Butterflies' World
チョウについてのマメ知識
チョウチョについて、ちょっと勉強(?)してみたい、あなたのためのページです。質問もお待ちしてます。
チョウとガの違い:昼間飛んでいるのはチョウチョ?
多くのヨーロッパの言語ではチョウとガに対応する独立した言葉はなく、例えばフランス語では「昼のパピヨン」「夜のパピヨン」というようにいいます。ドイツ語やフランス語でも同様ですね。
分類学上は、チョウとガにはそれほど大きな違いはなく、ガの中の一部がチョウと思った方がいいので、日本のように蝶と蛾を区別する方がおかしいのかもしれません。ちなみに、英語ではガはmothで、チョウはbutterflyですが、実は同じチョウでもセセリチョウはskipperだったりします。
・・・セセリチョウはやっぱりチョウじゃあなかったんだ・・・ウソです。
さて、本題に戻りますが、チョウは昼間飛ぶというのは基本的には正しいです。ただ、クロコノマチョウなどのように、あたりが薄暗くなってから活動するチョウも「昼間飛ぶ」といっていいものか、多少疑問ではありますが。また、チョウも夜、灯りに飛んでくることはあります。
一方、ガは夜飛ぶというのは、必ずしも正しくありません。確かに多くのガは夜飛びますが、昼行性のガも結構たくさんいます。例えばマイマイガとか、ウスバツバメとか、カノコガとか、トンボエダシャクなどがそうです。特に、熱帯や亜熱帯に住むマダラガの仲間などには、チョウと見間違うほど美しい昼行性のガがたくさんいます。
・・・最近、一部の「マニア(?)」の間で、この昼行性のガを集めるのが流行っています。
また、寒冷地(高緯度地方や高山など)へ行くと、昼間、花に群れているガをよく目にします。
このように、昼間飛ぶのがチョウで、夜飛ぶのがガ、というのも、正しいとはいえません。でも、少なくともチョウは基本的に昼間飛ぶので、全く間違っている訳でもないですね。
チョウとガを分けること自体、本当はあまり意味があるとは思えないので、「昼間飛んできれいなのがチョウ」で「夜飛んで汚いのがガ」というのが案外当たっているようにも思います。
・・・蛾が好きなみなさん、ごめんなさい。m(__)m
くりえいとPENのホームページへ戻る
くりえいとPENへのご意見、ご要望は
pen@mvd.biglobe.ne.jp まで