1997年7月9日更新
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今日のひとこと
1997年7月9日
7月6日、広島県吉和村冠高原にミナミアカシジミの様子を見に出かけてきました。
当日、京都を出てから岡山辺りまではとてもよい天気でしたが、広島は曇天。レンタカーで少し走った所で、土砂降りの豪雨となりました。これは、今日はダメかなと思いながら冠高原へ向かいましたが、幸い、佐伯町に入った頃から雨が小降りになってきました。
実家によって、長靴を借り、冠高原へ着くと既に吉和村教育委員会の方や呉市の神垣さんらがいらしていました。
冠高原の生息地そのものは、ここ数年、それほど大きく変化はしていないようで、環境破壊でミナミアカシジミが減ったということではなさそうです。ただ、神垣さんによれば、ここ2年間はミナミアカシジミは確認されていないということでした。
もっとも、ミナミアカシジミだけでなく、他のゼフィルスもここ2年ほど個体数が少ないようなので、ミナミアカシジミだけの問題なのかどうかについては、もう少し、検討が必要だろうということで意見が一致しました。
そこで、みなさんにお願いです。
冠高原のミナミアカシジミの採集記録をお持ちの方は、データをお知らせ下さい。
また、個体数が激減していることは確かなようなので、採集を自粛していただきますよう、お願いします。
今後、吉和村の方々や日本鱗翅学会自然保護委員会などとも協議をしながら、保護対策等について具体的に検討していきたいと思いますが、ミナミアカシジミが生息できる環境づくりを中心に考えたいと思っていますので、みなさまのご協力をお願いいたします。
ちなみに、当日、私自身はハヤシミドリシジミやミズイロオナガシジミなどを確認しただけで、ミナミアカシジミはおろかアカシジミも見ることができませんでした。長いネットを持って行かなかったせいもあるでしょうが、ゼフィルスが少ないというのは確かだと思います。環境的にはまったく問題ないと思うのですが、どうしてなんでしょう? ちなみに神垣さんらはハヤシミドリシジミのほか、クロミドリシジミやウラミスジシジミを確認されたそうです。それから、以前は少なかったはずのコキマダラセセリが結構飛んでいたのは驚きました。これは増えたのかもしれません。
西日本では梅雨末期の大雨が降っています。各地で大雨洪水警報や注意報が発令されており、被害も出ているようです。山崩れ、崖崩れ等には、十分ご注意下さい。
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