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今日のひとこと
1998年10月3日
9月25日、紀伊半島中南部へアサギマダラを探しに行きました。が、小雨模様のあいにくの天気で、アサギマダラはほとんど見られませんでした。
奈良県明日香村から吉野町へ抜け、そこから川上村を経て、上北山村、下北山村などをまわり、帰りは川上村から東吉野村、御杖村、曽爾村、室生村などを通って、京都へ戻りましたが、これらの地域では台風7号の強風によって、あちこちで木々の枝葉が道路上へ散乱しており、場所によっては杉や檜を中心に、多数の木々が幹の途中や根元から折れたり、根もろとも引き倒されていたりして、ちょうど1991年に大きな被害を出した台風19号の時と同じような状況になっていました。また、場所によっては、枝葉だけが吹き飛ばされて、幹と太い枝だけが残った木の残骸だけが、何本も突っ立っている所もありました。ただ、このような悲惨な状況になっている林は、非常に局所的でしたので、おそらく小規模な竜巻のようなものが発生して、非常に強い風に襲われた場所だけが、このような大きな被害を受けたのでしょう。南から室生寺へ入る道が倒木で通行止めになっていたため、室生寺付近の様子は見ずに帰りましたが、室生寺の五重塔付近も運悪くこの強風に襲われたのでしょう。
また、台風で壊れた屋根などの修理をされている方々もあちこちでお見かけしましたし、倒れた電柱や切れた電線などの修理・復旧工事も、やはりあちらこちらで行われていました。被害にあわれた皆さんにお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧をお祈りいたします。
さて、9月23日に長崎県の対馬でクジャクチョウとオオモンシロチョウが採集されたことは、前回お知らせしましたが、オオモンシロチョウは9月19日にも採集されていたことが分かりました。また、クジャクチョウは山陰でも採集されたことが2度あるそうです(未発表ということですが)。オオモンシロチョウは対馬に定着する可能性がありますが、そうなると、何れ山陰や北九州などへも侵入してしまうかもしれません。キャベツなどアブラナ科の蔬菜類の害虫だけに、今後が心配です。
詳しくは、季節の情報掲示板:チョウなどをご覧ください。
天候不順でアサギマダラのマーキング調査があまり進みませんでしたが、愛知県の知多半島などでもようやくアサギマダラが見られるようになり、長野県入笠山からの移動個体が再捕獲されたそうです。これからの再捕獲ラッシュに期待したいところです。
アサギマダラのマーキングデータはアサギマダラの標識・再捕獲データの自動登録・閲覧ページに、チョウの採集・撮影・目撃データはチョウの採集・目撃・撮影データの登録・閲覧ページ登録してありますので、こちらをご覧下さい。
これからも、天気図と相談しながら、紀伊半島や四国などでマーキングを行う予定です。
昆虫写真家の渡辺康之さんが、トンボ出版から「チョウのすべて」という本を出されています。A4、56頁で、カラー写真もあります。一般入門書として書かれていますが、ゴマシジミとオオゴマシジミの生活史を扱ったページなどは、玄人受けする内容となっています。本体価格1,800円で、大きな書店でも販売していますが、手に入りにくい場合は
トンボ出版
〒543-0012
大阪市天王寺区空堀町8-16
TEL:06-768-2461 FAX:06-768-2462)
へ直接お問い合せ下さい。
アサギマダラのマーキング調査もいよいよ本番。各地でマーキングがされています。入笠山→知多半島(1例)、比良山→静岡(2例)や比良山→六甲山(3例)などの長距離移動記録も出ています。\(~o~)/
あなたも今年はアサギマダラのマーキングにチャレンジしてみませんか? 詳しくはこちらをご覧下さい。
一般向けのマーキング会も予定されています。マーキング会の予定はこちらのページで紹介しています。愛知県知多半島では一般の方も簡単に参加できるマーキング会があります。
アサギネット用の情報掲示板もご覧下さい。
アサギマダラをマーキングされた方は、アサギマダラの標識・再捕獲データの自動登録・閲覧ページで登録して下さい。データの連続登録ができるように、また、標識データと再捕獲データを別々に検索できるように、プログラムを修正しました。
このページへ登録されたデータは、マーク(標識)を使ってデータ検索ができるようになっていますので、登録数が増えればそれだけ利用価値が増します。皆さんの、ご協力をお願いします。なお、データ量が多くて入力が面倒な場合は、データを電子メールで藤井まで直接お送りください。こちらで一括登録します。
また、アサギマダラの目撃記録等もチョウの採集・目撃・撮影データの登録・閲覧ページへ登録しておいて頂けると、調査の参考になります。
信州アサギマダラ研究会から昨年のアサギマダラの調査報告書「青斑蝶自然誌 渡りの記録 1997年」が発行されました。一般の方にも1部1,000円(送料別)で頒布するそうです。ご希望の方は信州アサギマダラ研究会の橋本 肇さんまでお問い合せ下さい。詳しい情報はアサギネット用の情報掲示板をご覧ください。
アサギネット用の情報掲示板ができました。アサギネット用の掲示板は「むしむしネット」の個人用掲示版コーナーにも設置してありますので、どんどんご利用を。
昨年は、アサギマダラの標識・再捕獲データは、手動で入力して公開していました。しかし、即時性という点から、自動化したいと思い、アサギマダラの標識・再捕獲データの自動登録・閲覧ページを作りました。今年のマーキング調査に活用していただければ幸いです。
なお、私のミスでデータ検索ができない状態になっていましたが、プログラムを修正しましたので、現在は標識(マーク)を使ってデータ検索(あいまい検索)ができるようになっています。アサギマダラ情報のデータも順次登録していますので、ご活用下さい。
また、日本産のいろいろなチョウの採集・目撃・撮影データの登録・閲覧ページも設置しました。これは埋もれがちな普通種の記録を収集することによって、チョウの保護活動などに役立てたいという思いで作ったものです。和名による検索もできるようになりました。三浦半島のオオゴマダラや茨城のリュウキュウムラサキなど、興味深いデータも登録されていますので、いちど使ってみて下さい。
これらのページには、まだいろいろ改善の余地があると思いますが、興味をもたれた皆さんからの情報提供や、ご意見・ご要望をお待ちしています。
京都大学理学部教授で鳥の社会行動を研究しておられる山岸 哲さんたちが、「マダガスカルの子供たちに鳥類図鑑を贈る」運動をされています。
昨年末には、朝日新聞や信濃毎日新聞などで紹介されましたので、ご存じのかたも多いと思いますが、この運動の趣旨などを紹介するページを作りましたので、是非、ご覧ください。
1口5000円の寄付で、「マダガスカル鳥類フィールドガイド」1冊をマダガスカルの小中学校へ贈ることができ、1冊は寄付した人のお手元へ届けられます。
あなたも是非、ご協力下さい。m(__)m
「インターネット図鑑:日本のチョウ」の方は、蝶研出版の(故)小路嘉明氏から、蝶研フィールドに掲載された写真の使用許可を頂きましたので、順次、更新していきたいと思います。
なお、蝶研フィールドは6月号をもって休刊となりました。蝶研サロンは継続されています。蝶研フィールドの再刊も準備されてはいるようですが、いつ出るかはよくわかりません。
蝶研フィールドのバックナンバーの表紙写真と目次は引き続き、こちらでご覧になれます。
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みなさんのご意見を生かしながら、ホームページをよりよいものにしていきたいと思います。
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