12月30日 (金曜日)

   −−− もちつき、歯医者 −−−

 朝はゆっくりと、10時ごろに起床。朝はお母さんと二人で、パン、チーズとコーヒー。子どもたちは大きいので、勝手に食べたり、食べなかったりするそうだ。食事の途中で娘さんと近所に住む友人(昨日の夜に待ち合わせていた人)も来たので、ちょっと話をした。
 食事のあとは、「近所で餅つきをしているから、行ってみようよ。」ということで、お母さん、娘さんとで、コチアの西にあるヴァルゼン・グランデ・パウリスタ(Vargem Grande Paulista)という町へ。近所といっても、10kmほど離れている。そこの日本語学校の餅つきに参加して、学校も見せてもらう。70年の歴史がある、古い学校だそうだ。今は夏休みなのだが、餅つき会場にいた子に、案内してもらった。
★写真左:日本では、ほとんどやったことのない餅つき。★
★写真右:日本語学校の図書室にて。この「世界の文学」は、僕が小学生の時に買ってもらっていた本とまったく同じで、すごく懐かしかったです。帰国してから家をさがしたら、まだ6冊、家に残ってました。★

 そこから、今度は近くでお母さんの友人が蘭の農園をやっているということで、南のCaucaia do Altoという町へ。これも、近くといっても10kmほど離れている。移動のときはいつも時速100キロぐらいまで出して、すっとばしていく。「近く」の感覚が日本とは全然違う。
 蘭の農園は、農園というよりも工場と言っていいほどの設備と規模であった。種を植えて3年後に花を咲かせるまで、温度・湿度などを管理して、育てて出荷しているのを見学。ブラジルでも、最大規模だそうだ。しかし、ここまでにするまでには苦労も多かったそうで、日本からブラジルに移民してきた人たちのいろいろな話も交えて、話をうかがった。
★写真左:実験室のようですが、蘭の農園の一室です。蘭の苗をガラスのビンに植えつけていきます。★
★写真右:このような、日照や温度を管理している巨大な建物が、たくさんありました。★

 すっかりおそくなり家路に着く。途中、道路沿いの食堂で食事。バイキング形式で、取った料理の重さで料金を払うというシステム。ブラジルではポピュラーな方式だそうだ。
 そこでもらった飴をなめていたら、かぶせてあった歯がとれてしまった。よりによって、こんな時にとれなくてもいいのに。どうしようかと思いながら帰宅。家に着くと、見たことの無い男の子がいた。6歳。孫だそうだ。ちょっと複雑な関係。
 歯のことをお母さんに相談したら、いきつけの歯医者に電話してくれたけど、休み。それはそうだ。12月30日の4時過ぎに、やっている歯医者があるわけなかろう。でも、町に出れば、あるかもしれないということで、息子さん、孫と、車で出発。すると、町には意外にたくさんの歯医者「DENTIST」の看板が。でも、行く店は全部休み。しかし、5時を過ぎたところで、あいている歯科医を発見。
 なんか、むずかしいことが書いてある書類(アレルギーはあるか、とか、常用している薬はあるか、とか。訳してくれた。)を書いて、30分ほど待って、いよいよ治療。設備は日本とほぼ同じ。予想通り、今日は接着剤でつけるだけで、あとは日本でということになった。治療費は50レアル(約2750円)。いつまで持つか、と不安だったけど、帰国してからも、まだ大丈夫だ。
 外国で医者に行ったのは、初めてのことだった。ホストファミリーが日本語ができて、実に助かった。

★写真:歯医者にて。記念に撮ってもらいました。★

 7時、歯医者から帰宅。みんなでサンパウロまでショッピング。エルドラドという、大きなショッピングセンターで、カレンダー、お菓子などを買った。
★写真:クリスマス(Natal)からの飾り付けが残っている、ショッピングセンターにて。★
 11時に帰宅し、遅い夕食をとる。明日は海へ。午前3時に出発だそうだ。

本日のブラジルの印象→地球の裏側で、日本の人たちが、日本語や日本の習慣を大切にしながら生きている。

(続く)

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