サンレモラリー ツアー4日目
2000/10/20(金)

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Leg1

さあ、いよいよ今日はWRC本番!早起きして山の上のSSを見に行きます。

初日は、P2から入って、Baiardoと言う町の近くで、SS1、3、6を見ようという予定。 サンレモのスタート時間は先頭車が7:00。SS1のスタートは7:50です。 当然その前までには観戦ポイントまで行っている必要があるので、ホテルを4時に出発。 まだ真っ暗な闇の中を、バスで山奥に向かいます。

山に近づくにつれ、ラリーを見に来たとおぼしき車がうろうろし出す。路駐も出始めます。 どうやらP3、P4に入っていく所らしい。
しかし、我々の見ようとしている場所はもっと奥。さらにどんどん山奥へ。道はどんどん細くなっていきます。
と、舗装が変わってきたな、勾配が急になったな。と思ったら、なんと行き止まり!!
しかも、狭すぎて、いくら小さいとはいえバスではUターンできない。 坂なので、クラッチを酷使していや〜な臭いまでしてきました。 結局Uターン出来るところまで、そーっとバック。
なんとかUターンできました。後ろからは、、同じように間違えて来る車も・・・
なんとか本来の道に戻り、山奥へ。真っ暗な中、先の方には車のライトがちらほら、 同じようにSS目指して走る車の様です。

まっくら とうとう舗装が切れ、ダート路面に。しかし、出ている標識は正しい。 バスの車体を木の枝が擦って行きます。
でこぼこの酷い道をゆっくり進むと、遠くの山の上に街の明かりがちらほら・・・ どうやら目的地のようです。
まったくスピードが出せないのでゆっくりゆっくり進むと、路駐している車が現れ始めました。 どうやらここがP2のようです。
しかし、バスを止められる隙間が見つからない、どんどん進むと、広い道に出てしまいました。
と、すぐそこにちょうど良い隙間が有るじゃないですか!そこにバスを突っ込んで一安心。やっと目的地に到着です。

SSスタートまではまだだいぶ時間が有りますが、じっとしていられません。早速SSに向かいます。
と、そこにオフィシャルのマシンが止まっているでは無いですか。00号車です。 をを〜、チンクエチェントのラリー車を使ってるのかぁ・・・

その先には、TCが。
TC1です。オフィシャルがなにやら準備をしています。

うきうきしながら歩いていくと、いよいよSS1のスタート地点が。
そこでは000号車がちょうどスタートする所でした。

000号車、00号車、0号車と3台のオフィシャルのマシンが走ってコースの安全を確認するわけです。

000号車はサイレンを鳴らしながら行ってしまいましたが、まだ真っ暗、な〜んにも見えません。 明かりと言えば、他の観戦客の持ってきた懐中電灯だけ。
懐中電灯を持ってこなかったことを後悔。

それでも真っ暗な中を、先に進みます。 最初に先に行ってしまって、だんだん戻ろうと言う作戦です。

やっと明るくなってきて、周りが見えるようになってきました。
と、こんなにたくさんの人が朝早くからこんな山奥まで見に来ています。

この場所は、SSスタート地点から、3つのヘアピンカーブを通りながら谷下へ走っていくコースのようです。
この写真の場所は3つ目のヘアピンカーブの先。山の上に、人がたくさん見えます。 1つ目のヘアピンカーブの近くのようです。真っ暗な中、先ほど歩いてきた所です。

SS1はこの第3ヘアピンが見える所で観戦することにしましょう。

ヘリがどこかからか何機か飛んできました。1機はすぐ近くまでやってきます。
コース上にいるオフィシャルに指示を与えています。どうやらFIAのコース監視ヘリの様です。

この後、SSが始まるたびに、このヘリが飛んできて確認していました。

00号車、0号車が通り過ぎ、いよいよラリーが始まります。大勢いる観客も皆、期待に胸躍らせているのか、しーんと静まりかえっています。 と、上のSSスタート地点の方からマシンの轟音が・・・はじまった・・・

ワークスから順番に走ってきます。遠くの方から、歓声、エアホーンなどと共にマシンの音がこちらに近づいてきました。 来た来た来た〜〜!! 轟音と共に、マシンが目の前を駆け抜けていきました。
WRカーが走るところはイベントで見たことが有るとは言え、 本当のWRCの現場で見てるんだ!と思うと、感激です。
まだ暗くて、ぜんぜん写真は撮れそうにないので、目で見ることに・・・う〜〜ん、かっこいい。\(^_^)/

メガーヌMAXI 落ち着いて見始めると、目の前を走っている割には音は大きくない。騒音規制もあるし、ターボ車だからね。
一番いい音をさせていたのはやはり2L NAのキットカー、306MAXIとか、メガーヌMAXIとか。意外と良かったのがプントkitカー。
やはりターマックのキットカー、しかもTOPクラスの何人かはすごい速く見える。実際にも速かった。 いや〜、これを見られたのは幸せだぁ・・・

後の方の出走順になると見るからにだんだん遅くなって来るところもおもしろい。 最後の車になると、マシンもパワーないし、なんかがんばれ〜っと声援したくなるような走りに・・・(^^;;

全車が通過して、オフィシャルの車が通過すると、周りの観客は一斉に移動開始。 私は、SS3がSS1と全く同じ所でのリピートのため、少しずつスタート地点に戻りながら場所を変えて見ることに。 曇ってて暗いんだけど、なんとか写真も撮ってみよう。

SS3が始まる。ワークスの走りの写真を撮ったところで、上に移動開始。ワークスのすぐ後ろあたりの車から、 居なくなってるのが。どっかでリタイヤしたんだろうなぁ・・・
移動はマシンが目の前を通過した直後にダッシュ。そこそこ行ったところでパッと道から退くと言う手順。 シードドライバーの走行は2分間隔なので楽なのだが、それ以降は1分間隔、すごく大変。
なぜか土手の上の大観衆から声援を受けながらダッシュして移動する・・・東洋人なのが珍しいのかな・・・(^^;;

なんとか最後の何台かが残ってるうちに、スタート地点まで戻ることに成功、ちょっとスタートを観戦。
全部スタートしてしまうと、もうお昼の時間になっていました。

午後はもう一方のSSを見ることにして、そちらに移動を始めます。と、今まで観戦していたコースがよく見える所があった。 ここでお昼にしよう。ホテルで貰ったパンと、ミカンを食べてお昼は終了。

コースは、街の下辺、画面中央ちょい右がスタート地点、そこから右下に向かって行きます。
第1ヘアピンから画面左に向かって走って、木が2本立ってる所が第2ヘアピン、 画面ではほぼ真下に向かって、手前の木で隠れた所が第3ヘアピン、そこからずーっと画面左に向かってコースが見えています。
すばらしい見晴らしです。

それにしても、遠くを見るとここと同じように山の上に大きな集落があちこちにあるのです。 ちょっと不思議です。何をして生計を立てているのでしょうか。

プジョーのレッキ車 売店とかをひやかしながら歩いていくと、各ワークスのレッキカーが止まっていました。これからSS5〜のチェックに行く車です。
と、プジョーはランエボを使っているし、セアトとかはFFの車を使っているしで、こりゃ大変・・・
三菱、スバルは普通のN車を使えるから、その意味では恵まれてるねぇ・・・

SS5からへの入り口に着くと、まだ前のSS4が終わっていなくて、下の方のゼッケンの車がまだ走ってくる。
それを見ながら、観戦ポイントを見つけに奥に入っていった。
こちらのコースは、ずっと林の中で、ちょうど紅葉で葉っぱが真っ黄色、すごくきれいです。

全部のマシンが通り過ぎたらしく、すぐに先ほど見たグラベルクルーのマシンが数珠繋ぎとなって 目の前を通り過ぎていきます。と、すぐにオフィシャルのマシンが走り去ってコースクローズド。


しばらーくして、来ました先頭車。今度はだいぶ落ち着いて走りも見られるようになってきました。(^^;;
そういや、今度は木陰でまた暗い・・・写真撮りづらいところばかり来ているような気が。

G.トレレス スタート地点に戻って、スタートのシーンを観戦。ちょうどGr.Nのトップランカーのスタートでした。

しばらく見て、バスの方に向かって戻り始めると、もう若いゼッケンの車がSS6を走り終わってサービスに戻るべく、走ってきます。
街中をゆっくり走るラリーマシンもかっこいいね・・・

時間切れです。SS7,8はまた同じ所のリピートですし、明日も有ることですからもう帰る事にしましょう。
なんとバスの運ちゃんがオフィシャルと交渉して、ラリー車がサービスと行き来するルートに出させて貰えることに。 朝来た酷い道を通らなくても良いことになりました。やった〜。
SS5に入る車が全部行ってしまうまでちょっと待って、出発。と、時々後ろからSS6を終えたラリー車が走ってきます。 広いところで譲ると、すごい勢いで飛んでいきます。スピード違反で捕まるなよぉ・・・

後ろをみると、先ほどいたSSの有った山全体が真っ黄色に紅葉しています。あんなきれいな所を走っていたのか・・・ちょっと感激。
ラリー車に抜かれながら、つづら折りの道をサンレモに向かって山を下りていきます。
所々にある集落では、道ばたに椅子をだして、行き来するラリー車をそこで見ている地元のおじさんとか、 その回りではしゃいでいる子供たちとかが居ます。やっぱり、これはお祭りみたいなもんなんだなぁ・・・

だいぶ山から下り、だいぶサンレモの街に近づいたかな、というとき、ふっとカーブの先からフォーカスWRCが現れました。サインツです。 もうサービスを終えて、これからSS7、8に向かうのですね。つぎつぎに今度は山に向かっていくラリー車とすれ違いながら、サンレモに到着。

ホテル前に着いて、運ちゃんご苦労様。明日も早いよ。よろしくね。


夜のサービス

夕飯は自由。と言うことで、またイタリアンを食しに。
メニュー見ると、なんかさっぱり判らないけど、適当に頼んでみるも、結果オーライ、おいしかったです。


サービスの方に行ってみると、ゼッケンが後ろの方の車が、サービスが終わってパルクフェルメに入るTCを通っているところ。 ちゃんと毎日、終わりもスタート台通って行くんですね。
サービスの中では、一番最後の車がまだサービス中。もうワークスの連中はとっくに片づけ終わって、撤収してました。

明日も早いぞ、とっとと寝よう・・・


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