1997年8月8日更新
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今日のひとこと
1997年8月8日
8月だというのに、京都は相変わらず、雨、雨、雨・・・。7日未明にはもの凄い雷雨で目が覚めるほどで、短時間ですが、停電もしたみたいです。
九州方面にはまたまた台風が接近しています。九州だけでなく、西日本は相次ぐ地震や大雨で地盤が弛んでいるところが多いですから、十二分にご注意下さい。
これだけ、台風がやってくると、迷チョウもいろいろ採れてもよさそうな気もしますが、どんなもんでしょう? 8月末か9月初めに対馬へ出かける予定なので、注意してみたいと思っています。
松本市方面では、アサギマダラの数が随分増えてきたようです。アサギマダラのマーキング情報を掲載しています。あなたもアサギマダラのマーキングをしてみませんか?
さて、8月6日は広島の原爆記念日でした。私は広島の出身なので、小学校〜高校まで、8月6日は必ず「戦争と平和」について学習もしましたし、考えました。身近なところに原爆を経験した人もおられましたし、もちろん、いろいろな意味で戦争を体験した人もいましたから、いろいろな人から、原爆の話、戦中戦後の生活、ソ連での抑留生活の話などなどを、聞くことができました。だから、8月6日には特別な思いがあるのですが、戦後50年以上たった今、毎年8月6日の朝、NHKが広島の平和記念式典を中継している意味を、果たしてどれだけの人がわかっているのだろうかと、不安でもあります。広島や長崎の人はともかく、平和記念式典の中継が始まると、テレビのチャンネルを変えてしまう人が、きっと多いんだろうな・・・・とつい考えてしまいます。
もちろん、戦争の被害者は被爆者だけではないし、広島や長崎だけが被害者でもありません。東京大空襲でも多数の人命が失われましたし、沖縄戦の悲惨な犠牲者もおられますし、戦争で被害に遭われた方は日本中何処へ行ってもおられるでしょう。
そして、絶対に忘れてはならないのは、日本は戦争の加害者でもあるということです。国内外で、朝鮮人や中国人をはじめとする多くの外国人の方々に、言葉では言い尽くせないような、いくら謝罪してもしつくせないような、行為をしてきたのです。
広島・長崎への原爆投下が正しかったとか、正しくなかったとかいった議論が毎年のようになされていますが、もう、済んでしまったことを正しいとか正しくなかったとか議論しても、死んだ人は帰ってきません。それよりも、二度とこのような兵器が使われることがないような、世界を築くことが大切なのです。いえ、戦争のない世界を築くことが大切なのです。
戦後、日本は憲法で戦争を放棄して、平和を享受してきました。戦争なんて、私たちには関係のないこと・・・と、錯覚している若い人たちも多いことでしょう。でも、今の世界の各地で戦争は起こっています。だから、私たちが戦争に巻き込まれないなどと、だれが断言できるでしょう。
もしもの時に備えて、私たちは戦争について、平和について考えておかなければならないのです。
もしもの時はどうするか・・・
8月6日が近づくと、毎年、こんなことを考えています。
戦争は絶対にいやだ。
戦争はみんなを不幸にするだけ。
戦争して幸せになる人などだれもいないのだ。
もし、戦争の気配を身近に感じたら、なんとしても阻止する・・・それしかありません。
あす、8月9日は長崎の原爆記念日です。
・・・黙祷。
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