動作確認環境:FreeBSD 5.2R
FreeBSD 5.2R新規インストール
FreeBSD 5.2Rについて
- FreeBSD 5.2Rは、2004年1月12日にリリースされたFreeBSDの最新版です。
- ここでは、新規にインストールする手順を紹介します。
ちょっと背景を補足
- この新規インストールの前に、4.9Rから5.2Rへのアップグレードをしたのですが、XFree86のアップグレードがうまく行かず、Version 4.2.1のままでした。実は、その前に4.7Rから4.9Rへのアップグレードした時も、XFree86のアップグレードがうまく行かず、Version 4.2.1のままだったのです。その後、XFree86について、何度かpackageからのインストールやportsからのインストールを試みたのですが、途中でエラーになりうまく行きませんでした。エラーの詳細は省略しますが、過去のアップグレードの結果システムのどこかに矛盾が生じてしまったのでしょう。
- そこで、今回思い切ってFreeBSD 5.2Rの新規インストールを行いました。今までの設定やアプリの蓄積が無くなってしまいましたが、泣く泣くあきらめました。
FreeBSD 5.2Rの新規インストール
- UNIX USER 2004年3月号の付録DVD-ROMを使ってインストールを行いました。
- DVD-ROMから起動すると、以下のブートオプション選択画面が表示されます。デフォルトで問題無いので、10秒待つか、そのまま「Enter」を押下します。
1. Boot FreeBSD [default]
2. Boot FreeBSD with ACPI disabled
3. Boot FreeBSD in Safe Mode
4. Boot FreeBSD in single user mode
5. Boot FreeBSD with vwebose logging
6. Escape to loader prompt
7. Reboot
Select option, [Enter] for default
or [Space] to pause time
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- 「sysinstall Main Menu」が表示されます。「Custom: Begin a custom installation (for experts)」を選択します。「Choose Custom Installation Options」画面が表示されます。
- 「Choose Custom Installation Options」画面の「3 Partition」を選択します。2個以上のハードディスクが実装されている場合は、インストールするドライブの選択メニューが表示されます。私のマシンにはIDEドライブが2台接続されており、2台目にインストールするので、ad1を選択します。
- 「FDISK Partition Editor」で領域を確保します。ここでは、以下の様に確保しました(既に領域が確保されている場合は、確認のみでOKです)。最後に「q」を押下して終了します。
Offset Size(ST) End Name PType Desc Subtype
63 14619087 14619149 ad1s1 8 freebsd 165
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- ブートマネージャの選択画面が表示されます。既にGRUBをインストールしているので、ここでは「None」を選択します。
- 「Choose Custom Installation Options」画面の「4 Label」を選択します。ディスクラベルエディタで、先ほど確保した領域をパーティションに分割します。ここでは、「swap」と「/」の2つに分割します。
Part Mount Size Newfs
ad1s1a / 6626MB UFS2 Y
ad1s1b swap 512MB SWAP
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- 「Choose Custom Installation Options」画面の「5 Distributions」を選択します。配布ファイルの選択画面になります。ここでは、「Kern-Developer: Full binaries and doc, kernel source only」を選択しました。
- portsコレクションのインストールの選択を聞かれるので、「Yes」を選択します。
- 「Choose Custom Installation Options」画面の「6 Media」を選択します。インストールメディアの選択画面で、「1 CD/DVD」を選択します。複数のドライブが実装されている場合は、選択画面が表示されるので、該当のドライブを選択します。
- 「Choose Custom Installation Options」画面の「7 Commit」を選択します。確認画面が表示されるので、「Yes」を選択すると、インストールが開始されます。
- インストールが完了すると、「User Confirmation Requested」が表示され、この後続けて設定を行うかどうかを聞かれるので「Yes」を選択します。以降の設定は、次項に移ります。
システムの基本設定
- 「FreeBSD Configuration Menu」画面の「Root Password」を選択します。確認を含め2回入力します。
- 「FreeBSD Configuration Menu」画面の「User Management」を選択します。「User and groupe Management」画面の「User」を選択し、以下を設定します。
Login ID :hnakamur
UID :1001(デフォルト)
Groupe :wheel(suでrootになれるようにする)
Password :*******
Full name :Hiroshi Nakamura
Home directory :/home/hnakamur(デフォルト)
Login shell :/bin/tcsh(デフォルトは/bin/sh)
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- 「FreeBSD Configuration Menu」画面の「Console」を選択します。ここでの設定は、X Windowを使用しない場合のみ有効です。「Keymap」メニューで「Japanese」を選択します。「Saver」メニューで、「green」を選択します。Timeoutでスクリーンセーバが起動するまでの時間を設定できますがデフォルトでは300秒です。
- 「FreeBSD Configuration Menu」画面の「Time Zone」を選択します。UTCか現地時間かを確認されるので「No」を選択します。地域として「Asia」−>「Japan」を選択します。略称が「JST」でいいかどうかを尋ねられるので、「Yes」を選択します。
- 「FreeBSD Configuration Menu」画面の「Mouse」を選択します。「2 Enable」を選択し、マウスを動かしてポインタが動く事を確認します。3ボタンマウスとして使用できる様に「5 Flags」で、「-3」を入力します。
- 「FreeBSD Configuration Menu」画面の「Networking」を選択します。
- 「Interface」でネットワークインターフェースを選択します。「ed0 Novell NE1000/2000;3C503;NE2000-Compatible PCMCIA」(実際に使用しているボードで異なります)を選択します。
- IPv6 −>「No」
- DHCP −>「No」
- 「NetworkConfiguration」画面で、IPアドレス等を設定します。
Host :taro.home
Domain :home
IPv4 Gateway :192.168.0.1
Name server :192.168.0.1
IPv4 Address :192.168.0.4
NetMask :255.255.255.0
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- ネットワークカードをすぐに有効にするかどうかを尋ねられるので「No」を選択します。
- メインメニューに戻り、「X Exit Install」を選択します。システムが再起動されます。
GRUBの設定変更
- 再起動後、GRUBからFreeBSDを起動できませんでした。GRUBの設定を以下の様に「chainloader」に変更する必要がありました。ブートローダ(lilo,GRUB)の設定方法を参考にさせて頂きました。
#
# FreeBSD Dec/11/2001
#
#title FreeBSD <----今までの設定
# root (hd1,0,a)
# kernel /boot/loader
#
# FreeBSD Sep/20/2004
#
title FreeBSD <----新しい設定
rootnoverify (hd1,0)
chainloader +1
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Ver確認
- 再起動後に、システム情報を表示し、「FreeBSD 5.2-RELEASE」となっている事を確認します。
% uname -a
FreeBSD taro.home 5.2-RELEASE FreeBSD 5.2-RELEASE #0: Sun Jan 11 04:21:45 GMT 2004
root@wv1u.btc.adaptec.com:/usr/obj/usr/src/sys/GENERIC i386
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