第2回は雨の中の出発。最初に「川崎市民ミュージアム」に寄る。迎えてくれたのは、江戸時代の扮装をした人形たち。当時の人々は平均身長が150センチ位とのことで、横に立つと私よりふた回りくらい小さく感じられる。館の中には、当時の民具や、街道を復元したジオラマが展示されていた。

目線位置でカメラを構えても見下ろす感じ


 次に回ったのが川崎大師。初詣客が多く、毎年正月のニュースのランキングに出てくるが、初めて行った。まだ10月中というのに雨の中七五三の男の子がすそをまくって歩いてくる。小学生の頃、女の子は3歳と7歳と2回あるのに、なんで男の子は5歳の1回きりなのか、不公平だと思った。

雨の中大変だ

 徳川家康により六郷大橋が架けられたが、流されてしまい、以後「六郷の渡し」で船で渡ることになったそうな。そして、この渡し賃を川崎宿の運営資金に使っていたとか。東海道の「宿場」には、人足100人・馬100疋を置かなければならず、維持するには莫大な費用が掛かったようだ。


雨の六郷大橋から


 川崎にはほとんど旧跡というようなものが残っていない。「○○の跡」との説明板は旧街道跡に沿って残っているが、これといって見るべきものがほとんどない。バブルの時代に地上げされた土地が動き出し、あちこちで新しいマンションやビルの工事が始まっているが、まだいつ倒壊してもおかしくないような木造家屋も多数残っている。

ただ今工事中


 昼食を食べた後くらいから雨が上がってきた。神奈川駅の横の陸橋を渡った先にアメリカの領事館が設けられた「本覚寺」がある。石段を登りきって境内に入ると、お釈迦様の涅槃像をレリーフに埋め込んだ「全国塗装業者合同慰霊碑」が置かれていた。

本覚寺の石段


 今回の東海道、雨の中のスタートだったせいか、見るべきものが少なかったのか、今ひとつ気分が乗らなかった。次回はもう間もなく、はてさてどんなものやら?


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