1997年6月14日更新
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今日のひとこと
1997年6月14日
ゼフィルス(ミドリシジミ類)のシーズンになりました。
ゼフィルスは森に棲む、美しい大型のシジミチョウです。
今年は、久しぶりに行動の実験をするため、友人たちに提供して頂いた蛹があり、現在羽化をはじめています。
今日は、長岡京市光明寺でウラジロミドリシジミの観察会(採集会ではありません・・・あしからず)があります。
6月14日(土) 17:30〜20:00 (小雨決行)
京都府長岡京市光明寺の裏の子守勝手神社の石段下集合
ウラジロミドリシジミ、オオムラサキ、ホタル、モリアオガエルの卵など。
・・・全部、観察できるかどうかは・・・?
主催:西山の自然を守りプール再検討を求める会
ウラジロミドリシジミを守る会
乙訓の自然を守る会
私は仕事で行けませんが、興味のある方は御参加下さい。
先日、中国新聞(広島市)に「ミナミアカシジミ」が非常に少なくなったという記事が掲載されました。
「ミナミアカシジミ」は近年アカシジミから分離された「キタアカシジミ」の亜種ということになっていますが、キタアカシジミが北海道〜那須付近まで比較的分布するのに対し、ミナミアカシジミは広島県と山口県にまたがる冠高原(伴蔵、高根高原)でしか生息が確認されていません。
私の実家は冠高原がある広島県吉和村にあり、冠高原のキタアカシジミ(ミナミアカシジミ)とは中学生のころ(25年以上前)からのつき合いです。
・・・もっとも当時はアカシジミだと思っていましたが。
・・・でも、当時撮影した幼虫の写真の中には、しっかりとキタアカシジミが写っています。
冠高原にキタアカシジミがいることがわかった直後に、採卵調査を行いましたが、カシワからはキタアカシジミが見つかり、隣のクヌギやコナラなどからはアカシジミが見つかったのは印象的でした。2年前に「吉和村の教育委員会主宰の自然観察会」の講師として出かけたときも、割と簡単にキタアカシジミの卵が見つかり、参加した人たちに見てもらったのですが、急に減ったというのもどうも納得がいきません。
中国新聞の記事によると、伐採と過度な採集が原因で少なくなったようなことが書かれていましたので、この目で確かめて見たいのですが、ゼフィルスの行動の実験を京都でやらなければならないので、出かける時間がありません。
青森県のキタアカシジミの産地でも、姿が見られなくなることが時々ありますが、まったくいなくなるというよりも、年によって発生するポイントが少しずつずれるだけのような感じもしています(青森県のキタアカシジミの産地も毎年のように見ています)。
いずれにしても、きちんと調査して、本当に絶滅の危機にあるなら、それなりの対策が必要でしょう。
でも、
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