QuickTime3.0ビデオ:タローのビデオ集


QuickTime3.0とは

  • QuickTime3.0はアップルが開発した、マルチメディアプラットフォームです。QuickTime3.0はその最新版で、ビデオファイルをダウンロードしながらの再生が可能なストリーミングに対応しました。
  • 専用のサーバが無くてもHTTPプルトコルによる配信が可能です。
  • QuickTime3.0は、単体の製品では無くいくつかの技術を複合化したものですが、ここでは、ビデオ作成の観点から紹介します。

作成ツール「MoviePlayer」

  • QuickTime3.0ビデオファイルは、mov形式です。movファイルを作るためには「MoviePlayerPro」が必要です。1998年5月26日にQuickTime3.0日本語正式版がリリースとなり、「MoviePlayer」を含むプラットフォームが以下のURLからダウンロードできます。ビデオ作成機能はQuickTime3.0をQuickTime3.0Proにバージョンアップする必要があります。バージョンアップは有償で、$29.99必要です。
    QuickTime 3.0ダウンロード

  • 以下の作成方法のメニューコマンドの記述は日本語版に基づいていますが、英語版コマンドも合わせて()内に示します。

QuickTime3.0ビデオの作成方法(ヘルパー版)

  1. QuickTimeビデオファイルは、Windows標準形式のAVIファイルを「MoviePlayer」を使って、movファイルに変換して作成します。

  2. まず、Windows標準形式のAVIファイル(xxx.avi)を用意します。
    AVIファイルは、例えばビデオカメラで撮影した映像をビデオキャプチャボードを使用してパソコンに取り込んで作ります。この手順は色々な参考書があるのでここでは、省略します。

  3. 「MoviePlayer」により、movファイル(xxx.mov)に変換します。

    @「MoviePlayer」を立ち上げます。

    Aファイル(File)→読み込み(Import)メニューを選択します。「読み込み(Import)」画面が表示されます。ソースとなるAVIファイルを指定します。内容確認(Preview)欄にAVIファイルの最初のフレームが表示されるので確認の上、「変換(Convert)」をクリックします。

    B「MoviePlayer」にビデオが表示されます。再生し内容を確認します。

    Cファイル(File)→書き出し(Export)メニューを選択します。「書き出し(Export File As)」画面が表示されます。プルダウンメニューから「ムービーからQuickTimeムービー(Movie to QuickTime Movie)」を選択します。ファイル名欄に変換後のmovファイルの名前を入力します。

    D「オプション(Option)」を押下して、「ムービー設定(Movie Settings)」画面を表示します。「ビデオ(Video)」欄の「設定(Settings)」を押下します。「圧縮設定(Compression Settings)」画面が表示されるので「圧縮プログラム(Compressor)」で圧縮形式の選択を(例えばSorensonVideo)、「動作(Motion)」欄で最大フレームレート(例えば4等)とデータレートの制限(単位はKバイト/秒なので注意。例えば40kb/sを目指すなら5を設定)を設定します。他はデフォルトのままでOKです。最後に「OK」をクリックします。

    E「ムービー設定(Movie Settings)」画面に戻るので「サウンド(Sound)」欄の「設定(Settings)」を押下します。「サウンド設定(Sound Settings)」画面が表示されるので「圧縮プログラム(Compressor)」で圧縮形式の選択を(例えばQualcomm PureVoice)、「レート(Rate)」欄でサンプリングレート(例えば8khz等)、サイズ欄でビット幅(例えば16bit)、出力欄でモノラル(Mono)かステレオ(Stereo)を設定します。最後に「OK」をクリックします。

    F「ムービー設定(Movie Settings)」画面に戻るので「インターネットでダウンロード中に再生(Fast Start for the Internet)」欄にチェックを入れます。最後に「OK」をクリックします。

    G「書き出し(Export File As)」画面に戻ります。「保存」をクリックします。

    Hエンコードが開始され、「ムービーを書き出し中(Exporting Movie)」に進行状況が表示されます。しばらくすれば完了です。movファイルが作成されている事を確認します。

  4. HTMLファイルからは、次の様にmovファイルを呼びます。

    <A HREF="video/qt/10030356.mov">54.4Kbps版</A>

  5. 以上です。


QuickTime3.0ビデオ(埋め込み版):QuickTime3.0埋め込みビデオ


QuickTime3.0ビデオ(ヘルパー版)作成方法で作成したビデオは、MoviePlayerRがヘルパーアプリケーションとして立ち上がり、ブラウザとは別のウィンドウで再生されます。それとは別にブラウザの中でプラグインとして埋め込みで再生する事が出来ます。その方法について説明します。

1.〜3.までの「.movファイル」を作成するまでの手順は、ヘルパー版と同じです。

4.HTMLファイルからは、次の様に「movファイル」を呼びます。

NCまたはNN用には<EMBED>タグを使用してプラグインを指定します。「movファイル」は、3で作成したファイル名を指定します。WIDTHは使用するビデオに合わせますが、HEIGHTは再生コントロールバーの分を見込んだ値とします。例えば、160×120のサイズのビデオならば、「WIDTH=160 HEIGHT=140」とします。「AUTOPLAY="true"」は自動的に再生を開始する様にする設定です。「CONTROLLER="true"」で再生コントロールバーが表示されます。

<EMBED SRC="10030356.mov" WIDTH=160 HEIGHT=140 AUTOPLAY="true" CONTROLLER="true">

5.以上です。

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