8月15日には、日本鱗翅学会の近畿支部例会があり、フランスのフタオチョウ研究家B. Turlinさんにアフリカのフタオチョウについて語って頂きました。また、大阪市立自然史博物館の金沢 至さんに、日本でのアサギマダラの移動調査の紹介をしていただきました。お盆だったので、参加者はちょっと少な目でしたが、お忙しい中、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
なお、講演の後、木下総一郎さんから「韓国の野生生物の保護法」についての紹介があり、今春から採集・持ち出し禁止あるいは規制が設けられた昆虫(チョウやクワガタなど)の紹介がありました。これについては、なるべく早い時期に「やどりが」で紹介したいとのことでした。韓国へ行かれる方はご注意下さい。
さて、その15日夜、帰宅すると1枚のファックスが静岡の天野市郎さんから届きました。滋賀県比良山で内田 孝さんがマークされたアサギマダラが、静岡市井川県民の森で再捕獲されたとのこと。さっそく、内田さんに確認して、各方面に連絡しました。比良から静岡へ飛んだのは2例目だそうですが、この時期に東向きの移動は貴重です。
くわしくはアサギネット用の情報掲示板などをご覧ください。
翌8月16日はびわこバレイで大阪市立自然誌博物館友の会のハイキングを兼ねたマーキング会が行われ、私もいくつもりでしたが体調が悪く行くのを断念しました。
8月22日は北陸へアサギマダラを探しに行きました。まず、福井・岐阜県境の能郷白山へ登ってみましたが、花がほとんど咲いておらず、高所を飛んでいくアサギマダラを4頭目撃しただけで、早々に下山しました。温見峠からの登りは結構きついので、ちょっとアサギマダラのマーキングでも・・・という訳にはいきそうもありません。
午後は勝山から石川県白山方面へ抜けましたが、こちらではアサギマダラは目撃すらできませんでした。
8月23日は家族4人で長野県へ行きました。事前の情報ではアサギマダラがほとんど見られなくなったということでしたが、ダメもとでとりあえず美ヶ原へ向かいました。林道を登っていくと、まだヒヨドリバナが咲いているところがあり、アサギマダラがいます。結局、この日1日で125頭のアサギマダラのマーキングをして放蝶しました。
美ヶ原の橋本 肇さんによれば、この日、突然、アサギマダラの数が増えたようで、ラッキーでした。マーキングデータはアサギマダラの標識・再捕獲データの自動登録・閲覧ページに登録してありますので、そちらをご覧下さい。
さて、今週末からしばらく時間ができるので、9月初旬にかけて、北陸や信州などにマーキングに行くつもりです。結果はまた報告します。