アサギマダラの雌雄型
2004年7月15日に、滋賀県びわ湖バレイで、珍しいアサギマダラの雌雄型が、金田 忍さんによって、捕獲されました。
さっそくお邪魔して、撮影させて頂きましたので、紹介します。
●データ
採集地:滋賀県大津市びわ湖バレイスキー場
採集日:2004年7月15日
採集者:金田 忍
撮影日:2004年7月16日
撮影者:藤井 恒
◆アサギマダラの雌雄型(裏面)◆
これは翅を広げた状態で、裏面(腹面)から撮影した写真です。
マークをつけてから、雌雄型であることに気づいたため、両方の翅にマークがついています。
後翅に黒っぽい斑紋(性標)がある右側(左翅)がオスで、性標がない左側(右翅)がメスであることがわかります。
◆腹部もオスとメスに分かれています◆
この個体の腹部をよく見ると、右側と左側で色彩が異なっていることがわかります。
右の写真は腹部の腹面を拡大したものですが、下側が黒っぽく、上側が白っぽいことがわかります。
黒っぽい方がオス、白っぽい方がメスの腹部で、先端(左端)の交尾器の構造もほぼきれいにオス(下側:バルバが見える)と、メス(上側)に分かれています。
◆複眼の大きさも違います◆
さらによく観察すると、複眼の大きさも左と右で違っていることがわかります。
右の写真をよく見て下さい。
どちらの複眼が大きいですか?
・・・・向かって右側(チョウからみると左目)の方が少し大きいですね。
このように、多くのチョウでは、オスの複眼の方がメスの複眼よりも大きいのです。
オスはメスを探すためによく飛び回りますから、その分だけ大きな目が必要なのでしょう。
あなたも、アサギマダラのマーキング調査に参加してみませんか?
参加方法はここを見てね!!
ご質問は
また、アサギマダラに関する、ご質問にもお答えします。
メールで pen@japan-inter.net まで、どうぞ。
インターネット版「アサギマダラ・ニュース」を見る
くりえいとPENへのご意見、ご要望は
pen@japan-inter.net まで