明け方4時頃、寒いのと、どこかのスピーカーから大音量で流れるコーランの声と、マンディの水音と、鶏の鳴き声で目がさめる。後から聞くと他のメンバーもおおかた似たようなものだったらしい。それでもしばらく寝床にへばりついて、7時前に部屋を出て「Selamat Pagi(おはよう)」を言う。皆すでに起きていて、子供たちは学校に行ったあとらしかった。
初めてのMandiをした。Air(アイル、水)は冷たかったけど、耐えられないほどではない。ついでにトイレの方も、紙を使わないで水で洗うのを初体験。
Makan pagiはNasi goreng.油こいけどEnak.
食 朝 飯 焼 美味
★朝食のナシゴレン。★
それから、Subagioさんが校長先生をしている高校へ、Motorで行った。やはり怖い。ほんの5分ほどだったけど。いくらとばしてもスピードメーターは、ずっと0をさしたままだし(笑)。もちろんノーヘルだし。
学校では、制服を着た学生達が掃除をしていた。なかには日本語を勉強している学生もいて、日本語でちょっと話をしたりした。それほど大きい学校ではないのに、日本語の授業があるというのが不思議だった。
校庭をブラブラしていると、偶然か、待ち合わせたのか、トコちゃん(東京・京王・ボンボヤージFの田所さん)の家族の車がやって来た。僕はそこから、一緒にその車に乗っていくことになった。
まず、ピンプ(ボンボヤージFのフェロー、中原さん)のステイしている家へ。ここは、家に行くまでの道がすごいでこぼこ。でも、家はとても立派だった。そして、ピンプの家族も一緒に車に乗って、ボゴールの中心地へ。
★ピンプがステイした家。立派な家ですが、裏はジャングル。ポーズをとっているのはピンプの息子のカズキと、同じファミリーのイク。★
Bogorは、Jakartaに比べれば小さな街。市の中心部にはデパートとか、映画館とかのビルが建っていて、コンビニとかケンタッキーフライドチキンとかがあるけど、ちょっと離れると静かな住宅地。Jakartaには見られなくなったという、Beca(ベチャ=自転車の前に2人乗りの座席がついている人力車のような乗り物)や馬車が、まだ市民の足として走っている。
中心部では、すごい量のMobil(自動車)、Motorが道を走っている。道路が未発達なので、どこに行くにも一回市の中心部を通らなければならないみたい。毎日、同じところを何回も通った。道路は舗装がはげてデコボコだし、信号は市内に1ヶ所しかないし、交通事情はあまりよくない。でも、事故は起きそうで、起きない。
Matahariデパートへ行って、ちょっとした買い物をした。雰囲気としては、日本のスーパーと同じようなものだった。
そして、トコちゃんの家に戻ってMakan siang(昼食)にする。Nasi、Gado−gado、Soto(スープ)、Ikan(魚)、など。食後のBuah−buahan(果物)が、おいしかった。マンゴー、スイカ、パパイヤ、スターフルーツ、Sawoなどなど。僕のIbuも、ここに合流した。
★昼食。★
そのあと、Taman Safari(サファリパークみたいなところ)へ。トコちゃんの家族3人、ピンプの家族3人、僕の日本人計7人、そして僕のIbu、トコちゃんのAyah、Ibuも合わせて計10人が、1台の車で。トヨタのKijangというランドクルーザーみたいな車で、この人数でもなんとか乗れる。大家族が多くて道が悪いIndonesiaでは、この車が人気があるとのことで、たしかに道でよく見かけた。
★これがKijang。Kijangは、Bahasa Indonesiaで、鹿のこと。★
Taman Safariまでは1時間弱。途中、イク(トコちゃんの息子、小5)とカズキ(ピンプの息子、小4)が大喧嘩して大変だった。まあ、日本でもよくやっていることなんだけど(笑)、こっちのIbu達はびっくりしたみたい。この日、家に帰ってからも、Ibuはその話をしていた。
最初は車でまわるサファリパーク。これは日本にもあるので、それほど感動はなかった。そのあと、動物園に入って車を降りて、歩いていくと・・・ちょっとした広場に象が4頭ほどいてショーをやっていた。お座りしたり、逆立ちしたり。それが、本当に触ることができそうな位目の前で見られる。
そして、その隣には・・・夢にまで見た、というのは嘘だけど、調査票にまで書いた「象に乗る」コーナーが。以前にindonesiaにステイした人から象に乗ったという話を聞いて、絶対に乗りたいと思っていたのであった。(今回のメンバーで調査票に「象に乗りたい」と書いたのは、僕だけじゃない(笑)。)
トコちゃんの家族も、ピンプの家族も、日本人はみんな乗った。そりゃそうだ、ここまで来て乗らないわけがない。広場は1週40m位かな、そこを、2、3頭の象がぐるぐる回るようになっている。乗る象の他にも、数頭の象が放し飼いになっていて、写真を取ろうとしてバックすると象にぶつかったり、チケット売場で後ろから肩をたたかれて振り返ると象だったり、なんだかすごい。よく調教されているとはいえ年に数回は事故がおこるんじゃないか、と余計な心配をしてしまった。
僕が象に乗っている時に、偶然わかちゃんがやって来た。僕が乗っている象をバックにみんなで写真を取ったりしたので、長く象に乗れて得した気分。象の上には、乗る為のシートがかぶせてあって、手すりもついていたので、快適で安全。でも、かなり高いし、あまりじっとしていないし、結構揺れる。わかちゃんも次に乗ったが、おおいに怖がっていた。
★左:カズキとイク。さっきまで喧嘩していたのに・・・★
★右:やっちゃん★
★左:向こうから来る象に乗っているのはトコちゃんとナミちゃんとピンプ★
★右:そして、僕。キバをつかんでいるのは、現地の象使いの少年・・・ではなく、イク。ここでは、象にさわり放題だった。★
★左:僕のIbu(中)、トコちゃんのIbu(右)と。僕が着ているTシャツは、台湾のプロ野球チーム「ELEPHANTS」のもの。★
★右:偶然来たわかちゃん。象から降りているところ。乗っているところの写真は、わかちゃんの「私のインドネシア」参照。★
象に乗ったあとは、小さな動物園で、Harimau(虎)の子を抱いて写真をとったり、Orang Hutanと一緒に写真を取ったりした。
★左:虎の子★
★右:オランウータン★
4時ごろ、Taman Safariをあとにした。家に帰って、部屋でちょっと休んでMakan malam(夕食)。今日はNasi、Sate ayam(焼き鶏)、Sotoなど。Enak sekali。
明日は結婚式を見に行く、というが、Tシャツしか持っていない。そしたら、インドネシアの服(Batik)を買いに行くことになった。Ayahとバイクで、市の中心地まで行く。今回はヘルメットがあるけど、やはり怖い。しかも、走りだして5分で雨がふってきて、雨宿り。Bogorは別名
Kota Hujan
街 雨
というのだそうだ。ステイ中も、ほぼ毎日、夕方から夜になるとちょっと降った。でも、すぐにやむ。
★雨宿りの時に撮った写真。中央は屋台?左に見えるアーチ型の明かりは、50周年のお祝いのもので、どこに行ってもありました。★
市の中心の店でBatikを買って、帰りにAyahの友だちの日本語の先生の家に寄った。今回会う人達は、みんな日本が好きな人ばかりで、この人もかつて日本に来たことがあると言っていた。
家に帰って、部屋に入ると今夜はCicakが2匹。でも、Ibuが用意してくれた電気蚊とりをつけたら、やがていなくなった。今、10時。もう、みんな寝る時間のようなので、僕もそろそろ寝る。こちらは、朝起きるのも早いし、寝るのも早い。そのせいか、家の中の電灯がとても暗い。日が暮れると、本が読めないくらい。
(続く)