アサギマダラ情報
アサギマダラ情報
沖縄本島へ
1997年11月1〜3日、沖縄本島へアサギマダラを見に行ってきました。
思ったほど天候がよくなく、あまりたくさんはマークできませんでしたが、70頭ほどにマークしてきました。
◆1997年11月1日 知念村斉場御嶽、玉城村玉城城跡ほか◆
知念村斉場御嶽では蝶屋数名が採集しておりましたが、みな口をそろえて蝶が少ないと言ってました。
マダラチョウ類が特に少なく、オオゴマダラは見ず。アサギマダラもたまに見かける程度。結局、わずか9頭しか採集できませんでした。
ここの個体は一様に翅が痛んでおり、シミもついて、おそらく本土から渡ってきたものと思われます。
ここでの基本のマークは
OKI 97.11.1 PEN
うち4頭を当日現地で放蝶し、残り5頭は翌日、西原町千原の琉球大学附属小学校で放蝶しました。
◆1997年11月2日 琉球大学附属小学校、国頭村・大宜味村大国林道ほか◆
午前中は琉球大学附属小学校で長野から沖縄へ飛んだマーク虫を再捕した子供たちの取材。日曜日にも関わらず、学校へ出てきてくれた子供たちと保護者の方々、便宜を図ってくださった附属小学校の先生方に感謝。
アサギマダラを捕獲してくれたのは、3年生の 新垣 妃菜子さん、志良堂 なぎさ さん、与那覇 竜也くん の 3人。
アサギマダラはたまたま学校の玄関から中に飛び込んで来たので、窓をしめて捕まえたとか。翅を見ると何か書いてあったので、先生に届けたとのこと。普段はアサギマダラを見ることもなく、全くの偶然だということでした。
また、
前日、知念村で捕獲したアサギマダラ4頭に子供たちの名前を書いてもらって、小学校から放蝶しました(右の写真<ほんとうはビデオの静止画>参照)。
その後、アサギマダラのマーキングのため、北部山地へ移動。
しかし、国頭村の与那覇岳周辺はあいにくの雨模様。やむを得ず、予定を変更して大国林道を南下してアサギマダラを探す。
上空を飛ぶ個体は見るものの、ネットが届かないため、なかなか捕獲できず。
結局、13頭にマークしたのみ。
この日の基本マークは
HOK 97-11-2 PEN
夕方、最北端の辺土岬へ行って見ましたが、アサギマダラの姿なし。
かわりにベニモンアゲハが採れる。
与論島がよく見えていましたが、前日、また長野から与論島へ渡ったアサギマダラが採れていたとは、知る由もなし・・・。
◆1997年11月3日 国頭村与那覇岳、琉球大学◆
昨日と違い天気が良い。朝から与那覇岳方面へ直行。昼までの限られた時間で52頭にマーキングできました。
基本マークは
YAN 97/11−3 PEN
なお、ここでは汚れのない新鮮な個体が結構目につきました。
ここの個体の一部は、本土から渡ってきたものではなく、沖縄本島で発生した個体だと思います。
午後、琉球大学農学部の東 清二先生の研究室にお邪魔し、小学生たちが捕まえたマーク虫と対面。写真撮影をさせてもらい、沖縄のチョウの話など、いろいろ伺ってきました。
このマーク虫は、捕獲時は腹部のぺったんこで、ヨレヨレの状態だったとか。その後、採卵しようと餌を与え、前日までは元気だったそうですが、対面したときは既に虫の息・・・まもなく息を引き取ったものと思われます。
なお、ツマムラサキマダラをあちこちで見かけましたが、この蝶は既に沖縄本島に定着したそうです。
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