アサギマダラ 情報ネットワーク
アサギマダラについての質問や情報交換は、アサギネット掲示板で
最新の標識・再捕獲・移動情報は、アサギネット・データ検索ページをご利用下さい。
あなたもアサギネットに参加しませんか?
1997年夏、アサギマダラの移動調査のための、電子情報ネットワーク「アサギネット」が発足しました。
仕掛け人は、藤井 恒(京都)、橋本 肇(長野)、福田晴夫(鹿児島)の3名です。
このページへのリンクはご自由にどうぞ。
また、予めご連絡頂いた場合に限り、
アサギネットの画像(左図または右の動画)を
リンクボタンとして利用して頂けます。
和歌山県→高知県→香港 への移動確認!
以下の移動が確認されました!!
和歌山県日高町西山 2011年10月10日(標識・放蝶:崎山孝也)
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高知県香美市香北町谷相白尾林道 2011年10月20日(再捕獲・再放蝶:土居敬典)
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中国・香港深水湾 2011年12月31日(再捕獲:鳳園蝴蝶保育區 Colleen Chiu ほか)
香港の鳳園蝴蝶保育區 Fung Yuen Butterfly Reserve in Hong Kongの調査チームのColleen Chiuさんから1月4日に連絡があり、1月5日には写真で確認できました。日本で報道するより先に、香港の新聞に掲載され、翌日、日本の新聞各紙でも報道されました。
香港での再捕獲された個体の写真の掲載許可を頂きましたので、高知県で再捕獲されたときに撮影された写真と一緒にを紹介します♪ 写真の掲載を許可して下さった皆さまに感謝いたします。
写真左:高知県で再捕獲時に撮影 写真提供:土居敬典
写真中:香港で再捕獲時に撮影(右前翅)写真提供:香港 鳳園蝴蝶保育區
写真右:香港で再捕獲時に撮影(左前翅)写真提供:香港 鳳園蝴蝶保育區
日本から中国への移動が確認されたのは、これが2例目。移動距離は今までの最長距離になったと思われます。
アサギネットの主な活動目的
1.インターネットやパソコン通信などを通じて、アサギマダラの移動調査に関する情報提供を行い、一般の人々のアサギマダラのマーキング調査への参加を促進する
2.マーキング情報を収集、管理することによって、各地で独自に行われているマーキング調査をサポートしたり、マーク虫が再捕された場合に「いつ、どこで、誰がマークした個体か」ということがすぐに分かるようにする
また、インターネットやパソコン通信を利用できない場合は、電話やFAX、郵便によって情報提供を受けたり、情報交換をすることができます。現在、完全なボランテイア活動として運営されているので、会費は一切不要です(ただし、インターネットやパソコン通信の利用料金、電話代などは、利用される方の個人負担です)。
メディア
現在、利用できるメディアとしては、次の3つがあります。
●WEBページ
アサギマダラ情報 URL:http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asagi-news-index.htm
このページでは、アサギマダラのマーキング、再捕獲の最新情報を提供しているほか、マーキングの仕方などを説明しています。
また、インターネット版アサギマダラニュース(アサギマダラニュースのバックナンバー)も読むことができます。
質問や情報提供については、電子メールと掲示板で対応しています。どうぞ、ご利用ください。
●フェイスブックページ
アサギネットのフェイスブックページをつくりました!
ご利用いただければ幸いです。
●メーリングリスト
2種類のメーリングリストがあります。
1) ML[asaginet](メーリングリスト・アサギネット)は、アサギネットの情報交換用のメーリングリストで、どなたでも自由に参加することができます。アサギマダラについての、話題や情報について、みんなで楽しく語りましょう。アサギマダラに少しでも関心をお持ちでしたら、是非、ご参加下さい。
2) ML[sita](メーリングリスト・アサギマダラ)は、アサギマダラ関係のデータ(標識、再確認、移動、観察データなど)を送信するためのメーリングリストです。送信されたデータはアサギネットのデータ登録ページへ登録します。登録後は、WEB上から誰でも、検索、閲覧ができるようになります。
このメーリングリストの参加は登録制ですので、管理者に事前に連絡先とお名前をお知らせ下さい。お知らせ頂いた個人情報は、送信されたデータについての確認などが必要な場合にのみ、管理者が連絡する目的だけに利用します。
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このほか、アサギネットに参加または協力して頂いているホームページとして、次のものがあります。
なお、インターネットを利用できない人のために、ホームページ(アサギマダラ情報)や掲示板の内容を印刷(プリントアウト)したものやファイル(フロッピー)を、希望者には郵送します。ただし、このサービスをご利用頂く場合は、費用負担(当面、1回につき、1000円とします)をお願いします。郵送を希望される方は下記までお問い合わせ下さい。
〒617-0837 長岡京市久貝2丁目10−37 藤井 恒
お問い合わせは、電子メールでお願いします。
▼参加者は 子どもから大人まで!!
アサギマダラのマーキング調査には、子どもから大人まで、多くの方々が参加されています。小学校などの総合学習として取り組んで下さっているところもありますし、個人的に参加してくれている頼もしい子供たちもいます。また、たまたまマークのついたアサギマダラを見つけてくれることもあります。
長野県美ヶ原で放されたアサギマダラを、1997年に沖縄県西原町の琉球大学附属小学校の3年生(当時)3人が、1998年には広島県沼隈町の山南小学校の5年生4人が、それぞれ再捕獲してくれ、いずれも新聞で報道、紹介されました。 \(~o~)/
これらの記録は次のページで紹介していますので、ご覧下さい。
昨年も、たくさんのアサギマダラの移動がわかりましたが、子供たちの活躍によって得られた貴重な記録がいくつも含まれています。
アサギネットの影響で、アサギマダラのマーキングを始められた一般の方々がおられるのも嬉しいことです。新しく調査に参加される方も着実に増えてきていますし、日本だけでなく、台湾や韓国など、海外へも調査の輪が広がっています。
▼2004年のアサギマダラ・・・春の北上の様子が判ってきた!!
今年は、アサギマダラの春の北上の様子がだいぶわかってきました。
数年前から、海岸に生えるスナビキソウにアサギマダラが集まることがわかっていまいしたが、今年は大分県の姫島に非常に多くのアサギマダラが集まることが明らかになって、NHKの番組でも取り上げられました。また、長崎県や、兵庫県の淡路島、近畿〜北陸、それに千葉県などの海岸のスナビキソウにも、まとまった数のアサギマダラがやって来ていることがわかったのです。日中の海岸は暑すぎるためでしょうか、アサギマダラ主に早朝と夕方に海岸のスナビキソウに群れるのです。
しかし、スナビキソウに集まっているアサギマダラはほぼ全て♂なのです。理由は、スナビキソウには、♂のアサギマダラが必要とする性フェロモンの前駆物質(ピロリジディン・アルカロイド)が含まれているためと思われます。
今年は、春の北上記録も複数確認されました。
鹿児島県住用村(奄美大島) → 兵庫県三木市別所町 小林
北東 へ 約 895? km 移動(移動日数: 11 日)
標 識:SRS 525 アマミ 5/6
性 別:♂
前翅長:48 mm
標識地:鹿児島県住用村(奄美大島)
標識日:2004 年 5 月 6 日
標識者:栗田 昌裕
出 展:栗田 昌裕, 2004. ML[asagi:006991]
再確認地:兵庫県三木市別所町 小林
再確認日:2004 年 5 月 17 日
再確認者:川内 正広
再確認の方法:捕獲
出 展:大島新一郎, 2004. ML[asagi:007013]
鹿児島県和泊町(沖永良部島) → 鹿児島県喜界町(喜界島)トンビ崎
北東 へ 約 175? km 移動(移動日数: 9 日)
標 識:KO 257 エラブ
性 別:♂
標識地:鹿児島県和泊町(沖永良部島)
標識日:2004 年 5 月 8 日
標識者:大山 清照
出 展:福田 晴夫, 2004. ML[asagi:007062]
再確認地:鹿児島県喜界町(喜界島)トンビ崎
再確認日:2004 年 5 月 17 日 17:00
再確認者:濱川 孝久
再確認の方法:ビデオに収録
備 考:シロノセンダングサで吸蜜中
出 展:福島 誠, 2004. ML[asagi:007073]
鹿児島県西之表市(種子島)大崎 → 長野県南信濃村和田
北東 へ 約 820 km 移動(移動日数: 17 日)
標 識:SO 105 タネガシマ 5/9
性 別:♂
標識地:鹿児島県西之表市(種子島)大崎
標識日:2004 年 5 月 9 日
標識者:大坪 修一
出 展:大坪 修一, 2004. 私信
再確認地:長野県南信濃村和田
再確認日:2004 年 5 月 26 日 朝
再確認者:遠山 尭典
再確認の方法:捕獲
出 展:信濃毎日新聞「種子島から南信濃村へ 旅をするアサギマダラ」(2004年5月30日、南信版)
鹿児島県西之表市(種子島)西之表 野首 → 三重県亀山市野登山
北東 へ 約 689 km 移動(移動日数: 55 日)
標 識:AA 8498
性 別:♂
標識地:鹿児島県西之表市(種子島)西之表 野首
標識日:2004 年 5 月 6 日 9:20
標識者:尾形 之善
備 考:新鮮、スジゼンジナで吸蜜中。
出 展:尾形 之善, 2004. 私信
再確認地:三重県亀山市野登山
再確認日:2004 年 6 月 30 日
再確認者:川崎 道夫
再確認の方法:写真撮影
備 考:飛び古した個体、ヨツバヒヨドリに訪花。
出 展:多田 弘一, 2004.ML[asaginet:0297]ほか
鹿児島県喜界町(喜界島) → 長野県根羽村茶臼山
北東 へ 約 1057 km 移動(移動日数: 60 日)
標 識:SRS 463 キカイ 5/5 タ
性 別:♂
標識地:鹿児島県喜界町(喜界島) 滝川林道
標識日:2004 年 5 月 5 日 13:16
標識者:栗田 昌裕
備 考:滝川林道のヤマヒヨドリバナを刈った後の路傍を飛翔中の個体を採集。
出 展:栗田 昌裕, 2004. ML[asagi:007156]
再確認地:長野県根羽村茶臼山 1310m
再確認日:2004 年 7 月 4 日 8:25
再確認者:伊豫田 壽男
再確認の方法:捕獲
備 考:斜面にあるヨツバヒヨドリの周りを飛翔中
出 展:伊豫田 壽男, 2004. ML[asagi:007155];ML[asaginet:0357]
▼2003年のアサギマダラは。。。
▼信州アサギマダラ研究会
アサギネットの発足とほぼ同時に、「信州アサギマダラ研」(事務局:橋本 肇、顧問:浜 栄一)が設立され、大きな成果をあげています。この「信州アサギマダラ研」には昆虫関係の団体だけでなく、野鳥や自然観察などに関係する団体も参加しています。
詳しくは、「信州アサギマダラ研究会」のホームページ(http://www3.justnet.ne.jp/~hhas/WELCOME.HTM)をご覧下さい。
▼これからの目標
マスコミなどの力も利用しながら、昆虫だけでなく、鳥や植物など、いろいろな生物や自然に興味を持っている個人や、関係団体にひろく呼びかけて、アサギマダラのマーキング調査の輪をさらに広げ、あまりマーキング調査が行われていない、東北以北や北陸、中国・四国・九州北部などの地域でもマーキングが行われるようにする。
また、台湾や中国をはじめとする東アジアの諸国、諸地域の研究者に呼びかけて、アサギマダラの移動調査の国際協力を進める。
というわけで、皆様のご参加、ご協力をお願いいたします。
アサギネットに関するお問い合わせは
メールでお願いします。
▼お願い m(__)m
マークのないアサギマダラを採集・目撃・観察された場合はチョウの採集・目撃・撮影データの登録・閲覧ページへ、マーキングしたりマークのあるチョウを見つけた時はデータ登録・閲覧ページへ登録してください。m(__)m
また、情報交換にはアサギネット掲示板をご利用下さい。
インターネット版「アサギマダラ・ニュース」を見る
くりえいとPENへのご意見、ご要望は
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