
もうひとつ。最後のフリーの日、僕とBirdとわかちゃんとアカベーは、Birdが以前にインドに来ていた時に出会った、韓国語を話すインド人の友達に会いに、ニューデリー駅近くのお店に行った。アポ無しで突然行ったので、本人はいなかったけど、同じ店で働いている友人に会うことができた。それは感動的な対面だった。その友人は、韓国には行ったことがないのに、韓国語を話せる友達と一緒に、韓国人相手に仕事をしているうちに韓国語が話せるようになったそうだ。僕たちも韓国語で挨拶。インド人と日本人が韓国語で会話なんて、とってもおもしろかった。
そこの店は基本的には食堂なんだけど、奥に、その韓国語を話すインド人による旅行代理店のような、観光案内のようなコーナーがあって、入り口には古本屋のコーナーがあって、いかにもインドらしい店だった。外国人がよく訪れていて、西洋系の人がたくさんいたけど、看板の一番下にハングルで「キムチハウス」と書かれていたり、店の中にもハングルがあったりして、韓国の客も多いようだった…と思っていたら、韓国人か中国人らしき、若い女の子の2人連れが入ってきた。しばらく、どっちかなぁ、と思っていたら、「地球の歩き方−インド」の韓国語版を出したので、あ、韓国人だ、と判明。さっそく、わかちゃん達と話しに行った。どこから来たのか、尋ねたら、釜山とチョンジュということなので、チョンジュって、全州?違う、全州じゃなくて、チョンジュ、って、ちょっとわけわからなくなった。(清州のことだったのかもしれない。)それから、卒業旅行?ってきいたら、ただのペナンヨヘンだって言われて、その瞬間、僕はペナンヨヘンを思い出していた。去年の春に韓国にいた時に、大学で習った単語なんだけど、それがまさかインドの食堂で聞けるとは思わなかった。大学の勉強も、まったく無駄にはならないもんだ。ちなみに意味はバックパッカー。彼女達はこれから、インドのどこかの都市に行くと言っていた。彼女達、あんまり驚いてなかったけど、インドにいると何が起こっても驚かなくなるかもね。
何が起こっても不思議じゃない。なぜなら、そこは「インドだから。」

★左:Birdの友達と。うしろのコーナーが、彼らが経営する旅行代理店。写真では見えませんが、うしろのガラスに「航空チケット販売、旅行案内」などいう文字が英語とハングルで書いてあります。★
★右:その店がある、メインバザールのあたりで。牛はどこにでもいました。★