナル・テトラが泳いでいます。
以前は90cm水槽にもいましたが、あほエンゼルにいじめられるので現在は入れていません。ディスカスだけになったら、また入れようと思っています。
カージナル・テトラとよく似た魚には、有名なネオン・テトラのほか、グリーンネオン・テトラがおり、いずれも水草水槽にはよく合いますが、私はカージナル・テトラがいちばん好きです。
ネオン・テトラは安価なので(ふつう、10匹300〜500円くらい、特売されているときは100匹500円というのもある)、熱帯魚関係の本には「初心者にお勧め」となっています。でも、豪華さではカージナル・テトラが上ですし、何と言ってもカージナル・テトラの方が長生きしてくれます。また、私の水槽は水温を29〜30℃と高めに設定しているせいか、ネオン・テトラは結構な頻度で死んでいきます。
私の所での寿命は、ネオン・テトラが長くて1年少々であるのに対し、カージナル・テトラはふつう2年以上、長い個体は5年くらい生きています。ですから、長期的に考えれば、カージナル・テトラの方が値段的にもお得ということになります。
ちなみに、カージナル・テトラの値段は最近は10匹1,200〜1,800円くらいで得っているところが多いようですが、特売の時には10匹800円程度で買えます(なお、魚の値段は平均的に見て東京より大阪の方が安いと思いますので、東京方面ではもう少し高めの値段設定になっているかも知れません)。
ただし、特にカージナル・テトラを買うときには、注意しなければならないことがあります。
まず、入荷直後の魚は病気をもっている可能性が高いので、初心者は入荷後1週間以上たってから買った方がよい。そういう意味では、特売魚は避けた方が無難です。よくある病気は白点病といわゆる「えら病」(私は専門家ではないが、この病気の正体は本当はよく分かっていないのではないかという気がする)です。
白点病はよく「カゼみたいなものだ」といわれますが、「カゼ」でも体力のない個体は死にます。また、他の魚にうつりますので、白点病が出ている魚が1匹でもいる水槽の魚は買うべきではありません(これを平気で売っているひどいショップもありますので、要注意です)。もし、不幸にして白点病にかかっていたら、できればトリートメント水槽に入れ、水温を30〜31℃まであげます(29℃より30℃か31℃にした方が確実です)。メチレンブルーや塩は入れても入れなくてもあまり関係ないと思います(これは私の経験です)。でも、ふつうはトリートメント水槽なんかもっていないのがふつうですから、白点病の魚がいるのに気づいたら、まず、水槽の水を思い切って半分(ひどいときは2/3くらい)換えます(もちろん、カルキ抜きをして水温は極端に下がらないように調節して下さい)。そして、水温を30〜31℃まで上げれば、ふつう3日くらいで直るはずです。水温を上げて1日経っても白点が増えるようなら、水換えをして下さい(水質の急変を気にする人がいるでしょうが、病気を治したいなら思い切って水換えをすべきです)。
「えら病」は白点病よりずっとやっかいです。というのは、外見は全く健康な魚だからです。しかも、この病気は伝染します。特徴としては、健康そうに見える魚が、突然、頭を上にしたり下にしたりしてふらふら泳ぐようになったり、らせん上に回転しながら泳ぐようになって、突然死します。もし、買ってきたカージナル・テトラがこの病気にかかっていると、水槽のカラシンが全滅する可能性もあります。市販の魚病薬はほとんど効果がないと思った方がよく、魚の体力任せのようになる可能性が高いです。この病気にいちばん効果があるのは、私の経験ではペニシリンです。ペニシリンは水に溶けにくいですが、パラパラと少しずつ播いてやると、カラシンが餌だと思って食べてくれます(もちろん、水換えは半分以上やって下さい)。パラザンが効くという話も聞いたことがありますが、私は試したことはありません。私は随分気をつけているつもりですが、それでも過去に3度、この「えら病」のカージナル・テトラを買ってしまったことがあります。ショップの人に話しても「病気の魚を売った」ということはまず絶対に認めません。「pHショックでしょう」とか、適当なことを言ってごまかされるだけです。実際、上記した「えら病」の症状を本当に「pHショック」だと信じている人も多いようです。でも、私に言わせれば「よほどひどいこと、例えばpH4からpH8へ急に移す」などということでもしない限り、pHショックなんておこらないだろうと思います。「pHショック」というのは、「調子の悪い魚を売ったショップの言い訳」になっているだけだと断言してもよいと思います。
では、「えら病」の魚を買わずに済む方法はというと、まず、入荷後1週間から10日以上たった魚を買うこと。次に、死体が転がっている水槽の魚は買わないこと(特に、特売魚で何匹かカージナル・テトラが転がっていたら、えら病にかかっている危険性が高い)。さらに、水槽の上部に手を近づけてみて(たたかなくてよい)、魚が餌をもらいにくることを確認すれば、たぶん、大丈夫でしょう。
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