今週のフォトエッセイ 1996年11月19日
今週の写真： 京都・清水寺からの夜景
京都の町並み
京都市内のイチョウがちょうど見頃になりました。連休中はどこにいってもきれいな紅葉が見られるでしょう。
清水寺や東福寺の紅葉もちょうど見頃でしょうから、沢山の人で混雑が予想されます。
さて、この写真は清水寺で紅葉を撮影した帰りに、京都駅方面を撮影したものです。あの、ローソク型の京都タワーがひときわ目立ちますね。京都タワーができた頃は、ずいぶん評判が悪かったようですし、私は今でも京都には似合わないと思っています。
しかし、時間というのは不思議なもので、今ではこのへんてこな建造物は京都のシンボルになってしまった感があります。まあ、よく考えてみれば、京都の社寺だってはじめはずいぶん突飛な建造物だったに違いありません。特に、五重の塔なんて、初めて見た人は「なんだこれ？！」と思ったに相違ありません。
時が人の感性を変えるのか、それとも駄目にしてしまうのか、はたまた奇怪な建造物が町に馴染んでいくのやら・・・・よくは分かりませんが、とても奇妙な気がします。
この写真には写っていませんが、現在京都タワーの向かいの京都駅は大改装中で、巨大なビルが建造されつつあります。少し前までは、京都駅の南側からこの京都タワーが見えていたのですが、いまや巨大なビルの陰に隠されてしまって、南側からは京都タワーの存在が分からなくなってしまいました。
この京都駅ビルの大改装にも、数多くの反対意見が出ましたが、やっぱり「京都らしくない」と思っている今日この頃です。
しかし、歴史は繰り返すはず・・・・。10年後には、これが京都のシンボルになってしまっているのかもしれません。・・・・でも、やっぱり・・・・いやですね。
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