12月27日 (土曜日)

   −−− ホームステイの始まり −−−

 お腹の調子が悪くて夜中に目を覚ましたり、覚まさなかったりして、7時過ぎに起床。サスガの家族はすでにホストが迎えに来ていて、残りの4人でホテルで朝食。お粥がおいしかった。食欲が、やっと出てきたけど、まだ普段の半分しか食べられない。ホテルにはいろいろな国の人がいるけど、インド人がダントツに目立つのはサリーのせいかな。会うたびに、「ナマステ」と言ってみたくなる。
 午前中は、どこにもいかず、ゆっくり休んで、12時にチェックアウト、ホストたちが迎えに来てくれた。ただし、僕のホストだけは仕事で来られず、シブのホストの家にとりあえず移動して、行動を一緒にすることになった。移動のタクシーの中で、シブに「フェローがよろしくって、言ってました。」と言われて、え、だれだっけ?秋田に知り合いいたっけか?と思ったら、「息子さんが韓国でお世話になったって・・・」と言われて、ア、アラッタ!この子でしょ?と、カバンの中からパソコンを出して、このホームページを見せたのであった。この、ヒッポの中での人と人とのつながりは、いつも思うが、すごい。それより、それをすぐに見せられる、自分の記憶力と用意のよさもすごい(自画自賛)。さて、ところで、彼の写真はこのホームページの中のどこにあるでしょう?「秋田」がヒント。
 そうこうしているうちに、シブがステイするアパートに到着。ママ、弟、妹、弟の子供、といて、人口密度が高い家だなぁ、でも楽しそう、というのが正直な感想。(僕の家は、人口密度が超低い家で、すごい静かだった。それはそれで快適ではあるが。)
 自己紹介などをする間もなく、すぐに出発。MRT(地下を走ったり高架になっていたりする、電車。新交通システム。住宅地を通るときに、窓が不透明に変わったりして、ハイテク。切符は、財布にいれたままで読み取りOKのカードで、バスも同じカード。)に乗って、近所の市場とスーパーへ。市場は、「Pasar Malam」といって、マレーシア語の夜市なんだけど、とてもおもしろくて、正月の飾りとか、お年玉袋とか、買った。
★写真:Pasarにて、お正月飾りなどを売っている店の前で。隣にいるのがシブ。★

スーパーの地下での昼食も面白かった。マレーシア料理、中華料理、日本料理、いろいろあって、好きなものを買ってきてね、と言われても、どれがどんな味なのかわからない。とりあえず、お腹にやさしそうなスープに入った麺を頼んだ。食欲は戻ってきているけど、まだ本調子にならない。
★写真左:本日の昼食、麺はビーフンのようでした。★
★写真右:土曜の昼で、混んでいました。★

 スーパーを出てから、バスでオーチャードへ。ホストのミンワイさんと合流。ここで本屋に寄り、小学校の道徳副教本やら、九九のドリルやらをみつけて、購入。そして、アクア、ツッチャンたちと合流し、バスで植物園へ。そもそもシンガポールは街を見ても、天然の植物園のようなところなんだけど、植物園には、さすがにめずらしい植物がわんさかあった。
★写真:ホストのミンワイさんと。手に持っているのは、さっき買った、お正月の飾り。日本に帰ってから1月いっぱい、教室に飾っておきました。好評でした。★

 でも、それよりおもしろかったのは、みんなとの会話。なんと、僕のホストは韓国語をいくつか知っていて、「アンニョンハセヨ」とかは当たり前なんだけど、「ケコギ」を知っていて、びっくり。僕がケコギを食べたことがある、と言うと、あちらもびっくり。
 また、つっちゃんのホストは韓国語も勉強していたり、植物園で韓国人の観光客に出会ったりして、今日は韓国語づいている。あ、そういえば、市場でも韓国製品がおいてあったし、自動車も、たまに韓国製がある。
 ところで、昨日の夜から、ずっと思っていること。今回のホームステイ、観光ばっかりになりそう。昨日から、何回、どこに行きたい?何をしたい?と聞かれたことか。ここで、「あなたの家で、一緒に話をするだけで満足。」と言わなかったのも失敗であるし(もっとも、僕とミンワイさんが2人で話をしても、会話は5秒で終わってしまいそうではある。)(それに、その時には会話するだけで精一杯で、余裕が無かったし。)、まだヒッポの本部からの手紙を渡してないし、ヒッポの説明もしていないので、しょうがないといえば、しょうがないのであるが。
 明日は、ミンワイさんは教会に行くから、みんなと一緒に行動するか、という話になって、僕もできるなら、一緒に教会に行きたい、と言ったのだが・・・みんなと一緒のほうがおもしろいよ、と、親切なんだろうけど、これって、今までのヒッポのホームステイとずいぶん違うな、って感じがした。(結局、僕の希望でミンワイさんと一緒に動くことになったけど。)
 そうこうしているうちに、シブはホストとバーベキューに行き、残った我々も、やがて解散。僕はミンワイさんと、バスを乗りついで、シブがステイしている家まで行き(シブたちはいなかった。)、スーツケースを持って、タクシーでミンワイさんの家へ。
 彼の家はジュロンという、シンガポールの西のほうにある区域の、新しいマンション。19階建ての16階で、すごい広いマンションにお母さんと二人暮しで、僕は、妹が帰省したときだけ使うという部屋を貸してもらった。
★写真:家。HDBフラットという、政府公認の公団住宅。ここは6年前にできたばかりの、新しい家だそうです。★

 お母さんは、今日はクリスマスパーティで出かけている、ということで、2人だけで、もそもそと作りおきの料理を食べる。ほかの家はさぞかしにぎやかな夕食であろうなぁ、と思うけど、これもまた、よい思い出。
★写真:夕食。★

 食後、やっと本部からの手紙を渡して、自己紹介アルバムをして、おみやげを渡した。ヒッポのこと、解ったかな?
 それから、歩いて、近所の友達の家へ。こちらは夫婦と子供がいて、にぎやかな家族。
★写真:友人宅で。★

 ビンゴゲームをして、数字が無いときに6歳の子が「I also 没有.」というのを聞いたり、家へ帰り着いて、エレベータに乗ったとき、ミンワイさんに「tireラ?」ときかれて、あ、シングリッシュだ、と思うのであった。
 シンガポールの英語は、きいていたより、ずっと手ごわい。インドで、「あ、英語ってこんなに簡単だったんだ。」と築いた自信が、ここで「あ、ぜんぜん英語が分からない。」に変わってしまいそう。特にミンワイさんはじめ、男の人の英語は分かりにくい。英語なんだか、広東語なんだか、よくわからない。そのうちに聞き取れるようになるかな。

 家に帰ると、ママも帰ってきた。厳格そうな、ママだった。そういえば、この家、とてもきれいで、片付いている。(ミンワイさんの部屋を除いて)
 今日は、疲れているので、早々に寝る、と言って部屋に戻ってからこの日記を書き出したら、12時を過ぎてしまった。部屋はエアコンもあるし、扇風機もあるし、広くて、とても快適なのだ。
★写真:部屋。★

(続く)

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