1997年6月16日更新 
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今日のひとこと
1997年6月16日
昨日は、ゼフィルスの行動の実験のため、フィールドに出かけることができませんでしたが、子供たちは京都市左京区岩倉方面へ昆虫採集に行き、ウラナミアカシジミを採ってきました。そういえば、ウラナミアカシジミも最近、全国的に減少傾向にあると言われていますが、みなさんの地方では如何ですか？ 特に、青森のウラナミアカシジミは非常に減っているそうです。でも、ゼフィルスの発生は年変動がかなり大きいと思うので、私には今一つピンときません。
さて、私は仕事で週二回、神戸へ出かけています。震災で大きな被害を受けた三宮も、大通りに面した地域だけを見ていると、かなり復興してきたような感じがしますし、地下街に入ってしまうと、あの震災がうそのような雰囲気です。特に、土日ともなると、三宮駅と三宮センター街界隈は、人出も多く、ずいぶんと活気づいてきました。
しかし、ちょっと裏通りに入ったり、町の中心部からはずれたりすると、まだまだ震災の傷跡をしっかりと目にすることができます。一見、にぎやかな三宮の風景を見る度に、つい複雑な心境になってしまいます。
とはいうものの、フラワーロードにも、少しずつ緑が戻って来ました。緑があるのは、やはり嬉しいものです。緑があるところには、スズメやハトなどの鳥は見られるようになりましたが、私はまだ蝶たちが花々を訪れるところを見かけていません。
震災前のフラワーロードでは、アオスジアゲハやモンキアゲハをはじめ、モンシロチョウやモンキチョウ、アカタテハやキタテハ、ウラギンシジミにヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、それにイチモンジセセリなどを見ることができましたが、彼らはいつかえってきてくれるのでしょうか？
人も緑も虫も、全ての生き物たちが、生き生きとしている光景が再び見られる日を楽しみに、これからも神戸へでかけようと思います。
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