★インドという国…　インドは普通の国だった★

・ほどこしを求める人々

　ステイしたＦａｒｉｄａｂａｄやＰｕｎｅの家の周りには、あまりそういう姿は見られなかった。だけど、観光地に行けば、小さな手を出して金をせびる幼い子供や老人がたくさんいた。つい、お金をあげたくなるし、インドでは、ほどこしをするという行為はいいことだそうだ。（フクロウが行ったある寺では、誰でもが食事をいただくことができるそうだ。）しかし、ほどこしを求めるために、自分の子供の手足を切断してしまう親さえいるとかなので、むやみにお金をあげるのは考え物。ホストファミリーも、相手にしていなかった。断固とした態度で断れば、しつこくはない。

・タクシーの運転手

　ステイ中はホストと一緒なので、問題なかった。最後の日にＢｉｒｄ達とオートリキシャ（３輪の屋根つきスクータ）に乗った時、最初は６０ルピーと言われて、Ｂｉｒｄが３０ルピーまでまけさせた。やはり日本人観光客はぼられる。でも、帰りは、オートリキシャをさがしていたら、大きくてきれいなタクシーの運転手が声をかけてきて、同じ３０ルピーでホテル近くまで最短距離で送ってくれた。こういう親切な人もいるんだけど、見分けられないよね。

・土産物屋

　みんなでデリーの観光に行った時、バスを降りた瞬間から寄ってきた。その時は誰も相手にしなくて何も買わなかったけど。想像していたほどしつこくなかった。むしろ、韓国の世運商街とか、新宿の歌舞伎町とかで、腕をつかまれて、店に引きずり込まれそうになった時のことのほうが、よっぽどしつこくて怖かった。）

・空港

　警備が厳重。Ｐｕｎｅの空港は、見送りに来てくれたホストファミリー達でさえ、チケットを買わないと空港に入れないほど。だから、空港内にはあまり怪しい人はいなかった。それに僕たちも用心していたから、誰も被害に会わなかった。

・麻薬

　売っている所も吸っている人も全然見かけなかった。まあ、それほど裏のほうまで行ってないので当り前か。

・トイレ

　ステイ先の家は、３軒とも、洋式で水洗で、トイレットペーパーがあった。ただ、ペーパーは僕が来たから用意してくれたのかもしれない。横には洗うための手桶もしくはホースもあった。外でトイレに行ったのは、ホテルとか観光地とか空港とかで、みなきれいだった。ただ、男性用のはとても位置が高い。背が低い人は苦労するんじゃないかな？

・ベッドに虫

　出発前に聞いていた噂は安宿の話なので、ステイ先ではまったくそんなことなかったし、最後のホテルでも、いなかったみたい。ただし、最後のホテルは、あまりに寒かったので虫も出なかった、というウワサも…。

・蚊

　Ｆａｒｉｄａｂａｄは涼しかったせいか、家では蚊は出なかった。Ｐｕｎｅではちょっといたけど、電気蚊取りをつけてくれた。インドでは一度も蚊にくわれなかった。持っていった蚊取り線香と虫除けはまったく用無し。

・おなか

　日本人が水でおなかをこわす、というのはＡＯＴＳでも気をつけてくれたらしく、とにかく、ホストファミリーは水に気をつかってくれた。ペットボトル入りのミネラルウォーターを、みんな何本もらったことか。２軒目の家では、間違うといけないからと、僕のコップと家族のコップを違う柄にしてくれるというほどの気のつかいようだった。おかげで、下痢はおこさず。むしろ困ったのは食べすぎ。料理がどれもおいしくて、つい食べ過ぎるうえに、油が多くて消化不良を起こしがち。ステイして５泊目の夜中に、突然はきそうになって目を覚ましたほど。これでも胃薬は飲んでいたんだけど。
★写真：とっても美味しい、インドの家庭料理。★

　というわけで、インドのイメージ、ホームステイに限って言えば、日本にいるのとそんなに違わなくて、快適。たしかに道には牛をはじめ、いろんな動物がいっぱい歩いているけど、たいしたことじゃない。インドに行ってみて、インドについての僕の感想は「普通の国だった。」ということ。

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