1997年9月10日更新
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今日のひとこと
1997年9月10日
京都ではまだ30℃を越える日が続いていますが、それでも、朝晩は涼しい風が吹くようになりました。。
9月5〜7日に、写真撮影とシロチョウなどのサンプリングのため、北海道へ行って来ました
旭岳の紅葉は始まったばかり・・・15日頃から見頃になるでしょう。
1995年に北海道で始めて採集されたオオモンシロチョウは、
ロシアから海を越えて移動してきたと考えられており、
昨年(1996年)の段階で、
北海道では、道南各地と、稚内市、増毛町〜積丹半島にかけての日本海沿岸部、利尻島、礼文島、天売島、奥尻島といった離島で、
また青森県では下北半島のむつ市以北、および津軽半島突端部で記録されました。
また、今年に入っても、北海道および青森県下北半島で発生が確認されました。
私は、昨年の8月下旬〜9月上旬に北海道・青森に調査に行きましたが、
今回は、オオモンシロチョウの調査を、9月6日、7日の2日間だけ行いました。
9月6日は北海道北部の天塩町〜留萌市を調査しました。
その結果、天塩町と遠別町ではオオモンシロチョウは確認できませんでしたが、
初山別村、羽幌町、苫前町、小平町(採集および目撃)で発生を確認しました。
羽幌町の天売島では既に記録がありますが、これらは昨年は未記録だった地域です。
・・・ただし、私が行く以前に、小平町ではとれていたようです。
・・・また、留萌市でも既に記録されたという情報があります。
なお、羽幌町では町内にごく普通で、昨年から発生していたようにも思います。
9月7日は、日高地方を調査する予定でしたが、あいにく雨模様だったため、予定を変更して道南をまわりました。
時間がなかっため、一部しか見て回れませんでしたが、(昨年、幼虫を採集した)長万部町ではオオモンシロチョウを見つけられませんでした。
黒松内町では数頭を目撃しましたが(100%確実です)、時間の関係で採集はパスし、そのまま寿都町へ抜け、幼虫の食害痕のみ確認しました。
その後、岩内町へ移動してオオモンシロチョウほかのサンプリングをしました。
岩内町は昨年から個体数が多いことで有名ですが、時期のせいもあるのか、昨年よりは少な目という印象でした。
オオモンシロチョウは隣の共和町、および倶知安町でも普通にみられました。
倶知安町では、今年になって増えたものと思われます。
それ、以降、曇天となり、調査を終了しました。
なお、今年は、札幌の市街地でもオオモンシロチョウがあちこちで見られるようになったそうです。
注意:オオモンシロチョウはキャベツやダイコンなどの有害害虫なので、もし北海道などで採集して持ち帰っても、オオモンシロチョウを野外に放さないで下さい。
オオモンシロチョウ情報もご覧下さい。
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